資格制度」カテゴリーアーカイブ

JAGAT夏季休業のお知らせ

小会では8/13(木)・8/14(金)を夏季休業とさせていただきます。
同期間のお問い合わせにつきましては8/17より順次対応いたします。
ご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。

2020年9月更新試験日程のご案内(8月11日案内開始予定)

2020年9月更新試験は、下記要項にて実施いたします。

更新対象者

エキスパートIDが下記4桁の数字で始まる方

DTPエキスパート
〔9402-****〕,〔9606-****〕,〔9810-****〕,〔0014-****〕,〔0218-****〕,〔0422-****〕,〔0626-****〕,〔0830-****〕,〔1034-****〕, 〔1238-****〕,〔1442-****〕,〔1646-****〕,〔1850-****〕
クロスメディアエキスパート
〔0602-****〕,〔0806-****〕,〔1010-****〕,〔1214-****〕,〔1418-****〕,〔1622-****〕,〔1826-****〕

申請受付期間と受付方法

2020年8月11日(火)~ 9月1日(火)
2020年8月上旬オープンの新エキスパート有資格者サイト上で申請受付

試験実施期間と実施方法

2020年9月19日(土)~10月16日(金)
CBT方式試験専用サイト上で実施

更新対象者の方には、8月7日頃メールおよび郵送にてご案内をお送りします。
(☞8/11にご案内開始します。訂正:2020/8/9)

DTPエキスパートからエキスパート・マイスター2本立てへ

DTPエキスパート認証試験は、2020年3月より学科試験だけのDTPエキスパート(以下、エキスパート)と、学科・実技の両方を受験するDTPエキスパート・マイスター(以下、マイスター)の2本立てとなった。そして、この3月に受験された方のうち、27名が晴れてマイスターに合格された。

DTPエキスパート・マイスターの意義

マイスターは、従来のDTPエキスパートと全く同じではない。

従来のエキスパートの実技課題は、完全な印刷データを制作することと、他者に作業を指示するための「制作指示書」を提出することが求められていた。言わば「制作現場のリーダー」に必要な知識と技能を測る試験であった。

それに対して、新たなマイスターの実技課題は、完全な印刷データを制作することに加え、制作意図を正しく理解しデザインに反映すること、制作意図を共有するための「制作コンセプト書」を提出することが求められている。つまり、「デザイン制作部門のリーダー」として知識・技能を測る試験である。

良いデザインとは何だろう。
見た目の印象が強いとか、形が美しいとか以前に重要なのは、クライアントの意図・伝えたい内容を正しく理解し、デザインを通して表現することではないだろうか。

DTPエキスパート・マイスターに合格するには

実技課題として配布される「実技試験要項」には、制作物の仕様や条件、提出物の内容などが記述されている。さらにテキストや画像などの素材データが支給されている。これらの情報から、制作コンセプトや仕様を理解し、制作用アプリケーションを操作して作品を仕上げることが求められている。

これらは一般的なデザイン制作の流れを踏襲したものであり、特別なことではない。日常的にデザイン制作に携わっている方なら、それほど難易度が高いものではないだろう。

初回のマイスター試験では、雑誌の見開き誌面を制作する課題が与えられた。
制作意図・コンセプトに応じて版面や縦組みの設定を行い、メイン写真とサブ写真、見出し類をレイアウトし、本文テキストを流し込む。写真にはキャプションを配置する。柱や図版類の色を設定する。写真類は、必要に応じてゴミを消したり、トーン調整、シャープネスをかけるなど作業を行う。縦組み特有の数字の組み方や約物を適切な形に修正し、ルビや圏点などを配置する。

マイスターに求められるのは、実技試験要項を読んで制作意図・コンセプトを正しく把握することであり、常識的なデザイン制作を通じて、それらを具現化することである。

例えば、DTP制作のベテランで、印刷に適したデータ制作は熟知しているが、デザイン・レイアウトや配色は自己流と言う方もいるだろう。基本に返ってデザイン手法の参考書などで知識を再確認してみてはいかがだろうか。

また、前回エキスパートに合格された方も、次のステップとしてマイスターに挑戦してみてはいかがだろう。

(JAGAT 研究調査部 千葉弘幸)

第54期DTPエキスパート認証試験 新出題項目

2020年8月30日(日)に実施する第54期DTPエキスパート認証試験の新出題項目を、下記の通り発表します。

■新出題・修正項目

(1)Acrobatを利用したデータチェック

(2)目次・索引の作成方法

(3)表組の組み方

(4)欧文組版

(5)Photoshopの画像解像度変更

(6)Photoshopのシャープ機能

(7)画像解像度と出力線数

(8)インクジェット印刷の仕組みと色材

(9)Web会議ツールとテレワークの普及

(10)JDFワークフローと情報交換の進化

(11)レイアウトの基本原則


以上の項目がそのまま問題数と対応するわけではありません。項目によっては2つ以上の出題になる場合があります。
また、新出題にともなって従来問題の入れ替え、統合、削除や改訂を行ないます。その結果、新出題項目を中心として全体の10~20%程度の問題が入れ替わることになります。

ご注意

この発表はあくまでも新項目であり、新問題の発表ではありません。
試験の公平性維持の観点から、詳細な情報提供は行いませんのでご承知下さい。

(JAGAT 資格制度事務局)

エキスパート優待案内 2020年夏

エキスパート有資格者の皆様に提供させていただく各種優待制度のご案内です。
エキスパート受験予定者向け資格者ご本人優待や、現役エキスパート推薦による受験予定者に向けたご優待をご紹介しています。

  • 優待の申込は期間限定です。各ご優待の申込期限を必ずご確認のうえ、お申込ください。
  • 今後も優待制度のご案内はメールでお送りしてまいります。ぜひ基本台帳にメールアドレスをご登録ください。

    エキスパート優待制度

    1.有資格者ご本人ご優待

    ダブルライセンス取得推進優待

    受験予定者入手必須の模擬試験問題を無料にて進呈いたします。
    この機会に是非DTPエキスパート/クロスメディアエキスパート 2種の資格取得をご検討ください。

    2.第54期DTPエキスパート/第28期クロスメディアエキスパート受験予定者ご優待

    メディアビジネスの牽引役となるべきより多くの人材に対し、本試験を受験しやすい環境を提供するため、現役エキスパートの方のご紹介により受験予定の方の 受験準備にご利用いただける優待特典をご案内いたします。

    優待特典

    模擬試験問題を無料送付

    優待対象者

    第54期DTPエキスパート/第30期クロスメディアエキスパート認証試験を受験予定で、今後印刷メディア設計およびコミュニケーション戦略の企画提案展開等に臨む可能性のある方。

    • 優待制度の趣旨に鑑み、受験を予定していない方のご利用はお断りいたします。
    • お申込みには、ご紹介者となるエキスパート有資格者のエキスパートIDおよびお名前が必要となります。

    申込方法

    申込期間 2020年7月2日~2020年8月17日

    下記優待申し込みフォームより、各優待の申込期間内にお申込みください。
    エキスパート優待申し込みフォーム

    ご注意

    第54期DTPエキスパート認証試験/第30期クロスメディアエキスパート認証試験の受験は、別途申請が必要です。
    受験申請は、下記より行って下さい。
    第54期DTPエキスパート認証試験 受験申請
    第30期クロスメディアエキスパート認証試験 受験申請

    対策セミナー優待価格受講

    試験対策セミナーをお得な優待価格でご受講いただけます。
    ※有資格者ご本人がもう一方の資格の取得のためにセミナー受講される場合も優待価格で受講いただけます。【有資格者ID】欄に、既に取得している資格のエキスパートIDをご記入ください。
    お申込み方法等詳しくは、各対策セミナー案内ページよりご覧ください。

    【2020/7/18 東京開催】第54期DTPエキスパート対策講座(オンライン同時開催)

    ●学科ポイント解説+実技ポイント解説(午前・午後)

    一般価格:16,500円(税込)
    ⇒ 優待(JAGAT会員またはDTPエキスパート有資格者紹介優待):9,900円(税込)

    ●学科ポイント解説のみ(午後)

    一般価格:14,300円(税込)
    ⇒ 優待(JAGAT会員またはDTPエキスパート有資格者紹介優待):8,800円(税込)

*最新模試験問題含む

【2020/8/25 大阪開催】DTPエキスパート受験対策講座

一般:9,900円(税込)
⇒ 優待(JAGAT会員・大印工組合員・DTP有資格者紹介優待):7,700円(税込)

*最新模試験問題含む

DTPエキスパート教育機関向け資料請求フォーム

送付資料

試験概要案内資料

送付希望部数を選択してください。
(5部以上ご希望の場合は、備考欄にその旨ご記入ください。)

■ DTPエキスパート認証制度 パンフレット  部

■ DTPエキスパート カリキュラム 第14版  部

試験詳細資料

送付希望のもののチェックボックスにチェックを入れてください。

学科問題サンプル

実技試験要項サンプル

実技試験作例サンプル

送付先をご入力ください。

学校名必須

学校名

所属

役職

ご担当者名必須

氏:

名:

フリガナ必須

シ:

メイ:

郵便番号必須

-

住所必須

都道府県(例:東京都)

市区町村(例:杉並区和田)

番地:全角(例:1-29-11)

建物(例:JAGATビル)

電話番号必須 ハイフンなし(例:0333843115)

メールアドレス必須

備考欄

JAGAT個人情報保護方針

(公社)今後日本印刷技術協会より、資格制度やセミナー等の案内を送付してもよろしいですか?


マルチチャネル活用によるVMCの認知・販売促進と継続的コミュニケーション施策のご提案

<次世代へと続く顧客のファン化を目指して>

※【第29期クロスメディアエキスパート 論述試験 】解答サンプル

◆【第29期与件:鋳物ホーロー鍋の製造・販売】クロスメディアエキスパート 記述試験

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(設問)下記は、あなたの所属するグループで使っている企画提案書作成の検討フォーマットである。与件文を読み、設問にしたがって各項目を記述しなさい。

[問1]【課題設定】
A社が顧客コミュニケーションにおいて取り組むべき課題を3件、優先度の高い順に記述しなさい。

(1)顧客との双方向型コミュニケーションの不足
強固なファン育成を目指す上で、生活者とコミュニケーションをとる機会が必須であり、現状ではそうした機会が不足している。
(2)他社との差別化
鋳物ホーロー鍋の主要ターゲットが他社と被っている。今後、工場見学や統合施設等の取り組みが控えていることから、そこにもマッチする新たなターゲティングが必要。
(3)ブランドの魅力の周知徹底
広まりつつはあるが、「メイドインジャパンの高品質」をより売り出すと共に今後控える施策の宣伝も必要不可欠である。

[問2]【ターゲット】
A社に提案する施策のメインターゲットとその理由を記述しなさい。

(ターゲット)
ファミリーをメインとする。料理好きで健康志向の高い家庭を想定。子供の年齢は一緒に料理を学ぶ小学生~独り立ちをする前の大学生まで。
(理由)
①主婦層をきっかけとし、次世代へ続く強固なファンを育成するため。
②他社との差別化を図りつつ、今後展開予定の施策にもマッチすると考えられるため。
③料理好きで健康志向な家庭には、貴社の強みが最大限発揮できると考えられるため。

[問3]【提案の骨格・方針】
下記の項目を記述しなさい。

(1)本提案における施策発信の中心となるメディアとその選定理由
[メディア]

Web広告、店頭POP(販売店舗・書店)、出版物、Webサイト(自社)、SNS、イベント
[選定理由]
Web広告、店頭POP :興味・関心の醸成のため。また、購入を考えている層が接触しやすいため。
[出版物、Webサイト(自社)、SNS、イベント ]:ブランドの認知や継続的なコミュニケーションをはかるため。

(2)メディアを通じて発信・訴求する主要コンテンツとそのねらい・意図
[コンテンツ]

①ブランドの魅力を押し出した商品・出版物・今後の施策の宣伝広告
②親子イベントの開催
③LINEによる親子の料理日記の投稿・出版化
[ねらい・意図]
①VMCのブランド・スローガンの周知を図り、直接的に購買を刺激する。
②ターゲットに対しVMCの良さを感じてもらう。今後の施策展開に誘導する。
③次世代へと続く購買を促進する。

(3)本提案の施策において複数メディア間の連携を誘導するしくみ  
[Web広告・店頭POP ]➡[商品の購入・利用、レシピ本の出版・購読 ] ➡[Webサイト(自社)、LINE、SNS、イベント ]➡[工場見学・統合施設]

(4)共有・拡散を促すしくみ
親子イベント開催にあたり、SNSでアカウント作成。親子で作れるレシピを配信する。また、親子イベントのPRをフォロー・共有した人に、抽選で「親子で作れるレシピ本」をプレゼントする。
親子イベント実施後、イベントの様子をライブレポートする(参加者の顔出しに関しては同意の上で)。

(5)A社の競合他社への差別化対策
・何度も受賞するような「メイドインジャパンの高品質」をアピールする。
・ターゲットを高級志向の主婦からシフトすることで、新たな購買層を創出する。
・LINE等を駆使した新たなコミュニケーションチャネルを活用することで、接触機会を増やす。

[問4]【提案する施策内容】
A社に提案する施策を3件にまとめ、記述しなさい。

【第1施策】 
[施策タイトル]
「店頭POP・Web広告においてブランドの魅力を押し出す商品・出版物・今後の施策の宣伝広告」
[施策内容・目的・効果など] 
< 目的 >
購入を検討している層や料理に興味を持っている見込み客層に対し、ブランドの魅力をアピールすることで購買を促進する。ブランドの認知を図る。
< 内容 > 
販売店舗では「手料理と暮らそう」「メイドインジャパンの高品質」をテーマに、モダンで上質なイメージの商品広告を掲げる。
また、「親子で作れるレシピ本」を出版することで、VMC自体や今後の施策の宣伝を行う。書店には出版物の宣伝POPの他、発売時には実物も展示する。本の帯には今後の展開を紹介。Webではレシピサイトをメインに製品・出版物の広告を出す。
< 効果 >
商品やレシピ本からVMCの魅力を知ってもらう。次の施策の足掛かりにする。

【第2施策】 
[施策タイトル]
「VMC親子料理イベントの開催」
[施策内容・目的・効果など] 
<目的>
製品を実際に使うことで、魅力を体感してもらう。親子の思い出作りに貢献することで「VMCのある暮らし」をイメージしてもらう。
<内容>
隔週末の1日2回開催。親子でVMCを使って料理をしてもらう。イベントの様子はSNSでライブ配信(個人情報には配慮)。
事前に参加希望者を募るほか、レシピ本の購入者やSNSのイベントPRを共有した方を抽選で招待する。
また、イベントのPRを共有した方の中から抽選でレシピ本をプレゼント。新製品のお試しや工場見学等のプレビュー招待も検討する。
<効果>
ファン化の一歩としてブランドの魅力を実感してもらう。不特定多数に拡散してもらう。

【第3施策】  
[施策タイトル]
「SNS(LINE)活用による親子料理日記の投稿・出版化」
[施策内容・目的・効果など]
<目的>
親から子へ、次世代へと続くファン育成のため
<内容>
LINEで公式アカウントを開設。
VMCを使ったレシピや感想、親子での写真等を利用者に投稿してもらう。
また、チャットボット等を採用。今日のオススメレシピの配信やQ&Aの応対を行うことで、利用家庭のレシピの困り事を解決し、VMCが生活に寄りそうことをアピール。
継続をしてもらう工夫のひとつとして投稿された写真やレシピをアルバムにしてパーソナルプリントし、抽選でプレゼントする。
<効果>
VMCが生活の一環であることを体感してもらい、次世代のファンを育成し続けていく。

[問5]【実行スケジュール】
施策の実行スケジュールを記入しなさい。

[問6]【概算見積】
施策の概算見積を記入しなさい。

          項 目金額(万円)
 要件定義・設計 350
 店頭POP(デザイン・印刷含む)200
 Web広告 (デザイン・印刷含む) 350
 レシピ本450
 SNS運用300
 親子イベント  450
 LINE400
          合 計 2,500

[問7]【タイトル】
提案書のタイトル(およびサブタイトル)を記述しなさい。

マルチチャネル活用によるVMCの認知・販売促進と継続的コミュニケーション施策のご提案
~次世代へと続く顧客のファン化を目指して~

[問8]【序文(挨拶)】
提案書の序文を「ですます調」で記述しなさい。

この度は、貴社事業に関するご提案の機会をいただき、誠にありがとうございます。貴社は「世界最高の品質にこだわることが、日本のモノづくりとしての誇り、職人の誇り」を理念とし、業績を伸ばしてこられました。貴社が新たに参入した鋳物ホーロー鍋市場には既に競合他社が日本でのシェアを拡大しており、今後ますますの競争激化が予想されます。
しかしながら、貴社の製品であるVMCは、これまで数々の賞を受賞しており、その製品力の高さは他社を圧倒する大きな強みであると認識しております。
本提案では、そうした強みを活かしながら、ターゲットのシフト、それに合わせた出版物の制作・イベントの開催・コミュニケーション施策の実施を通して、VMCの認知・販売促進や顧客のファン化等、貴社事業の発展に寄与します。

[問9]【施策の総合的効果】
問4に記述した施策のまとめとして、下記項目を記述しなさい。

[自社(X社)の強み・X社を採用する意義]
・ A社と過去に取引をした実績があり、スムーズな対応が可能です。
・企画~運用までフルサポートでき、製作にも一貫性があります。
・週単位でレポートし、メディア展開の効果を細かく測定できます。

[施策内容の総合的な効果・まとめ]
・ターゲットを既存顧客+αとすることで、他者との差別化をはかりながら、新たな顧客層を開拓できます。
・出版物の制作やイベントの開催を通じて「VMCのある暮らし」の定着を図れます。
・LINEや他のSNSを活用することで共有・拡散を促すほか、継続的で双方向型のコミュニケーションを実現できます。

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【作成者】 M.K (大日本印刷株式会社)

【コメント】
各メディアの特性を活かした総合的なプロモーションをいかに論理的に展開できるかが鍵だと思います。
勉強法としては、ボリュームのある答案を短い時間内に書ききれるように練習しておくことをぜひお勧めしたいです。
企画提案力や論理的構成力、タイムマネジメント等が身につく良い機会になったと感じています。