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課題解決のための『クロスメディアエキスパート総合対策講座』東京-大阪ライブ

クロスメディアエキスパート認証試験は、デジタルメディアと印刷メディアの効果的展開により、マーケティングソリューションを推進する人財を育成するための試験制度です。 複合的なメディア活用による課題解決に向けた企画提案のありかたを学んでいただく試験として、知識を確認する第1部学科試験、実践への展開の第一歩となる第2部論述試験で構成されています。

本対策講座では、

  • 企画提案に必須となる重要キーワードの解説や学科サンプル問題へのトライアルとともに、習得した知識をどのように展開し活かしていくか
  • 施策立案のポイント解説とともに、提案書へどのように落とし込んでいくか

を一連のプロセスとともに学んでいただきます。

開催日程 講座名
6月22日(金)13:00~17:00 企画提案必須知識講座―学科試験対策―
7月6日(金)10:00~17:30 企画提案書記述講座―論述試験対策―

※試験合格のためには2日間通し受講が効果的ですが、いずれか一日のみのお申込みも可能です。
※大阪会場でライブ中継聴講が可能です。

企画提案必須知識講座―学科試験対策―

【開催日時】 2018年6月22日(金) 13:00~17:00

【内容】

企画提案に必要な知識を体系的に理解し、学科試験サンプル問題を交えて試験で問われるポイントを解説します。 提案の骨子を組み立てるには、マーケティングやメディアの知識をベースにコミュニケーション設計をする必要があります。 第1部学科試験対策としてだけでなく、第2部論述試験で効果的に展開可能な提案書とするためにも、本講座で理解を深めておくことをお勧めします。

  • クロスメディアエキスパート学科試験オリエンテーション
  • 最新学科模擬試験とキーワード解説
  • 企画提案への展開に求められる知識

【対象】 クロスメディアエキスパート認証試験受験予定者

【定員】 20名(最少催行人数5名)

【講師】 小野 雅史(株式会社サイバーテック 取締役)
XMLデータベースのマーケティングに従事。出版印刷業界でのXML活用に軸足を置き、新たなビジネスモデルや提案、ノウハウ共有などを幅広く実践している。

企画提案書記述講座―論述試験対策―

【開催日時】 2018年7月6日(金) 10:00~17:30

【内容】

過去試験での出題与件をもとに、企画提案書を作成する演習を行います。 試験で求められるポイントを押さえたうえで、与件を基に、現状分析→ターゲット設定→メディア施策立案へと進める企画手順と提案書作成方法を習得し、提案書としての完成度を高めます。

  • 論述試験出題与件サンプルの読解と設問解説
  • 設問ごとの解答ポイント解説
  • 立案のポイントと検証
  • 答案への落とし込み

【対象】 クロスメディアエキスパート認証試験受験予定者

【定員】 20名(最少催行人数5名)

【講師】 影山 史枝 株式会社スイッチ JAGATエキスパート資格講座講師 DTPスペシャリスト 
東北芸術工科大学非常勤講師 PCメーカーにて教育事業を担当。その後人材派遣会社にて派遣社員の教育全般、 画像処理メーカーにて出力業務、マニュアル制作など営業サポート業務を担当。現在は、印刷会社のテクニカルアドバイザー、教育機関のDTP講師、DTPエキスパート認証試験対策指導を行う。講演、執筆実績多数。

受講料 (税込)

講座名 東京会場 大阪ライブ聴講会場
一般 優待 一般 優待
企画提案必須知識講座―学科試験対策―
※最新学科模擬問題付き
12,960円 8,640円 10,800円 7,560円
企画提案書記述講座―論述試験対策― 14,040円 9,720円 11,880円 8,640円
2日間セット受講 21,600円 14,040円 18,360円 11,880円

優待料金:JAGAT会員・大印工組合員またはDTPエキスパート有資格者

振込先

※開催日の2日前までに下記の口座へお振込みください。

みずほ銀行 中野支店 (普)202430 シャ)ニホンインサツギジュツキョウカイ

会場

アクセスマップ

●東京会場 公益社団法人日本印刷技術協会 セミナールーム
東京メトロ 丸の内線 中野富士見町駅下車 徒歩5分

●大阪会場※ライブ中継聴講講座 大阪印刷会館セミナールーム
大阪環状線桜ノ宮駅より 徒歩5分

申し込み方法

Webからのお申込み

東京会場Web申込フォームへ 

大阪会場Web申込フォームへ

FAXによるお申込み

下記より申込書をダウンロードし、必要事項をご記入のうえ、JAGAT販売管理担当(03-3384-3216)までFAX送信してください。お申込み内容を確認後、参加証をお送りします。

東京会場FAX申込書(PDF)►大阪会場FAX申込書(PDF)

お問い合わせ

☞お申込みについて 販売管理 TEL(03)5385-7185
☞講座内容について CS部資格制度事務局 TEL(03)3384-3115
E-MAIL: cme@jagat.or.jp

☞大阪ライブ中継聴講について 西部支社 TEL(06)6352-6845

第26期クロスメディアエキスパート認証試験実施要項

リアルイベント、クロスメディアを活用した農産物直売所運営事業向上のための顧客コミュニケーション

第25期クロスメディアエキスパート認証試験(2018.3.18実施)
第2部論述試験「提案書」解答例


A社御中

2018年3月26日

リアルイベント、クロスメディアを活用した
農産物直売所運営事業向上のための顧客コミュニケーション

~リピーターとなる消費者会員増とファン育成を目指して~

【はじめに】

このたびは提案の機会をいただきありがとうございます。
貴社は「他にはない新鮮で美味しい農産物を入手できる直売所」として経営基盤を築き、向上してこられました。しかし1993年より「道の駅」事業のスタートに始まり、昨今競合直売所も増えてきまして、貴社も変化がご必要なタイミングかと存じます。
そこでイベントやクロスメディアを活用した優良顧客育成コミュニケーションを提案いたします。

【現状分析と課題の整理】 貴社ヒアリングに基づき、下記3点の課題をピックアップいたしました。

・近郊のみならず、遠隔地のファン層を開拓するために、顧客との関係性をより重視したコミュニケーションが必要(顧客との関係性向上)
・既存会員の維持に注力することを継続しつつ、新規会員獲得とその優良顧客の育成に尽力することが必要
・消費者ニーズを常に読み取ることで、農業経営者を育成しつつ、消費者目線に立った価値の高い商品を提供し続けることが必要

【提案概要】  (上記課題点をもとに3施策を提案致します)

①特設サイトの新設およびWebサイト改修による認知度アップとブランディング向上
②リアルイベント実施による集客・購買・販売力アップ施策
③SNSを活用したファンづくりとリピーターの育成

【提案内容】

〔施策① 特設サイト・Webリニューアル〕

<目的> 貴社直売所3拠点の魅力を見込み客に確実に伝え、認知度アップ、ブランド力向上をはかる。また購買率の高いリアルイベントへの誘導をはかります。
<ターゲット> 30~60代世代男女/生活の中で食材を仕入れる層全て
<内容>
①リスティング広告や自然検索で特設サイト(イベント告知)やWebサイトへの来訪を促します
②特設サイトでは、イベント(施策②参照)の告知とそこで利用できる割引クーポンをつけます
③Webサイトを改修し、新規/リピーター顧客の活性化をはかり、以下情報を能動的に発信することで、認知・ブランディングを向上します。
 ・貴社の強みコンテンツ(直売のしくみや新鮮さのしくみ)
 ・3拠点の情報公開(作っている物の紹介から生産者の声、土地の四季風景)
 ・商品を使ったアレンジレシピの紹介と考案者(料理家)ブログの新設
 ・購入者Webアンケートの実施 ⇒各農業経営者へ結果を戻し、改善する部分等含めアンケート結果としてWebサイトに公開します
 ・マイページの新設 ⇒Webによるポイント管理や購入履歴の可視化。また購入履歴をセグメントして不定期ターゲティングDM送付
 ・料理フォトコンテスト(施策③参照)結果発表⇒優勝者は、貴社レストランへ招待
<効果> 
・新規/リピーターに対する認知度向上とブランド向上
・定期Web解析によるユーザー分析にて効果測定

〔施策② 料理家X 農場による考案レシピ試食イベント〕

<目的> リアルイベントによる集客と販売力アップ
<ターゲット> 30~60代層の見込み客で、料理を日常的にする方々
<内容>
①料理家にて拠点で販売している商品を使ったレシピ提案と試食デモを行う(Webサイトや各拠点レシート告知にて集客)
②生産者によるワークショップ
③料理試食中にレシピ配布(割引クーポン付)。QRコードを付けてWebサイトとSNSへ誘導する
④イベントオリジナル「特別セット」の発売
⑤参加者によるアンケート実施(イベントコンテンツ向上のため)
<効果>
・購買率の高いイベントを実施することにより、販売し売上を向上する
・Webサイト経由で新規顧客の刈り取りをする機会がつくれる
・アンケート実施により、効果測定をし、次回イベントと顧客ニーズを捉える

〔施策③ facebookアカウント新設による口コミ、リピート拡散〕

<目的> SNSを活用しファン作りをし、優良顧客との長期関係をつくる
<ターゲット> 30~50代男女でSNSやスマホをよく使う方々
<内容>
①facebookの新設を行う。コンテンツは以下のとおりです
・スタッフブログ(毎週更新し拠点の季節感を画像で伝える)
・生産者からの情報発信(今日のとれたて!! おすすめ情報毎朝更新) ⇒いいね!シェアした方は割引あり(店頭提示)
②イベント=料理写真フォトコンテストの実施
SNS内(#ハッシュタグにて)料理写真をアップしていただきまして、毎月表彰や料理家コメントをWebサイトにてアップします。(優勝者はレストラン無料招待)
<効果>
・①②の実施によりファンの育成ができ、優良顧客との長期関係が構築できます。
・いいね!シェアで効果測定ができるとともに、拡散効果が見込めます。
・リアルイベントやWebサイトとの相互リンク機能を促進し、集客、売上向上に貢献します。
・SEO対策としても効果があります。

【スケジュール】

 

【費用】  (※税別)

●特設サイト
・企画費=100万円
・保守/更新 30万×4回=120万円
・デザイン、コーディング(50ページ)
●Webサイト
・企画デザイン、コーディング 100万円
・保守 30万×4回=120万円
●イベント
・企画50万円
・実施40万×5=200万円
●イベント配布リーフ
・デザイン5万円、製造5万円  計10万円
 (5,000部/A5/4C/1C)
●SNS  一式 50万円
●リスティング 10万×5回=50万円
合計 800万円

以上です。ご検討よろしくお願いします。


(作成者) 
D.K (東京都)

(コメント)
[受験時の勉強法や合格時の心情]
毎朝、推薦書「問題解決プロフェッショナル」を15分読みました。
通算5回ほど読み、ロジカルな考え方の基本を頭に叩き込むことからはじめました。
並行して毎週一本過去問を解き、時間配分や解答イメージを身につけていきました。

具体的には、受験勉強前にJAGAT対策セミナーを受講させていただいた際の模範解答を見返しながら、
ケースバイケースで自分なりにクロスメディア施策を考えていました。

市場やターゲットにより施策は色々ありますし、日常生活の中でも特にクロスメディアプロモーションの
打ち手を意識してアンテナを張り巡らせて試験に臨みました。

約4ヶ月20週に渡り、どんな課題が来ても良いように設問毎に時間配分をし、企画書を書き続けました。
イベント性や双方向性の意識を強く持つと受け手も効果に期待が持て、良い答えが出せるような気がします。

朗報を頂いた時は、とても嬉しかったです!
身につけたかったスキルでしたし、合格率も高くない資格試験と認識していたので、時間をかけた分、報われたと思いました。

[その後のビジネスでどのように役立っているか]
実践で判断の場が多いので、大変役に立っています。
こちらの資格でロジックや企画立案を学び、他の資格で解析などの効果測定やプロモーション手法の定義を学び、点と線が繋がりました。
販売不振時や新規プロモーション手法を考える際、自信を持って取り組むことができています。

[今後受験される方へのメッセージ]
資格は取得するものではなく、身につけて実務に活用するためのプロセスだと思います。
本資格は、会社や社会に貢献するにあたり、また自分の仕事をより楽しくする、且つ視野を広げるために、たいへん勉強になる資格だと思いました。

また、時間内に結論を出すという事の重要性や仮説思考など、多くを再認識することができました。
私の中でクロスメディアエキスパートの称号は、誇らしいものでもありキャリアアップに必要な資格でした。

「英国風ゲストハウスで素敵な1日を過ごそう」キャンペーン

第24期クロスメディアエキスパート認証試験(2017.8.27実施)
第2部論述試験「提案書」解答例


A社御中

「英国風ゲストハウスで素敵な1日を過ごそう」キャンペーン

~新郎、新婦の想いを形にするゲストハウスウェディング~

2017年8月27日 X社

【はじめに】

この度は貴社事業に関する提案の機会をいただき、誠にありがとうございます。
ブライダル市場は、消費者の趣向の多様化や少子化の影響により厳しさを増していますが、貴社の「顧客満足度の高いサービス」と「夢と感動を与えるブライダル」は競合他社との差別化になります。
本提案ではそれらを最大限に活用し、より高い顧客満足度の実現とホスピタリティの充実を目指します。

【現状の課題と分析】 

・ブライダル情報誌や情報サイトでは差別化できないけれども、訴求するチャンネルの不足
→ SNSを活用した顧客獲得と口コミの醸成
・優秀なスタッフと高い顧客満足度をアピールする機会が少ない
→ 動画コンテンツを利用してターゲット層に貴社のホスピタリティを知ってもらう
・ブライダルフェア参加者の成約率が高い
→ 上記と連携してフェアへの参加者増加を目指す

【施策の概要】

●「英国風ゲストハウスで素敵な1日を過ごそうキャンペーン」(仮)
・SNSで拡散した上で来場したカップルに抽選でミニフォトアルバムのプレゼント(フェア毎に10組)
・フェアに来場して成約した場合、ウェルカムドリンクかコース料理のランクを1段階アップする。
●上記キャンペーンにあわせたSNSの利用
・スタッフ紹介、式場案内、1日の疑似体験、利用者の声を動画コンテンツとしてSNSにプロモーションとして発信。また、キャンペーンを告知するアカウントのフィードを共有するとミニアルバムが当たる権利が得られる。
●コーポレートサイトのリニューアル(キャンペーンサイトの作成)
・広告で流す短い動画とは別のロングバージョンを用意して配信する。また、SNSや情報サイトからのランディングページを用意し、どのページからどうやってキャンペーンサイトにアクセスしてきたかの統計を取って効果測定とする。

【施策の詳細】

●「英国風ゲストハウスで素敵な1日を過ごそうキャンペーン」(仮)

<目的> フェアへの参加者増加とSNSによる口コミの醸成
<内容>
・SNSアカウント(ツイッター・フェイスブック・インスタグラム)を利用し、ゲストハウスの写真や動画、実際の挙式風景やモデルによるイメージ動画などを広告として配信。
・ツイートやフィードを共有してフェアに来場したカップルから抽選で10組にミニフォトアルバムをプレゼントする。
・フェアに来場の上、成約した場合はウェルカムドリンクかコース料理のグレードを1ランクアップできる。
<期間> フェアのタイミングに合わせて1~2ヶ月前から行う
<効果> SNSによるユーザー獲得と、特に趣味の近い人同士をフォローし合うSNSの特徴から、ユーザーの掘り起こしを狙うことができる。また、フェイスブックは利用者の年代や居住地域が割り出し易いことから、今後のキャンペーンのリソースとなる。

●動画コンテンツの作成

<目的> 貴社の魅力を最大限訴求し、ブランドのイメージアップを図る。
<内容> 
・優秀なスタッフの紹介(式場でのエピソードややりがい等をインタビューを通してホスピタリティに焦点を当てる)
・式場の案内にモデルを使用し、季節毎の演出を含めたPR動画にする。
・挙式当日の疑似体験ができるショートムービー
・実際の利用者の声(モデル使用可)からサービスを紹介する。
上記をSNS広告用とコーポレートサイトでの配信用とで8種類作成する。
<効果> SNSの広告においては、どれくらいのユーザーがどのくらいの時間閲覧したかを統計にとることが可能。また、どのタイプの動画がよく再生されるかによるユーザーの嗜好を計測する。

●コーポレートサイトのリニューアル

<目的> SNSを呼び水にした効果測定と、ブランドのイメージ向上
<内容>
・情報サイトやSNSからのランディングページを用意する。
・上記動画コンテンツによるリッチコンテンツでブランドイメージ、特にホスピタリティを前面に出したイメージアップと利用者の想いを形にするこだわりを演出する。
・スマートフォンの利用が見込まれることから、レスポンシブデザインを導入し、利用者のSNSからのスムーズな流入を実現する。
<効果> 文字や写真では伝わりにくいイメージと、実際の声を紹介することにより、利用者に具体的なイメージを広げてもらい、他社との比較に対して有利になる。SEO、LPOにより効果測定がしやすい。

●ミニフォトブックの作成

<目的> ブライダルフェアへのO2Oの実現
<内容>
・来場者10組に抽選でミニフォトブックをプレゼントする。
・式場見学時の2人の写真や式場、衣装などを撮影
<仕様> A4カラー 8ページ ハードカバー
表1には2人の写真が入る。窓をつける。

※このフォトブック作成を貴社コーポレートサイト上で利用者にレイアウトしてもらうサービスもご提案できます。

【スケジュール】

*ウェディングフェアに連動させてSNSを利用されると効果的です
*SNSはツイッター、フェイスブック、インスタグラムを利用し、代行運用も可能です

【概算費用】
・コーポレートサイトのリニューアル(キャンペーン特設サイトを含む) 800万円
・動画コンテンツ作成(4種×ロング版・ショート版=8本)                      300万円
・SNSプロモーション広告(運用代行別)                                           200万円
・キャンペーン費用(フォトブック・料理のランクアップ)                       300万円
・Webサイト効果測定
(ツイッター・フェイスブック・インスタグラム・コーポレートサイト)
                       50万/月×6ヶ月=300万円
                            合計 1,900万円

*ミニフォトブックをコーポレートサイト内でレイアウトできるサービスもご提案できます。

以上です。ご検討よろしくお願い致します。


(作成者) 
三枝祐介(広研印刷株式会社

(コメント)
単に情報技術に関する知識だけでなく「総合的に提案する力」を問われる試験でした。
多様な視点から最も効果的な解決策を提案するために多方面からの知識のインプットが必要で、それを言葉にする力も必要でした。
難しい試験でしたが、得られた知識を総動員して職務に当たっています。

「継続的にかずさ鉄道を利用するお客アップ」のご提案

第20期クロスメディアエキスパート認証試験(2015.8.30実施)
第2部論述試験「提案書」解答例


A社御中

「継続的にかずさ鉄道を利用するお客アップ」のご提案

~ファン育成のお手伝い~

2016年3月20日

A社御中

X社プロジェクトチーム

【はじめに】

今回はこのような提案の機会をいただき、誠に有り難うございます。
A社様へのヒアリングを基に多方面より分析し、ご提案させていただきます。

下記の3点をポイントに立案しました。
① A社様の課題を効果的に改善するものであるか。
② 費用が効率よく効果を生み出すものであるか。
③ 継続して企画案が実行できるものであるか。

以上よろしくご検討をお願いいたします。

【現状分析】 SWOT分析により現状分析をいたします。   


        ↓
30~50代の女性ファン、鉄道女子が増えることがあったが、情報発信の弱さからかずさ鉄道の強みが伝わらず、ファン客の育成につながっていない。(乗客数が伸びていない)

【ご提案】 〔強み〕と〔機会〕を生かしながら①→②→③(図参照)をスムーズに進めるお手伝い。

・企画その1. 見込客に対して効率的な訴求・・・①
〔旅行雑誌、鉄道雑誌に広告掲載〕
昭和の風景が残る沿線であること。ディーゼル列車、クジラン列車等の情報を掲載。ファンに確実に届く雑誌を選択。
〔ホームページリニューアル(スマートフォン対応)〕・・・多くの方に告知可能
興味を持った方が情報を集めるために最新のイベント情報を掲載。
また、『動画』(運転席からの)を配信することでよりリアルに魅力を感じていただける
(雑誌広告にはQRコードがついておりホームページに誘導が期待できる)
(Webクーポンが付いており、土産品割引がうけられる)
⇒ この企画で「AISASの定義」の「AI」「S」を構成

・企画その2. 新規客(「かずさ鉄道」乗車)に対して満足度アップする訴求・・・②
〔パンフレット〕A4、32p(スタンプラリー形式)作成
来場された方に対して鉄道周辺のスポット、写真スポット、休憩スポットを掲載したパンフレットを渡す。このパンフレットはスタンプラリー形式になっていて、多くのポイントを効率的に観光していただける。
地元の方、観光客同士のふれあう機会も提供できる。
(地元の方が多く掲載されているパンフレット)

・企画その3. リピート客(ファン客)を育成する訴求・・・③
〔ダイレクトメール(DM)発送〕(年2回発送)
お客様が利用したパンフレットには個人情報が取得できる企画がついており(プレゼント応募)、その方に対してDMを発送。写真イベント、フォークソング列車etcの情報を発信していく。
このダイレクトメールには特典がついており、特別なお知らせとして直接、告知することができる。
(情報誌タイプ)(個人情報データベース)

※この企画の優先度は②→①→③と設定
一度こられた方が満足していない点は早急対応が必要であり、「いこいの場」を提供する理念とも合致します。満足いただければ、リピートの可能性は高く、次の策は①と設定し、お互いの相乗効果をより期待いたします。

【スケジュール】

【予算】

① 広告掲載     500万円
  ホームページ   200万円
② パンフレット   500万円
③ DM         800万円
       合計 2,000万円

【効果】

企画はお客様の流れである①、②、③に対しての訴求である。
雑誌広告は、ファン層への的確な訴求が期待でき、WebページはQRコードからのキャッシュ分析とWebクーポン、パンフレット、DMと効果測定が可能であり、第1フェーズ後、費用対効果が確実に計れる企画となっています。

以上


(作成者) 
 田中洋芝 (アインズ株式会社

(コメント)
1ヶ月前から『受験サポートガイド』を読んで、受験に備えました。
合格した際は、論述試験のとらえ方があっていたんだと安心しました。
 
Webやスマホなどの分野では新しい技術が日々生まれています。
印刷とのクロスメディアでお客様のビジネスに役立てるよう心がけています。

お客様へのご提案は、基礎を押さえられていることが大切です。
受験されることで基礎を身に付けられてはいかがでしょうか。

クロスメディアを活用した顧客コミュニケーション活性化のご提案

第18期クロスメディアエキスパート認証試験(2014.8.22実施)
第2部論述試験「提案書」解答例


A社御中

クロスメディアを活用した顧客コミュニケーション活性化のご提案

~ソーシャルメディアの活用・Webサイトリニューアルによる顧客獲得~

【はじめに】

貴社は、生活者の立場を優先した商品づくりを心掛け、「生活者へ団らんを届ける」といった方針が支持され、フードデリバリー事業を拡大してこられました。
この度、新たなブランド「魚亭」を展開し始め、それをきっかけにあらゆる層の顧客とのコミュニケーション手法を見直し、確立されると拝聴しております。
今回、当社からはデジタルツールを用いた「顧客コミュニケーション活用化」のご提案をいたします。

【現状の課題】

・Webサイトの効果的運用ができていない → 電話での注文に留まり、履歴の有効活用がない。
・高いリピート率があるのに対し、有効な手立てがない → 更なる囲いこみ、ヘビーユーザーの育成ができていない。
・あらゆる層の顧客に対し、単一のアプローチしかしていない → 提供すべきコンテンツ(情報)の吟味ができていない。

【基本的な戦略】

・Webサイトの再構築(マイページの運用)~Webによる注文のメリットの喚起 [PC/モバイルサイト]
・ソーシャルメディア活用による双方向コミュニケーション~「いいね!」「シェア」による新規顧客獲得
・会員制度導入による生涯顧客の獲得、ヘビーユーザーの育成

以上を基本的な戦略として、施策①~③を実行します。

●施策① Webサイトリニューアル

1. マイページの運用
「簡易ログイン」「購入履歴」「ポイントの利用」→施策③と連動
さもすれば紛失しやすい紙クーポン(利用頻度を見て継続)に加え、マイページにて上記機能を追加し、電話による注文の煩わしさよりも利便性の高い機能を付与します。

2. PC/モバイル共用
お手軽さを演出するために、モバイル共用のサイトとし、若年層の取り込みも狙います。

3. Facebookとの連動
いいね!ボタンを設置し、Facebookページにも誘導 → シェアの拡大を狙います。

4. 電話による注文の購入履歴データベースとも連動させ、Webへの誘導を促す。

目標 → ご注文の軸をサイトに移行し、購買への壁を低くすることで、リピート率のさらなる向上を目指します。

●施策② Facebookページの開設、運用→開発時の秘話、体に良い商品づくりなどニュース発信

1. Facebookページの開設、および見込客に絞ったFacebook広告の活用
年齢、住所、嗜好、家族構成など設定した広告を打ち、「いいね!」の獲得

2. 「いいね!」アプリによるクーポン発行~販売促進と共に利用頻度の検証

3. 双方向コミュニケーションの確立 
「団らんphoto大募集」コーナーを設け、貴社が目指す「団らんの場の創出」に適した投稿フォームを設置。表示は匿名可能とし、参加者にはもれなく割引/商品クーポンを、大賞作品にはWebページの掲載、表彰とクーポンを進呈。双方向のコミュニケーションを活性化させます。

目標 → 一方的、単一的なコミュニケーションから、より双方向に、顧客層毎に差別化したコミュニケーションを確立し、生涯顧客育成/新規顧客の獲得を目指します。

●施策③ 会員制度の導入

1. マイページの運用、また会員個別の番号を発行。電話での注文が多い(と予測される)40代後半~の層に対しても付与し、顧客情報の管理~効果的なコミュニケーション施策を展開します。
(※個人情報の管理体制が検討課題)
「新商品のご紹介」「嗜好に合った商品の表示」「購入履歴からのリピート注文対応」など。電話対応の場合においても、窓口オペレートの簡略化(住所、電話番号など都度確認の省略)につなげる。

2. 世代、家族構成に見合った販促物作成~配付が可能となります。
当社の商業印刷物制作の実績により、3種(例)の紙媒体ツールを発行。
○ 若年世代(単身者含む)編・・・トレンドやソーシャル活用術なども掲載
○ 30~40代編・・・小さなお子様も楽しめる「ぬり絵」なども付け、食の安心、安全を謳うコンテンツ中心に
○ シニア層編・・・高級感の演出と、体に良い成分、豆知識など
 <各ツールに、切りはなしクーポン付加>

目標 → 顧客情報を活用し、有効的なOne to Oneビジネスを展開し、貴社のファンを増やします。

【スケジュール】

【費用】

・Webサイトリニューアル、顧客DB構築    1,000万円
・Facebookページ              200万円
・Facebook広告             50万×3=150万円
・各販促物作成~運用        100万×3=300万円
                  /計 1,650万円(概算)

【まとめ】

以上の施策を行ない、
・リピート率のさらなる向上
・生涯顧客(ヘビーユーザー)の育成
・新規顧客の獲得を実現し、前年比同期+25%の売上を達成いたします!

以上


(作成者)
内藤伸一郎(株式会社あかがね

(コメント)
普段のプランニングを数時間で完結させることは無いので、試験では考えることも大事ですが、手書きでの時間配分も気にして臨んだ方が良いかと思います。
結構、時間を喰った印象があります。

クロスメディアエキスパート結果通知発送

第26期クロスメディアエキスパート認証試験の結果通知を発送いたしました。
本試験合格者の方につきましては、同封の案内に従い、資格者登録情報のご確認をお願いいたします。

尚、2018年4月に実施しましたクロスメディアエキスパート更新試験・再取得試験につきまして、合格者の方に新しい認証証を発送いたしました。