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裸電球で曇りガラス状のものがありますが、あれはどうやってつくっているのですか。

※本記事の内容は掲載当時のものです。

ナンデモQ&A:その他

Q:裸電球で曇りガラス状のものがありますが、あれはどうやってつくっているのですか。

A:よく裸電球などで曇りガラス状のものがありますが、あれはサンドブラストといっております。サンドブラストとは、研磨砂を強い空気圧でノズルから吹きかけ素材の表面に細かいキズをつける手法をいいます。
 この手法が使われている例として、裸電球をよく見かけると思います。裸電球にもいろいろあると思いますが、透明な部分と擦りガラスのように曇ったような部分とに別れているものがあります。この曇ったような部分に、サンドブラストが施されています。
 まず、透明になるべき部分に研磨砂がかからないように印刷します。この場合、曲面に印刷しますので凹版オフセット印刷がなされます。インキは専用のスクリーンインキが使用されるケースが多いようです。つまり、印刷された部分はマスクの役割をもちます。
 この状態で、研磨砂を吹き付けます。研磨砂の種類(荒いもの、細かいもの)や空気圧の圧力のかけ方、ノズルから素材までの距離によりキズの付き方も変ってきます。
 この後、印刷されたインキを剥して作業が完了です。
 有限会社 海鴻社  TEL 03-3697-1686 

 

(2001年12月24日)

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

印刷物を保管する際の倉庫の空調管理について規定はありますか。

※本記事の内容は掲載当時のものです。

ナンデモQ&A:その他

Q:印刷物を保管する際の倉庫の空調管理について規定はありますか。

A:倉庫について規定はありません。
基本的に印刷工場の空調は温度23度~25度、湿度60%前後±5%といわれています。保管倉庫もこれに準じた考え方でいいと思いますが、温度に関しては印刷工場ほどシビアに考える必要はないでしょう。但し、極端に温度差(高温低温)の激しいところはいけません。
以上のことは、どういう印刷物を保管するかによってシビアにするべきか、その必要がないか違ってきます。例えば、パンフレット・カタログ等でしたらそんなにシビアな条件は必要ないでしょう。
しかし、例えば連続帳票の場合だと湿度の関係で用紙が歪むとプリント時にジャムってしまうとこがありますので印刷工場の空調と同様に考えた方がいいでしょう。

 

(2002年1月7日)

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

ノーカーボン紙はなぜ発色するのでしょうか

※本記事の内容は掲載当時のものです。

ナンデモQ&A:その他

Q:ノーカーボン紙はなぜ発色するのでしょうか

A:機械的圧力でマイクロカプセルを破壊することにより、カプセル中の無色の発色剤などを流出させ活性白土などの顕色剤により発色する用紙をノーカーボン紙といいます。
ノーカーボン紙には、3種類の加工紙があります。
1. 上葉紙(トップ紙):伝票類の一番上の紙で、表は加工されていませんが、裏は感圧色素と不揮発性油を内在するカプセルが塗布されています。
2. 中葉紙(ミドル紙):伝票の中に挟まれている用紙で、表が酸性白土である顕色剤が塗布されており、裏はトップ紙と同様カプセルが塗布されています。
3. 下葉紙(ボトム紙):伝票の一番下の用紙で、表は中葉紙と同様で顕色剤が塗布されており、裏は加工されていません。
ノーカーボン紙は、顕色剤とカプセルが筆圧やタイプ圧により発色反応するものです。この紙は、通常使用すると紙面前面に圧力を加えると2枚目以降の前面がすべては発色します。これだと事務処理する際に不都合な場合があります。
  そこで、不必要な部分が発色しないように減感インキを用いて顕色剤の上に印刷する場合があります。減感インキは、発色剤としての反応を阻止して発色を止めます。
  減感インキは、通常フレキソで行われますが、樹脂版での凸版印刷・ドライオフセット印刷用の減感印刷もあります。しかし、酸性のエッチ液を用いる平版オフセット印刷に減感インキは使用できません。

 

(2002年1月7日)

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

バーコードナンバーの意味とナンバーの申請先を教えてください。

※本記事の内容は掲載当時のものです。

ナンデモQ&A:その他

Q:バーコードナンバーの意味とナンバーの申請先を教えてください。

A:商品につけるナンバーは、JAN(Japan Article Number)コードとして規格化されております。JANコードは、日本における流通統一シンボルで流通情報システムの重要な基盤をなしています。
  JANコードは、13桁の標準バージョンと8桁の短縮バージョンがあります。通常は標準バージョンを使用しますが、小さい商品で印刷スペースを広くとれないときに短縮バージョンを使用します。いずれのバージョンも2桁のフラッグ(国ナンバー)とメーカーコードと商品コードとチェックデジットで構成されています。
  2000年12月までは、標準タイプの13桁のうち最初の2桁が国コード、次の5桁がメーカーコード、その次の5桁が商品コード、最後の1桁がチェックデジットとなっていました。この中で国コードとメーカーコードを合わせた7桁をJANメーカコードといっていました。
しかし、日本のフラッグは「49」でしたが、「49~」というナンバーそのものを使い果たしており2001年1月から日本は「45」になっております。
  また、この桁分けの中でメーカーの商品が1000種類以上の企業はごく少なく、商品コードを5桁とる必要等もないと判断され、商品コードが3桁となりました。
2001年1月からは、JANメーカコード13桁、商品コード3桁、チェックデジット1桁となっています。もちろん日本の国コードは「45」です。
  ごくわずかではありますが、商品の種類が1000を超える場合は、その企業にJANメーカコードを2つ与えて対応しています。
 商品コードの詳しい問い合わせ、申請については「財団法人流通システム開発センター」で受け付けています。
      http://www.iijnet.or.jp/dsri-dcc/
        TEL 03-5414-8511

 

(2002年1月14日)

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

封筒のアドヘアの有効期限はどれくらいですか。

※本記事の内容は掲載当時のものです。

ナンデモQ&A:その他

Q:封筒のアドヘアの有効期限はどれくらいですか。

A:アドヘア(adhere)とは、粘着する・固着するという意味で、アドヘア付き封筒とは圧力をかけて封をする接着剤が封筒の入り口のところに塗布されているものです。アドヘア糊は、ゴム分約58%、水分その他約42%で天然ゴムラテックスを主成分と安定剤である界面活性剤・消泡剤等の配合体です。 
 この接着剤は、時間の経過とともに粘着力が弱くなります。発注者はこの粘着力の有効期限の間に消費する量を一度に発注することになります。しかし、こういう成分をもった糊がどのくらいの間耐粘性を保てるかについての細かいデータはありません。保管状態によって変ってくるからです。特に乾燥・高温等に弱い性質を有しています。
 封筒メーカにより有効期間の設定が異なっているケースが多いようですが、冬の乾燥した時期と雨季から夏のように湿度が高い時期によって差があることを考慮して、密封状態で3~6ヶ月と考えるのが妥当なようです。

 

(2002年1月14日)

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

A判とB判の由来を教えてください。

※本記事の内容は掲載当時のものです。

ナンデモQ&A:その他

Q:A判とB判の由来を教えてください。

A:ドイツの紙の寸法は、W.Ostwald氏の研究に基づいて規格されました。これによると紙の寸法の基本をA列0番とし、その面積を1㎡とし、短辺と長辺の比を1:√2とし、長辺を半裁するごとに、1番から10番まで定めました。1:√2とすることにより半裁したときに完全な相似形が得られ、美学上の配慮がなされているといわれています。またA列で間に合わないものをB列またはC列として定めました。このように、ドイツでは他国に比べて非常に整理されて規格されていました。
 日本の規格は、A判もB判も昭和4年12月4日に工業品規格統一調査会で決められ、JES92号P1「紙の仕上寸法」として公表されました。これは、当時の大蔵省印刷局技監の矢野道也氏の発案によるものであり、A列系は菊判系に相当するものとして上記のドイツの規格をそのまま取り入れ、B列系は従来の四六判に相当するものとして独自に制定したものです。
  四六判と菊判の面積比が1.438:1であり、JES制定時にA0対B0の面積比を1:1.5としました。そして、長辺対短辺の比は1:√2と定め、長辺を半裁するごとに1番から12番まで定めました。したがって、B判の各辺はA判の各辺の√1.5倍ということになります。
  戦後、すべてのJESが再検討され、JISに切り換えられました。その結果、JES92号P1「紙の仕上寸法」は、昭和35年にJIS P0138「紙加工仕上寸法」とされました。そして、A列B列とも12番まで制定されていましたが、新しいJISになってから11番12番のような小さい寸法は国家規格として規定する必要がないとして削除され現在に至っています。 資料提供:紙の博物館

 

(2002年1月28日)

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

濡れても破れない紙はあるのでしょうか。

※本記事の内容は掲載当時のものです。

ナンデモQ&A:その他

Q:濡れても破れない紙はあるのでしょうか。

A:日常生活の中で例えばクリーニング店で耐洗紙を使用しています。お客と洗濯物を一致させるために顧客番号を記した紙を洗濯物に結び付け、そのまま洗濯しています。
また、選挙ポスターも選挙期間中は屋外に貼られる為、雨に濡れても大丈夫であるように合成紙が使われています。合成紙とは、合成高分子物質を主な素材とし、従来の紙的用途に用いるため、これを紙化加工したものです。
  一方、通常用紙は植物繊維からできており、繊維が絡み合ってできています。用紙は、親水性が高く、水に濡れれば繊維の結合が破壊されてしまいます。
  しかし、様々な用途の中で紙の従来の強度を保持したままで耐水性をもたせたいという要求もあります。現在では、水に濡れても繊維結合が破壊されない紙のことを耐洗紙とか耐水紙といわれて製品化されています。
  紙に耐水性をもたせるには、(1)水に濡れ難くする、(2)湿潤時の繊維結合を壊れ難くする、(3)表面に耐水層をつくるといった方法があります。
  (1)は、サイジングという方法で紙に疎水性を与えています。(2)は、植物繊維間に湿潤紙力剤という化学薬品を使用することにより水素結合よりも強い結合になります。(3)は、塗工機で塗工剤を塗ってバリヤー層をつくり水の浸透を防止する方法です。

 

(2002年2月11日)

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

イギリスの用紙寸法はどうなってますか。

※本記事の内容は掲載当時のものです。

ナンデモQ&A:その他

Q:イギリスの用紙寸法はどうなってますか。

A:Imperial:往時エジプトで使用した破布製高級紙であり王室所要のものによります。 Royal:フランスの王冠のすき入れ模様に由来するもののようで、Super or largeなどがあります。 
Demy:これは、one-half imperialすなわちdemi imperialがdemiとなりdemyとなったもののようです。
サイズ呼称の代表例を掲載します。他に標準用紙寸法が色々あります。
   (サイズはインチで表示されています。)
 紙の名称   全紙
 Imperial   30×22
 Royal     25×20
 Medium    24×19
 Demy     22・1/2×17・1/2
折り畳み数の呼称は、全紙の長辺を中央から折り、二つ切にしたものを(Folio)、四つ切にしたものを(4to)、八つ切りにしたものを(8vo)、16切り(16mo)、32切り(32mo)といっています。
                             (資料提供:紙の博物館)

 

(2002年2月18日)

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

アメリカの用紙寸法はどうなっていますか。

※本記事の内容は掲載当時のものです。

ナンデモQ&A:その他

Q:アメリカの用紙寸法はどうなっていますか。

A:標準最低听量を次のように定めています。
マシン・フィニッシ(機械仕上)  25in×38in 500枚 45lb 
スーパーカレンダー(強光沢仕上) 25in×38in 500枚 50lb 
 上記異以下の薄物に対してはその听量にしたがい特別割増金を付加し、巻取平判を問わず、すべてその上包みおよび包装用の紐は紙価に繰り込み、推定听量の過不足は平均その公称听量の上下ともに5分を限度として認容し、抄造听量の過不足が指定听量の2.5%を超過するのでなければ製紙会社はその実際抄造听量にて勘定することができません。
 サイズはインチで表示されます。
 紙の名称   全紙
 Bible    25×38         Mimeograph   17×22
 Blanks   22×28         Manifold     17×22
 Blotting   19×24         News      24×36
 Bond    17×22          Offset     25×38
 Book    25×38          Postcard    22・1/2×28・1/2
 Box cover  20×26          Postor     24×36
 Cover    20×26         Railroad manila 17×22
 Glassine   24×36          Tag      22・1/2×28・1/2
 Gummed  25×38                     24×36
 Hanging  24×36           Tissues    24×36
 Index bristol 25・1/2×30・1/2              20×30
 Ledger    17×22          Tough chech  22×28
 Manuscript cover 18×31        Waxing    24×36
 Mill bristol    25・1/2×28・1/2    Waxing tissue  24×36
 Mill bristol    22・1/2×35      Wedding bristol 22・1/2
                     Wrapping    24×36
                     Wrapping tissue 24×36
                      Writing    17×22

書籍やパンフレットなどの大きさも、全紙の長辺の寸法からの折り数から割り出して定めています。
                            (資料提供:紙の博物館)

 

(2002年2月18日)

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

印行とは何ですか。

※本記事の内容は掲載当時のものです。

ナンデモQ&A:その他

Q:印行とは何ですか。

A:印行とは,通常「印行名」といわれ,印刷物を製作した印刷会社の名前のことです。書物の場合は奥付、ポスターの場合は左右下の隅、カタログや帳票の場合は欄外にいれることが多いでしょう。 
 この印行名の存在意義は、前回印刷した印刷会社・部数・印刷した年月日を入れておくことにより、顧客側で次の印刷発注に役立てたり、印刷会社側では、在庫管理に役立てたりしています。 

 

(2002年2月25日)

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)