レポート」カテゴリーアーカイブ

タイルやガラスなど住宅設備機器に印刷したい

※本記事の内容は掲載当時のものです。

ナンデモQ&A:特殊印刷

Q:タイルやガラスなど住宅設備機器に印刷したい

A:超厚盛りスクリーン方式による印刷で、刷版に磁性を帯びた金属製マスクを使い、インクが厚く盛られるように印刷します。
印刷の仕組みは、磁性をもつ金属性のマスクを使用すると、磁力で版と被印刷物の密着度が高ままる。このため、従来よりも厚い刷版が使え、インクも一層厚く盛りつけることができます。転写紙の上に、セラミックやガラスの粉をペースト上にしたものをインキと合わせて塗る。転写紙をカップなどに付けて600~1000度の温度に熱した炉の中で焼くとできあがります。

 

(2001年10月8日)
(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

ゴルフボールのようなデコボコの表面には,どのように印刷するのですか?

※本記事の内容は掲載当時のものです。

ナンデモQ&A:特殊印刷

Q:ゴルフボールのようなデコボコの表面には,どのように印刷するのですか?

A:オフセット印刷やスクリーン印刷ではできない、デコボコ面、球体、曲面への印刷のことをパッド印刷とかタコ印刷と呼んでいます。
これは、凹版から球状の弾力性のあるシリコンパットに絵柄を移し、凹凸のある被印刷体へ転写する、いわゆる凹版オフセット印刷です。
一般には金属の凹版を使いますが、樹脂版(凹版)を使用することもあります。 具体的には、ゴルフボールやパソコンのキーボードへの印字、時計の文字盤、体温計の目盛りにも使われています。
あまり大きいものへの印刷は難しく、最大面積はキーボードの全面(180×380mm)程度です。
あと、オフセット印刷といえば、普通はチラシ・書籍等への印刷といった平版を思い浮かべるかもしれません。しかし、オフセットには凹版もあるということをお忘れなく。
したがって、チラシ・書籍等への印刷は正確にいえば平版オフセット印刷、ゴルフボール等の曲面への印刷は凹版オフセット印刷となります。

 

(2001年11月12日)
(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

アイロンで布に転写するというのはどのようなことをいうのですか。

※本記事の内容は掲載当時のものです。

ナンデモQ&A:特殊印刷

Q:アイロンで布に転写するというのはどのようなことをいうのですか。

A:熱を加えると固体が気化する昇華性の染料を転写紙に印刷し、ポリエステル布や不織布に転写する方法のことで、これを昇華転写印刷といっています。
転写紙への印刷は、通常のものと左右逆の原版を使用います。オフセット印刷またはスクリーン印刷で昇華インキを用いて専用転写紙に印刷した後、約190℃の熱プレスやアイロンで転写します。
この場合、転写紙に印刷された色と布に転写された色とでは異なるので校正時点で確認することが必要でしょう。
実用例としては、キャンペーン用の旗・のぼり・垂れ幕などに利用されています。

 

(2001年11月19日)
(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

バーコ印刷とはどんなものですか?

※本記事の内容は掲載当時のものです。

ナンデモQ&A:特殊印刷

Q:バーコ印刷とはどんなものですか

A:バーコとは、アメリカのバーコ社が開発した隆起効果を出す印刷です。熱によって膨らむパウダーを、印刷面の膨らませたい部分に付着させ、加熱することによりパウダーが溶解、膨張し立体的な印刷物ができます。
多色印刷の絵柄の一部を盛り上げる場合は、通常の印刷後、必要部分を別版にして印刷し、インキが乾かないうちにパウダー(樹脂粉末)を振りかけ、余分な粉末を取り除いてから加熱します。
絵柄の立体感を表現するために、色のパウダーや透明のパウダーを選ぶなど、効果とコストを考えて効率のよいデザインを考えなければなりません。
線が細かいと弱いので、太めの線画でパウダーの付着面積を増やすことが必要です。ただし、広範囲のベタは、あまり効果がなく厚みにムラがでやすいので注意が必要です。

 

(2001年11月19日)
(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

間欠オフセットとはどういうことですか。

※本記事の内容は掲載当時のものです。

ナンデモQ&A:特殊印刷

Q:間欠オフセットとはどういうことですか。

A:特にオフ輪でおこなわれることで、間欠印刷といわれるものです。
印刷機のシリンダーの円周は一定です。印刷する絵柄がその円周にぴったりの絵柄だとそのまま印刷できます。しかし、印刷機のシリンダーに対してどうしても絵柄が小さくなり、数センチ隙間があいてしまうことがあります。
 このときに印刷しながらこの隙間の部分を埋めるために用紙を戻しながら印刷することをいいます。つまり一回シリンダが回転したら隙間の分戻りながら印刷します。これはシールラベルの印刷でよく使われるものです。
 通常の印刷では、仕上がりサイズに合わせて印刷機のを選択します。しかし、シールラベル印刷の場合、仕上がりサイズが多岐にわたりますが、多様化したサイズ毎のシリンダーや印刷機は存在しません。
 したがって、シール印刷ではある一定のシリンダーの円周以下のサイズで印刷し、隙間のあいた部分は用紙をその分戻しながら印刷するということをしています。

 

(2001年11月19日)
(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

BF印刷で天地寸法がミリの連続フォームがあるとききましたが、本当にあるのでしょうか?

※本記事の内容は掲載当時のものです。

ナンデモQ&A:特殊印刷

Q:BF印刷で天地寸法がミリの連続フォームがあるとききましたが、本当にあるのでしょうか?

A:通常ビジネスフォーム(BF)印刷はプリントアウトされるプリンターの規格にのっとって印刷されます。つまりプリンターの送りのピッチ幅が天地6分の1又は8分の1インチ、左右10分の1インチであり、その延長上に1セットのフォームの寸法がインチで設計されます。印刷するときは、任意に打ち出しの寸法を指定しておけば、それを基準に同じピッチ幅での印刷が連続して行うことができます。
また印刷用シリンダーも、決まった円周のシリンダーが揃えられており(通常は、10/11/12/14/16/18インチ)必ずしも自由に天地寸法が決められるわけではありません。 したがって、連続フォームの状態では原則として天地寸法がミリであることはないでしょう。
 しかし、印刷機のギアを変えて擬似的に天地寸法がミリのフォームを印刷することも可能です。
 例えば、A4寸法は210×297ミリですが、天地寸法を297ミリにした連続フォーム印刷は可能です。
297ミリ=約11.69インチです。これを印刷するときに、11と2/3インチのシリンダーを使用します。11と2/3インチというのは、11.66インチです。ここでシリンダーと現物と0.03インチという誤差が生じますので印刷機の中を流れる用紙を多く出すことによって無理やり規格寸法のA4にとして印刷します。ここでの寸法は正確な297ミリというわけではなく、若干の誤差はあるようです。

 

(2001年11月26日)
(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

香りつきの広告はどのように印刷しているのですか?

※本記事の内容は掲載当時のものです。

ナンデモQ&A:特殊印刷

Q:香りつきの広告はどのように印刷しているのですか?

A:一般的には芳香インキを使っています。この印刷を香料印刷(マイクロセント)といっています。
芳香インキは、インキ組成中に直接香料を加え、浸透乾燥タイプとして凸版などで印刷するタイプと、マイクロカプセルに香料を封じこめたものをインキ化し、印刷物自体は芳香性はありませんが、印刷面を擦ると擦過作用でカプセルが破壊され、芳香効果が生ずるタイプのインキがあります。
前者のタイプは保香性の問題などがあり今では殆ど使われておらず、後者が使われています。
芳香インキは、まず香料メーカーが臭いをつくり、カプセルメーカーがインキに混ぜるための香料カプセルを作ります。このカプセルが通常のインキの顔料に替わるものなので、インキメーカーでカプセルとワニスを混ぜ合わせて香料インキを製造します。
通常インキメーカーでは数種類のカプセル(例えば、レモン、オレンジ、ラベンダー、等)を在庫しておりますが、印刷会社からの要望により独自の香りを作ることも可能です(もちろん限界はあります)。この場合、香料メーカーに特注しますので少し時間がかかります。
香料印刷は、平版、水無し平版、樹脂凸版、スルリーンで印刷されます。乾燥方式も光硬化型、酸化重合型、溶剤乾燥型、オフ輪の場合は熱乾燥型を使います。
スクリーン印刷が多く用いられています。これによるとインキの盛り発色がいいです。最近は平版や樹脂凸版での印刷も可能になっております。特に平版での印刷のメリットは大ロットの場合、コストを安くできるという点です。しかし、スクリーン印刷と比べインキの盛りが弱いという短所もあります。
芳香インキを使用できる印刷会社としては、商業印刷か出版印刷をやっているところでしたら、どこでも可能だと思います。

 

(2001年12月3日)
(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

フロッキー印刷とはどんな印刷ですか?

※本記事の内容は掲載当時のものです。

ナンデモQ&A:特殊印刷

Q:フロッキー印刷とはどんな印刷ですか?

A:植毛(フロッキー)とは、手で触ると絨毯の感触が得られる静電植毛技術の応用です。
0.5mm~2.0mmくらいの短い繊維を静電気を利用して全体または部分に植え込み、触ると絨毯を敷き詰めたような手にやさしい感触を与えることができます。金・銀を除く殆どの色が使えます。紙、プラスチック、木材、ガラス、金属のも応用可能です。
工業用では、自動車の内装に使われることもあります。出版関係では、動物の絵本や芝生の部分に用いると効果がありそうです。
製造方法
紙への植毛は、絵柄をオフセットで印刷し、植毛したい部分にスクリーンで「のり」を印刷してから、その「のり」の部分に短い繊維を静電気で付着させて植毛します。
立体物の場合は、植毛した部分のマスクを作り、「のり」をスプレーガンで吹き付け、その後短い繊維を静電気で付着して植毛します。

 

(2001年12月3日)
(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

3Dホログラムについて教えてください。

※本記事の内容は掲載当時のものです。

ナンデモQ&A:特殊印刷

Q:3Dホログラムについて教えてください。

A:3Dホログラムとは、平面画像と立体画像をまぜ、角度を変えると、虹色に変化するレインボータイプのホログラムで、平面上の画像と立体感を感じさせるバックの画像を組み合わせたものです。
ホログラムは転写箔とステッカーの2種類のタイプがあります。
例えば、その製造方法は、4倍の線画版下で入稿し、レーザー光を使って高解像力乾板に記録します。その後、メッキ方式で表面の微細な凹凸を金型原盤に再現します。ポリエステルフィルムの表面に金型原盤を用いて熱と圧力を加えてプレスした後、アルミ蒸着を施し、接着剤をコーティングすることによって転写箔またはシールを製造します。
なお、この場合の色は虹色のような分光であり、印刷方式ではないので、色指定や色の直し指示はできません。最大サイズは150×150mm。納期は2~3ヶ月かかるので余裕をもって発注したほうが良いでしょう。

 

(2001年12月3日)
(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

感熱印刷とはどういうものですか?

※本記事の内容は掲載当時のものです。

ナンデモQ&A:特殊印刷

Q:感熱印刷とはどういうものですか?

A:感熱印刷とは、暖めたり冷やしたりすると、はじめの色が変わったり無くなったり、無色のところに色が現れたりする印刷物です。
陶器のマグカップや、ガラスコップの外側に刷ったり、ラベルを貼っておけば、お湯を入れた時に絵の色が変わるようになります。
製造方法は、オフセット印刷後、スクリーン印刷またはグラビア印刷で部分的に感熱専用のインキを使用して絵柄、文字、マーク等を印刷します。
被印刷物としては、紙、プラスチック、布などがあります。
耐熱、耐圧、耐光性が一般インキより低いので長期に使用するものには使えません。

 

(2001年12月3日)
(印刷情報サイトPrint-betterより転載)