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GCRとUCRとどこがちがうのでしょうか?

※本記事の内容は掲載当時のものです。

ナンデモQ&A:グラフィックス

Q:GCRとUCRとどこがちがうのでしょうか?

A:GCR(Gray Component Replacement:グレー成分を置き換え)とUCR(Under Color Removal:下色除去)の基本的な考え方は同じです。UCRはシャドー部分のCMYをスミ版に置き換え、GCRがハイライト部からシャドー部、つまりすべての階調部分のCMYをスミ版に置き換えています。このときCMYをどのくらいの割合でスミ版に置きかえるかで細部の再現が変わってきます。 印刷ではCMYKの4色のインキが重なり合ってカラーを表現しています。しかし、特に高速で運転するオフセット輪転機では、重なった網点の面積率の合計がある一定の%以上になるとうまく刷り重ならないという現象が起こることがあります。そこで、CMYで作られるシャドー部のベタを何割か減らしてスミ版に置き換えています。  またUCRは、CMYからB版を差し引いていく考え方で、シャドー部の色かぶりの補正やグレーバランスをとることにも利用されています。  GCRは、CMYで構成されたグレー部分をブラックインキに置き換えます。置き換えた分だけインキは除去され、適当な量のブラックインキが生成されます。これにより、シャドー部のコントラストと細部の再現性がよくなります。 

 

(2001年10月1日)
(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

GCRによるカラー印刷再現性への影響やコスト的メリットは?

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ナンデモQ&A:グラフィックス

Q:GCRによるカラー印刷再現性への影響やコスト的メリットは?

A:GCRを使うのは、絵柄のグレーをよりニュートラルに表現したいときなどに使われているようです。CMYを重ねて刷るよりも、カラーバランスなどのことをそれほど気にせずに刷れると思います。
日本の伝統的な考え方に基づいて、CMYを刷り合わせてグレーを表現しなければならない物については、GCRはあまりかけられないことにもなります。
また、GCRを掛けると通常のプロセスカラーの総インキ量が300%近くあるのを、相当減らせることができます。つまり、ポスターなどの1枚ペラのものにはさほど影響はないと思いますが、分厚いカタログ類などの場合は重量が減るので郵送料金にも差が出てきます。
しかし、あくまでも絵柄にあわせて、お客さんの要望にあわせて印刷することが重要だと思います。したがって、墨インキが価格が安いというメリットも二義的には考えられると思いますが、メインではないと思います。

 

(2001年10月1日)
(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

日本でのヘキサプリンティングの市場について。

※本記事の内容は掲載当時のものです。

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Q:日本でのヘキサプリンティングの市場について。

A:日本でのHexaCromeの技術を利用した6色印刷の市場規模はどのくらいかという問い合わせがありました。
結果からいいますと、高品位印刷についての市場を捉えた客観的なデータはないようです。
HexaCromeの技術を利用した6色印刷については、アメリカではありますが日本では無いようです。
 7色印刷については、興味をもたれている会社はあるようですが、本当に採用しているのかどうかの確かな情報はありません。
 高精細印刷や、FMスクリーンを使って印刷できる印刷会社はあります。そういう会社では毎月高精細印刷やFMスクリーンの需要はあるようですが、それが全体の何割を占めているか、またどういうものに印刷しているかというデータは公表されていません。
 高品位印刷については、1994年ごろに注目を浴びて、特に高精細印刷やFMスクリーンについて、各印刷会社が新しい印刷技術の波に乗り遅れてはいけないという意識から積極的に取り組んでいた印刷会社が多かったようです。それ以来、取り組む会社が少なくなり、現在にいたっているというのが現状のようです。

 

(2001年11月26日)
(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

キャストコート紙に印刷するとインキがこすれて汚くなるのはなぜですか?

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Q:キャストコート紙に印刷するとインキがこすれて汚くなるのはなぜですか?

A:キャストコート紙の場合、印刷が終わるとビヒクルが用紙に浸透し、顔料が紙面上に取り残されてしまい、その結果顔料がこすれてチョーキングのような現象を起こすことがあります。こうしたケースではインキに約5%ほどニスを混ぜてみると効果的です。
また、1年程経過すると変色することがあります。この現象は、用紙のpHの酸性値が高いために発生することが考えられます。なるべく中性の用紙を使用することをお勧めします。

 

(2001年12月10日)
(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

4色のカラー印刷でスクリーン角度を変えることにより色相が変わることがありますか。

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Q4色のカラー印刷でスクリーン角度を変えることにより色相が変わることがありますか。

A:印刷の色の濃淡を表現するには網点の大きさを変えることにより表現しています。その網点は、縦横、水平垂直に規則正しく並んでおり、このことをスクリーンと呼んでいます。
人間の目は、水平方向垂直方向には敏感という特性をもっていますが、斜めにするとスクリーンの並びが人間の目に目立たなくなります。そこでモノクロ一色で印刷する場合はこの角度を45°にして印刷します。この角度のことをスクリーン角度といいます。
しかし、2色以上の色を使って印刷する場合互いに網点情報を持ったスクリーンが重なるとモアレが発生し、スクリーンがお互い平行になったときがモアレが一番大きく、一方を傾けていくとだんだんモアレが小さくなります。一番モアレが小さくなる角度はお互い30°離れたときです。
4色のカラー印刷する場合、4つのスクリーンが重なります。色々なケースがあり一概には言えませんが、よくあるケースとしてマゼンタを45°の角度にもってきてこのマゼンタを中心に30°離してシアン(75°の位置)、ブラック(15°の位置)を設定します。そして、イエローは0°の角度、つまりブラックより15°離しておくことがよくあります。
こうしたかたちで、スクリーン角度を設定してモアレを最小限に押さえています。マゼンタとブラックの角度を交換したときに、印刷物としての色に影響があるか否かという問題については、色の角度を変えることによって、モアレの出方も微妙に違ってくることが考えられますから、部分的に影響が出ることも十分考えられます。ハイライトの部分の色相の変化はあまり目立たないかもしてませんが、中間調からシャドー側にかけて、特にブラックが入っているところは変化が考えられます。
 したがって、各絵柄によって影響が出たり出なかったりするものなので、どのように色相が変わるかはやってみないと判りません。

 

(2001年12月10日)
(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

フラットベットスキャナとドラムスキャナ違いは何ですか?現在ではどちらが主流ですか。

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Q:フラットベットスキャナとドラムスキャナ違いは何ですか?現在ではどちらが主流ですか。

A:ドラム型とフラットベット型の違いについてですが、ドラム型スキャナーは、原稿に光を当て、フォトマルチプラーヤー(略称フォトマル)という受光素子を用いて反射あるいは透過した光を受光する装置のことをいいます。光源としてはキセノンランプを用い、透明シリンダーに原稿を巻きつけ、一定のスピードで高速に回転させて画像データを読みとっていきます。 
 これに対し、フラットベットスキャナーでは、原稿を固定しミラー又は読取り素子を駆動して撮像します。読取素子として固体撮像素子、例えばCCD(Chrge Cuppled Device)イメージセンサーや密着型イメージセンサーを、光源としてハロゲンランプ、キセノンランプや蛍光灯を用います。
 フォトマルはCCDに比べ濃度レンジが広いことがあげられます。ハイエンドのフラットベットスキャナーでは高濃度値まで捕らえることはできませんが、フォトマルだと4.0D以上の濃度値を正確に読み取ることができるものもあります。ですから、「闇夜のカラス」といったシャドー側の階調も忠実に表現できます。高倍率かつ高品質の画像を入力するにはドラム型のほうが優れているようです。
 しかし、フラットベット型のスキャナーも撮像解像度が上がってきており、ドラム型スキャナーと品質上さほど変わらないこと、あと価格がドラム型スキャナーに比べ安価だというところから現在ではフラットベット型スキャナーが多くの印刷関連企業で導入されています。こうしたことから、フラットベット型スキャナーが主流といってもいいのではないでしょうか。
 各印刷会社によって扱っている仕事内容が違いますので、一概にどれがいいとは言えませんが,高品質かつ高倍率の印刷物を制作するのであれば、ドラム型スキャナーの方が適しているでしょう。

 

(2002年2月4日)
(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

スクリーン線数と印刷用画像の出力解像度の関係について

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Q:スクリーン線数と印刷用画像の出力解像度の関係について

A:出力機には、例えば家庭用のミニプリンタから事務用のコピー機、印刷業界で印刷用の版を出力する専用機といったように広範囲なものがありますが、ここでの出力機とは印刷用の版を出力するイメージセッタ・プレートセッタのこととします。 
   印刷物上の写真の色の濃淡は網点の大小の変化によって表現しています。そして、スクリーン線数とは、網点の並びを線状に見た場合、1インチ(25.4mm)あたりに存在する網点の数のことで、印刷物上の画像のきめの細かさを表す単位です。これは、被印刷体の表面の平滑性に合わせて選択されなければなりません。 
   出力解像度とは、CTPや感材などに小さなレーザードットを照射して画像を描く時に、1インチの間に何個のドットを置けるかを示したものです。 
   スクリーン線数と出力解像度はそれぞれ違った概念ですが、両者の関係は出力機のドットを用いて印刷用の網点をひとつひとつ描いているということであり、密接な関係があります。
   網点1つを表現する階調はハーフトーンセル(網点1個が入る入れ物)を構成するドット数(グリッド)により割り出されます。通常、ハーフトーンセルは256階調をもっています。この256階調のハーフトーンセルは縦16グリッド、横16グリッドで構成されており、ひとつのグリッドが出力機の1dotになります。このグリッドを塗りつぶしてひとつの網点を描いていきます。
   例えば、1500dpiの出力解像度をもつ出力機で150線の写真画像を出力する場合、網点1つあたりのドット数は、(1500÷150)の2乗です。このときハーフトーンセルの階調は100段階ということになり、画像データが1ピクセルあたり8ビットであれば、ハーフトーンセルは256階調分あるので、この出力機は画像データの階調再現という点で不十分ということになります。
   上記を逆算で考えます。必要な出力解像度をxdpiとすると、出力解像度は(x÷150)の2乗=256から求められます。これを計算すると、xの2乗=5,760,000でx=2400dpiとなります。したがって、150線相当のスクリーン線数の画像を出力するための解像度としては、最低でも150×16=2400dpiの出力解像度が必要ということになります。 

 

(2002年9月23日)
(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

特性曲線とはどういうものですか。

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Q:特性曲線とはどういうものですか。

A:印刷では様々な変動要因があります。その一つが材料によるもので、平版オフセット印刷では「湿し水」、「インキ」、「用紙」とまったく適正が異なり、相互に影響しあうものを調整しながら使用しています。たとえば「湿し水」と「インキ」の関係では、水により油性インキを化学的に変動させる「乳化」という現象を起こしトラブルとなり、「インキ」と「用紙」ではインキの性能や用紙の表面状態によりインキ着肉に影響します。また「用紙」と「湿し水」は、水を含むことにより用紙を伸ばし、見当不良の原因となります。 
  また、印刷機そのものでも様々な変動要因がありますが、その最も顕著なものが「ドットゲイン」といわれる原稿(元データ)に対して網点が太る(網%が大きくなる)現象です。ドットゲインは印刷機械の版胴-ブランケット胴の間で発生し、印刷機械やゴム製のブランケットの種類などの組合せにより、すべての機械で異なります。
  これらの印刷条件を踏まえ、固有の印刷機械の「印刷再現」を示したのが「印刷特性曲線」で、「印刷再現カーブ」、製版では「トーンリプロダクション・カーブ」などとも呼ばれます。

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  一般的な図は、「リニア」という45度で右上がりに示す直線は、原稿(フィルムやデータ)の50%に対して、50%で再現するという、いわば理想の特性を現しています。しかし一般的な刷版再現は、ドットゲインで太る量を考慮し、中間部分を減らした網点を版上に再現し、印刷された際のドットゲインによりリニアに近づけようとしています。つまり、50%部分で10%のドットゲインがある(60%になる)場合、刷版では50%の網点を40%で再現してあげれば、ちょうど50%で印刷できるだろうという考え方です。(実際にはこのようにピタリとはできません)
  印刷機では各胴ごと(色ごと)にドットゲインが異なり、カラー印刷でオペレータは色調整に苦労しています。しかし、CTPが主流となるとフィルム刷版とは異なり、刷版での網点再現設定(キャリブレーション)が比較的容易にできるようになったため、ドットゲインのコントロールはしやすくなりました。
  このように、印刷機をめぐり様々な変動要因がありますが、印刷機での印刷再現を知るためには、絵柄だけを評価するのではなく、網点ステップから測定したデータで、このような特性曲線を描くことが最も正確なものです。一般的にはこのような特性曲線や、ドットゲイン値だけを示す「ドットゲイン・カーブ」などを図示して、印刷機の再現を知り、修正の方向や継続的なメンテナンスに役立てています。印刷現場の方以外でも、印刷機の挙動とその再現を知る方法として、この図の意味を知っておくとよいでしょう。

 

(2008年1月21日)
(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

クライアントに納品するデータについて、注意すべき点などがあったら教えてください。

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Q:クライアントに納品するデータについて、注意すべき点などがあったら教えてください。

A:

注意するポイント 

  データの中身で注意すべきポイントは、OS(Macintosh、Windows)の違いと納品データの用途に注視する必要があります。この整合性が取れていないと、データを正しい状態で開けなかったりデータが使用するのに適切な状態になっていなかったりトラブルに繋がる可能性があります。

アプリケーションの種類別~拡張子
  まずその納品データを使用するOSの違いについて、Windowsのファイルには拡張子が必要になります。WindowsのOSが何のアプリケーションで作られたデータかという識別を行うためのものです。
  Macのファイルは識別を「タイプ」と「クリエータ」と呼ばれる記述によって行っています。これは拡張子と違ってファイル名に付けるのではなく、データ内部に記述されており、拡張子がなくてもMac OSが何のデータかを区別することができます。そのためDTPオペレーターを含むMacユーザーの中には、ファイル名に拡張子を付ける習慣がない人もいます。これがWindowsユーザーとのデータ交換や納品の際に思わぬトラブルを発生させます。例えば、拡張子の付いていないMacのDTPデータをWindowsを使用するお客さんにそのまま納品したとします。このデータをWindowsで開こうとするとファイルタイプが不明になり、「何のデータなのか分からない」というクレームになります。納品の際にファイル名に正しい拡張子を付ける必要があります。
  Mac→Windowsのデータ交換でもう一つ問題になるのが、レイアウトソフトや下版データの納品についてです。InDesignやQuarkXPress、Illustratorなどのアプリケーションのレイアウトデータには、画像などのリンクファイルが貼り込まれている場合がほとんどです。これをWindowsで認識できるように、各データに拡張子を付けるとファイル名が変更されたことになり、リンクが切れて納品後にクレームになることもあります。その場合は後でリンクをし直すなど、データリメイクが必要になります。リンクファイルが多ければかなりの手間と作業時間が掛かるので、通常業務でこの形態でのデータ納品が多いお客さんには、最初のDTPデータから拡張子を付けた状態での制作を行うなどの配慮をすべき場合もあります。

データ形式の種類別
・画像データ
 DTPデータで使用した画像をWebに転用したいから納品してほしいという場合もあります。この場合は、DTP画像をそのまま納品することで、お客さんとの話がついていれば問題はありません。しかし、Web用に加工して納品する必要がある場合もあります。
  同じ画像でもDTPとWebに使用するものでは、その成り立ちが違うことを理解しておかなければなりません。カラーモードと画像フォーマットと解像度がDTPとWebとでは違います。画面で表示するための状態、モードはRGB、フォーマットはJPEG・GIF・PNG、 解像度は72ppiにして納品したほうがいいでしょう。
・テキストデータ
 Web用やそのほかのドキュメント用など、いろいろな用途でDTPデータからテキストデータを抜き出して納品、というケースもあります。テキストの書き出しは各アプリケーションにその機能がありますが、問題はテキストファイルをどのような仕様にするかです。
   例えば改行が入っているのと入っていないのとでは、使い道によっては作業効率が大きく違ってきます。テキストデータの流し込みなどに使用するのであれば、改行はかえって邪魔になることがあります。それからプレーンテキストなのかリッチテキストなのか、という問題があるかもしれません。後でクレーム化する可能性を考えると、データ作成前にお客さんに用途を確認しておいたほうがよいでしょう。

  データ納品は、納品後のことが考慮できることが大事です。具体的にはお客さんがそのデータを何に使うのか、その使い道によって支障が出る要素は何かないかを先手を打って考えられることがトラブルを防ぐ最良の手段と言えます。

                     プリンターズサークル 2007年5号より

 

(2008年1月28日)
(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

印刷営業マンがRAWデータをもらってきて印刷会社で専用ソフトを使って現像処理することはあるのでしょうか。

※本記事の内容は掲載当時のものです。

ナンデモQ&A:グラフィックス

Q:印刷営業マンがRAWデータをもらってきて印刷会社で専用ソフトを使って現像処理することはあるのでしょうか。

A:「RAWデータ」とはデジタルカメラで撮影された際の画像情報が未現像の状態でデータとして保存されたものです。デジタルカメラ内ではレンズを通してイメージセンサーにイメージが投射されます。そして、AD変換装置を経由して画像処理エンジンに渡され、そこで画像を加工処理してJPEGやTIFFなどの画像データとして媒体に記録されます。原則として「RAWデータ」はカメラメーカー専用の現像ソフトかサードパーティの現像処理ソフトでないとそのまま映像としてみることはできません。

 「RAWデータ」は、現像されていない状態なので、カメラマンも、作品の品質を確定していない状態と考えられます。カメラマンの業界では、上記の性質を持つ「RAWデータ」を、印刷会社への入稿データとしては推奨していません。カメラマンやスタジオレタッチャーの中だけで、受け渡しができるデータ形式と捉えられています。
 現実に、製版データとしてRAWデータを貰い、印刷側で加工することはまれなことと思われます。よほどいつも仕事をしているレギュラーの関係か品質に対してまったくお任せの仕事でしか出稿側の満足を得られるのが難しいからです。
通常は出稿側の品質保証(カメラマンの意図)が反映された状態でデータを入稿していくことが高品質の印刷再現の上で大事です。

 

 

(2010年4月19日)
(印刷情報サイトPrint-betterより転載)