print-better【印刷のツボ】」カテゴリーアーカイブ

水元ローラ油がつきやすい(037)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:ダンプニング

水元ローラ油がつきやすい(037)

【概要】
 水元ローラに油などがついて線の様になって,水が上がらなくなっています。保水処理液などで洗浄してもなかなか取れない場合,どの様にしたら良いでしょうか。洗浄する時は,受け皿の水を抜いたりして一時きれいに取れたと思ってもすぐに線のように出てきます。

 【解決方法】
 金属ローラ(水元)表面の油を取り去るには,クレンザーを用いてローラ表面を洗浄して下さい。(水舟の水は抜いてから行う)油分を取り除いた後は,クレンザー粉など良く拭き取ります。その後,アラビアガムを金属ローラに薄く,ムラなく塗布し,充分に乾燥させて下さい。(乾燥させる事が重要です)

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

水棒呼出しローラに筋が出る(044)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:ダンプニング

水棒呼出しローラに筋が出る(044)

【概要】
 水棒呼出しローラ(調量ローラー)に水を巻いた際,調量ローラゴム全面に,1ミリメートル毎の筋が出ますが,これは,ローラー自体の不良でしょうか。それとも他に,原因が有るのでしょうか。

 【解決方法】
 原因としてゴムローラの劣化が考えられます。古くなって硬度が増し,ゴムローラ自体の保有水量が少なくなると発生しやすくなります。その他,水のならしローラに横振り動作がない場合や,湿し水の粘度が高い場合にも発生しやすい傾向にありますので,もし,アルコールを添加している場合ならば減らす方向に考えてみて下さい。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

ゴースト,汚れなどがとれない(038)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:ダンプニング

ゴースト,汚れなどがとれない(038)

【概要】
ゴーストや汚れなどが,ブリッジローラーを付けても解消しません。水のトラブルが多いので水対策を詳しく教えて下さい。

 【解決方法】
ゴーストや汚れなどは,水とインキのバランスがくずれる時に発生するものと考えて下さい。水回りでは日頃のメンテナンスが重要となってきます。水槽等,汚れがひどくなると水上りが悪くなるため,必然的に水のダイヤルを増すことになります。その結果,過剰乳化がすすみ,様々なトラブルを発生します。
インキは,粘度を下げるためにコンパウンド,ニス等を添加すると水巾が増え,乳化しやすい傾向にあります。この様な場合には,レジューサーにて調子を整えるようにして下さい。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

水関係のトラブル多発の対策(042)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:ダンプニング

水関係のトラブル多発の対策(042)

【概要】
 導入して4年目の機械で水関係のトラブルに困っています。何かアドバイスがありましたら,教えて下さい。

 【解決方法】
 水の上りのバラツキが発生する時ゴムローラに起因する場合,アルコール使用の有無やその濃度などでゴムローラの寿命を著しく左右します。ゴムローラの硬度変化により,水上り等も影響を受けます。
 例えば,ゴムローラの交換時期にさしかかった時,他のメーカーに変更してみるのも一つの方法です。その場合テクノロール社より供給されている「ライノハイドロメトリックロがよいではないかと思われます。但し,湿し水,エッチ液との合性がありますので導入時に検討してみる事が重要です。
もし,アルコールを使用しているのであればアルコールレスのエッチ液に変えてみるのも一つの方法です。

 

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「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

ノンアルコール印刷の普及状況(040)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:ダンプニング

ノンアルコール印刷の普及状況(040)

【概要】
ノンアルコール印刷について普及の状況や問題点を教えてください。

 【解決方法】
 連続給水機構が印刷界に出現して約25年になります。当初はダールグレンアルコールダンプニングシステムとして世界中でアルコールを湿し水に使いはじめました。当時のアルコール濃度は湿し水に25%を混入するものでした。
 現在はアルコール規制(日本)から1%以内というの規則値がありますが。5%以内であれば黙認されています。あくまでも黙認です。
ノンアルコール化は,日本全体の10%までは届いていないと思います。アルコールを使用すると(10~15%)刷り始めが楽になりますのでどうしても使いたくなる様です。
 連続給水装置でも各機種ごとに違います。例えばKOMORI,リスロン系,ローランド700などは,ノンアルコールでもあまり困りません。それはインキローラーとダンプニングローラの間がoffになっているからです。また三菱ダイヤシリーズ・ハイデルベルグ等は,アルコールを使った方が楽になります。
アルコール湿し水を使用しますと連続給水装置のメータリングローラーの寿命が短くなることが判明しております。いずれにせよアルコール使用は体に悪いので使用しない様おすすめします。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

厚紙の印刷速度(043-2)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:ダンプニング

 

厚紙の印刷速度(043-2)

【概要】
 紙厚保が0.30~0.60mmくらいのパッケージ(厚紙)印刷をしています。最高速12000回転の機械を使用していますが,ボール印刷の全国的な平均速度を教えてください。

 【解決方法】
 厚紙印刷に於ける印刷速度は各社,それぞれ異なり,何よりも,絵柄により異なってきます。
 重い絵柄の場合には8,000s/h,軽い絵柄の場合には9,000s/hであり,通常10,000s/hで印刷している会社は非常に少ないようです。

 

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セラミックローラー(水棒)の調整(043)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

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セラミックローラー(水棒)の調整(043)

【概要】
 水棒にセラミックローラーを使用しています。調整の時にニップ幅がわかりにくく,調整をしずらいのですが何か良い方法が有りませんか。

 【解決方法】
セラミックローラは色が黒く,調整が難しいので次の様にすると良いと思います。
1)ゴムローラにホワイト,又は黄色のインキをつけて(薄く付ける事)ニップ巾を見る。
2)厚さ0.1mmのFilm baseをセラミックスローラとゴムローラの間に入れます。少し回して,(Filmbaseをその間に挟まれるようにして)引っ張りの強さを見ます。対版面の調整時にも同様に行うと良いでしょう。
3)質問の内容と直接関係ないのですが,セラミックスローラは印刷前に必ず不感脂化処理を行って下さい。

 

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湿し水の温度,PH,アルコールの割合について(045)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

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湿し水の温度,PH,アルコールの割合について(045)

 
【概要】
 現在,湿し水を水温11℃,ph5.6,アルコール4%で印刷を行っています。当地の水質の関係で指定された%でエッチ液を加えた場合phは4.2になります。この様な場合に指定の%で添加するのか,ph5~6で添加するのか,どのようにすべきでしょうか。

 【解決方法】
 湿し水水温は水舟内で7~10℃くらいが良い結果をもたらしています。11℃でも良いでしょう。
ph-5.6は適当だと思います。phH5.5~6.0に設定しておきますと,インキ乳化は進みません。
アルコール4%は水温をもう少し下げて0~2%位にしてはいかがですか。
エッチ液を添加するときは,指定された%に関係無くph5.5~6.0にして下さい。phが低くなるとインキ乾燥が遅れ,裏移りの原因にもなり易いので注意して下さい。
なお,水質検査は雨季(梅雨時)乾燥期(冬季)通常期とデータを持っておくと良いでしょう。市役所の水道課か水道局にあると思います。

 

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Y目の薄紙の見当あわせ(046)

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Y目の薄紙の見当あわせ(046)

【概要】
Y目の薄紙を刷る場合,どうしても左右方向の見当が甘くなってしまします。少しでも良くする方法を教えて下さい。

 【解決方法】
 湿し水を出来るだけ絞って印刷すると良いと思います。印刷中,ブランケット表面には薄い水膜が形成されていますので,少しでも湿し水が多いと用紙の伸びが大きくなり,影響してきます。
また,湿し水の影響を全く受けない,水無し印刷という方法もあります。

 

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柔かいインキ使用時の汚れ(047)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:ダンプニング

柔かいインキ使用時の汚れ(047)

【概要】
 柔かいインキを使用した両面刷の時,上側と下側とで紙面の汚れの差が激しくなります。水送り量と変化させても印刷面の用紙の端のにじんだ様な汚れは取れません。インキツボの中をのぞくとインキツボローラが乳化の傾向を示しています。水着けローラは取り換えて半年位です。このような時どのような処置をしたら良いのでしょうか?

 【解決方法】
 湿し水の液温をチェックしてください。特に下部ユニットのローラーは熱を持ち易く,インキは熱くなると乳化が激しくなります。液温は水槽の中で10℃位が良いでしょう。
また,エッチ液が合っていないということも考えられます。湿し水のph管理を行って下さい。ラベルに書いてある希釈量より多く入れないとPH5.5~6.0にならないというものもあります。たくさんエッチ液を使わなければいけない場合,使用している水道水とエッチ液が合わないということなので,エッチ液を変えてみてください。

 

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