*国内の印刷市場が全体として縮小傾向にある中で、デジタル印刷が成長している。デジタル印刷でしか実現できない製作物、ソリューションを提供することが重要なカギとなっている。
「研究調査」カテゴリーアーカイブ
索引の作成と組版処理
日本語組版とつきあう その45
多様な用途に活用されるスクリーン印刷
ムラカミはスクリーン印刷の製版、特に電子部品のスクリーンマスク製造が好調である。同社は独自の感光材開発などにより高品質のスクリーンマスクを製造、世界中の電子機器メーカーに提供して業績を伸ばしている。 続きを読む
印刷業定点調査 各地の声(2015年5月度)
5月の売上高は△0.9%再びマイナスに転じ、受注件数も△3.7%と2014年11月以来の下げ幅になった。
訪日外国人観光客の潜在ニーズをかなえる
訪日外国人観光客が抱える潜在ニーズを叶えながら、浅草が抱える「一点集中型観光」という本質的な課題を解決する試みを始めた、「浅草寺子屋i」の取り組みを紹介。
設備の予防保全にとどまらないTPM
TPMに取り組むプロセスの中で人が育ち、その人材によって現場が変わり、結果として継続的に利益を生み出せる企業体質になるという。 続きを読む
DTPエキスパートの目指してきたもの
DTPエキスパート認証試験は1994年3月に第1回がスタートし、今回2015年8月30日の試験で第44回目を迎えるまでになった。 続きを読む
疑問符と感嘆符の組版処理
日本語組版とつきあう その48
マーケティングオートメーションに注目しよう
JAGAT の印刷研究会ではマーケティングオートメーションを具体化するべく専門家ともコンタクトしている。マーケティングオートメーション大手のマルケトを例に説明してみたい。マルケトは米国のカリフォルニア州サンマテオに本社を置く、典型的なシリコンバレー型IT 企業である。
メールツールを発展させてWeb 技術を磨いてきたのだが、基本はエンゲージメント・マーケティングということを基本にしている(図1)。
エンゲージメントとは契約とか婚約という意味だが、各クライアントのニーズを具現化して、より緊密に絆(キズナもエンゲージメントと呼ばれている)を作り、営業実績を上げていくというマーケティングプラットフォームを開発している。要するにマスマーケティングからエンゲージメント・マーケティングへということである(図2)。
個人によって要求は異なるが、年齢層によってマーケティング目的も「即、購買に結びつけたいのか?」「ファンにするのか?」「買い換え需要やライフ様式の変化に応じて更新するのか?」など、さまざまである。
こういう素養を印刷業としては持っておくべきだろうし、印刷発注者はこれらの素養を活用することで、顧客と一生の付き合いが生まれやすくなるものである。
印刷業会社もこのようなことを行って、顧客との長い付き合いを発展させてきたのだから、そんなノウハウを自社の営業に生かすことをやって良いと思う。印刷会社がエンゲージメント・マーケティングのアプローチで現実なのはDM だが、小ロットの特化カタログ(ブローシェ)やパンフなども有効だろう。
(『JAGAT info』2015年6月号より JAGAT 専務理事 郡司 秀明)
新しいマーケティング領域に向かって
世の中がマスマーケティングから非マスマーケティングに向かうとしたら、マーケティングと関わってきた印刷ビジネスも変わらざるを得ない。 続きを読む