研究調査」カテゴリーアーカイブ

6胴目とチェーングリッパのタイミング(083)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:機械調整

 

6胴目とチェーングリッパのタイミング(083)

 

【概要】
6胴目とチェーングリッパのタイミングは決っているのでしょうか?

 【解決方法】
 結論から言うと,数値的に表現するには,メーカーのサービスに尋ねるしか方法がありません。
 尚,くわえ替タイミングの調整を行うには,最終ユニット(6色目)の圧胴爪が用紙を完全に離した位置より5~10m/m(5~8m/m)戻った位置で,チェーングリッパが用紙を咬えるように位置を調整してみて下さい。
 手回しハンドルで行った方が,より正確に位置決めが出来ると思います。他の胴間においても,同様に調整して下さい。(但し,5~10m/m(5~8m/m)はあくまでも目安です)
その他チェック項目として,
 (1)5-6胴間の紙の受渡しタイミングは正常か。
 (2)6胴と排紙胴の紙の受渡しタイミングは正常か。
 (3)6胴目の爪の深さと爪圧のチェック
(4)6胴目爪のくわえ代が7m/m位あるか。
を再度確認してみて下さい。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

二枚差しの現象の追い方(085)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:機械調整

 

二枚差しの現象の追い方(085)

【概要】
 二枚差しについて質問します。二枚差しが発生した時の状態には,用紙と用紙がくっついて出て行く場合と,2cmか3cmくらいの間隔をあけてもっていく場合とがありますが,それぞれはフィーダのどこがどうなってそうなるのですか。回転が速いので,よく見ていてもわかりません。吸いダコの吸い落としによるものですか。エアの負圧によって流れたものなのですか。

 【解決方法】
 (1)用紙と用紙がくっついて出ていってしまう。
 原因は,サバキの調整不良や2枚止めの使い方が悪いことなどが考えられます。対策として,紙に接触しない様にセットしたり,たたき落すようにセットします。
 薄紙の時は,吸いのエアーが強すぎることが原因になります。
 (2)2~3cm間隔で給紙。
 原因は,台上が高い,吹足のエアーが強い,静電気の影響などが考えられます。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

印刷をする上での室内の温度や湿度く(007)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:機械調整

 

印刷をする上での室内の温度や湿度く(007)

【概要】
 印刷をする上での室内の温度や湿度はどれくらいが一番良いのか教えて下さい。

 【解決方法】
 温度は23℃+-2℃,湿度は50%~60%が適しています。
 温度はインキの流動性などに影響を与えますので上記範囲を守るようにしてください。
 湿度は印刷用紙の為にも是非コントロールしたいものです。冬期の乾燥期には,湿度が著しく低下し,静電気発生の原因となります。
 上記の範囲で印刷室温と湿度を管理していけば水上り等の諸条件も向上するので品質の良い印刷物が出来るでしょう。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

 

 

版圧の0.10mmという数字はどのように決められたのでしょうか?(263)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:機械調整

 

版圧の0.10mmという数字はどのように決められたのでしょうか?(263)

【概要】
 版圧の0.10mmという数字はどのように決められたのでしょうか?

 【解決】
 版圧の0.10mmは、版からブランケットへインキの転移量が最も良い版圧といえます。 版とゴム間の版圧は、理想的には0.08mmと言われていますが、ブランケットの厚さの精度ムラは0.02~0.03mm程度なので、0.08+0.02=0.10mmになります。

 印刷機種・サイズにより、版とゴム間の版圧は0.13~0.15mmと異なります。機械メーカーに聞いても特に版圧設定の根拠はありません。版とゴム間の圧が強ければ、ドットゲインが大きくなり、網版の調子は悪くなります。

 版圧が0.08~0.10mmであってもベタのツブレが悪くなることはありません。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

エッジピックの解決法として、ブラン下を減らすと有りますが、その場合天地方向の見当が他の胴に対してズレることは無いのでしょうか。(246-2)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:機械調整

 

エッジピックの解決法として、ブラン下を減らすと有りますが、その場合天地方向の見当が他の胴に対してズレることは無いのでしょうか。(246-2)

 

【概要】
エッジピックの解決法として、ブラン下を減らすと有りますが、その場合天地方向の見当が他の胴に対してズレることは無いのでしょうか。
 【解決方法】

ブランケット下敷きを0.05~0.07mm程度減らしても、色間見当の狂いは生じません。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

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反転胴付機械の見当不良について(245)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:機械調整

 

反転胴付機械の見当不良について(245)

 

【概要】
 反転胴付機械の見当不良について

【解決方法】
 反転胴付の4色機にはストレート4色機に比べて、反転のための単胴が2胴多く付いています。印刷機は、くわえ替えが多いほどトラブルが発生しやすいのです。
 新台のうちはトラブルはあまり目立ちませんが、3年・5年と経過するうちに、爪の調整 精度も劣ってきます。特に反転胴の爪は圧胴の爪に比べて、幅が狭いものもあります。
そのため、その爪を経由した用紙は、絞られた形になり、変形するのが問題を起こす原因になりやすいことです。
ストレート・反転を繰り返すうちに、さらに爪の調整精度が落ちましょう。
まめに、爪調整を繰り返す以外に良い方法はありません。

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「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

裏移りについて。紙のくわえ、角の部分に裏移りが多いような気がしますがなぜでしょうか?(237)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:機械調整

 

裏移りについて。紙のくわえ、角の部分に裏移りが多いような気がしますがなぜでしょうか?(237)

 

【概要】
 裏移りについて。紙のくわえ、角の部分に裏移りが多いような気がしますがなぜでしょうか?

 【解決方法】
 裏移りは、パウダーをブロアーするポンプのパワーが少なかったり、パウダーのノズルが詰まったりした場合に発生しやすいので、はっきりとした原因を調査する必要があると思います。
インキの盛り過ぎは別問題!印刷用紙上の裏移りする場所の中では、ご指摘のクワエとクワエ尻側の角が最も発生しやすくなっています。これは、パウダーノズルから吹かれたパウダーが、高速回転しているデリバリー爪竿によりエアーナイフ状態(爪竿によりブロアされた空気がカットされる)が発生するため、引き起されます。
このようにブロアされたパウダーを、印刷紙面上まで到達させるには、もっと強いブロアーポンプが必要になってくることがお解りいただけると思います。
 例としまして、菊半裁判の機械ならば菊全判のブロアポンプ、四/六半裁判の印刷機ならば四/六全判のブロアポンプに馬力アップすることをお勧めいたします。そうすることにより、従来に比べ、パウダー噴霧量を下げる事が出来ますので、消耗品にかかる費用が削減出来る事はもちろんのこと、工場内に漂うパウダー量も著しく低下することにつながり、健康面に対しても良い結果が得られます。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

ローレットとはなんでしょうか?(234)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:機械調整

 

ローレットとはなんでしょうか?(234)

 

【概要】
ローレットとはなんでしょうか?

 【解決方法】
 枚葉印刷機の爪機構は爪軸・爪軸受け・爪返しカム・爪の開閉を行うカムフォロアー(爪返しコロ)と爪と爪台から成り立っています。
 爪のローレットとは、爪と爪台の間に用紙がくわえられ、印刷時に用紙が印圧によって抜けない様に(爪抜け)、爪の裏側に刻まれているギザギザのことを言います。(三菱の印刷機ではセレーションと呼んでいます)
そのギザギザのローレットに紙粉・スプレー粉・埃・アラビヤゴムなどが入り込み凹凸が埋まって固くなり、平らになると爪を強く調整しても爪抜けの原因になります。

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

エッジピックの見分け方として、版面を見ると有りますが、具体的に堆積したインキがどの様な状態になっているのでしょうか。(246-3)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:パイリング・紙むけ・ヒッキー

 

エッジピックの見分け方として、版面を見ると有りますが、具体的に堆積したインキがどの様な状態になっているのでしょうか。(246-3)

 

【概要】
エッジピックの見分け方として、版面を見ると有りますが、具体的に堆積したインキがどの様な状態になっているのでしょうか。

 【解決方法】
エッジピックの見分け方として、版面のベタ分のくわえ尻側を見て下さい。エッジピックを起こしたヶ所には版上に、版とブランケット間で起きるもので、ブランケットと紙の間では起きにくいものです。(トルーローリング法を参考に)

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

エッジピックについて。トルーローリング法に起因する場合、どこに発生するのでしょうか?(246-1)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:パイリング・紙むけ・ヒッキー

 

エッジピックについて。トルーローリング法に起因する場合、どこに発生するのでしょうか?(246-1)

 

【概要】
エッジピックについて。トルーローリング法に起因する場合、どこに発生するのでしょうか?

 【解決方法】
すべての絵柄のくわえ尻側に発生します。
 送られて来た刷本を拝見しましたが、ブランケット胴が0.05~0.07mm位太くなっていると思います。それと、墨インキの盛り量が若干少ないようです。また、墨インキは他のインキに比べてタックが高いため、特に冬場の寒い時に発生しやすいことも考えておかなくてはなりません。

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)