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給紙不良が多いのですが。(111-2)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:パイリング・紙むけ・ヒッキー

 

給紙不良が多いのですが。(111-2)

【概要】
 給紙不良が多いのですが。フィダーにいると突然エアーが抜ける様な感じで良く紙が曲がり、給紙不良がたびたびあるのですが、エアーポンプに問題があるのですか?

 【解決方法】
 次の個所をチェックしてみてください。
(1) ポンプフィルター
(2) エアーホースの折れ曲りや切損
(3) ホース接続口の切れ
(4) 吸い口の動作、及びゴミ詰り
(5) サッカーヘッド内ロータリーバルブ内のゴミ詰り→清掃

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

水落、油落、パウダー落を防ぐ決定的な方法を教えて下さい(066)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:パイリング・紙むけ・ヒッキー

 

水落、油落、パウダー落を防ぐ決定的な方法を教えて下さい(066)

【概要】
 水落、油落、パウダー落を防ぐ決定的な方法を教えて下さい。

 【解決方法】
 淨除以外決定的なものはありません。しかし、それぞれ、水たれ、油たれ、パウダー落ちに原因があります。水落には、水槽(水タンク)の回りに露結した水玉が落ちる事があります。湿し水を冷却すると起きる現象で対策として水槽の回りを発砲スチロールなどでくるみ、露結を防ぎます。
 連絡給水方式の水調整ローラー(メタリングローラ)とクロームローラ、それと着ローラの端から水がハネル場合があります。その時は、ゴムローラの端の部分をサンドペーパーなどで若干削ると直ることがあります。ほんの端だけですよ。
もうひとつは、冬期連休の後などシリンダーに露結することから水たれが起きます。それは機械が冷えている時に急に暖房などで部屋をあたためた時に起きます。夜間や休みの日でも工場内温度は20℃を下回らないようにすることです。水たれのクレームが多いのは冬の厳寒期に多いことでも判ります。
 油落ちは給油後、オイルニップルやグリースニップルの油を拭き取ることが大切です。しかし、シリンダーの爪軸に一ヵ所で給油する方式がありますが、給油パイプの中の圧力は非常に強く、ブルドーザーの油圧アームと等しい程の圧力になる事もあります。それが機械回転中にオイルニップルなどから遠心力によって飛び散ることがあります。爪軸の集中給油の場合銅パイプによるものは、パイプを取り外し、オイルニップルだけに取替えることをすすめます。デリバリの爪竿の給油は、注油後ウエスで拭き取ることが大切です。油を注ぐから油落ちがあると給油を止めてしまう会社がありますが、とんでもない間違いです。給油は決められた手順通り行って下さい。 給油不足のための機械事故は意外にも多いものです。
パウダー落ちは、ほとんど爪竿から落下するものです。1日の作業終了時には必ず爪竿のパウダーは、ハタキとかコンプレッサーからのエアーなどでキレイにして帰る習慣をつけると良いでしょう。これでほとんど無くなります。
 印刷インキ(枚葉)は普通に使用していると裏付は事故は発生しない様に設計されています。スプレー粉はなるべく少なくしましょう。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

エッジピックの見分け方として、版面を見ると有りますが、具体的に堆積したインキがどの様な状態になっているのでしょうか。(246-3)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:パイリング・紙むけ・ヒッキー

 

エッジピックの見分け方として、版面を見ると有りますが、具体的に堆積したインキがどの様な状態になっているのでしょうか。(246-3)

【概要】
エッジピックの見分け方として、版面を見ると有りますが、具体的に堆積したインキがどの様な状態になっているのでしょうか。

 【解決方法】
エッジピックの見分け方として、版面のベタ分のくわえ尻側を見て下さい。エッジピックを起こしたヶ所には版上に、版とブランケット間で起きるもので、ブランケットと紙の間では起きにくいものです。(トルーローリング法を参考に)

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

エッジピックの原因と対策(246-4)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:パイリング・紙むけ・ヒッキー

 

エッジピックの原因と対策(246-4)

 

 【概要】
エッジピックの原因と対策

 【解決方法】
 印刷物の絵柄のくわえ尻の部分が紙ムケのように白く、ガサガサした様になる現象をエッジピックと呼びます。特にベタ刷りのくわえ尻側に多く発生します。
 冬期の寒い時期にはっきりとエッジピックが発生するのは、低温のためインキが固くなるためもあります。しかし、夏場の暑い時期にも同じ様に発生しているのです。
インキを軟らかくするときは、レジューサーを使用すると良いでしょう。00ニスは使用しないほうが良い結果を生じます。
エッジピック発生の原因は、インキが固いのが原因だけとは限りません。
 第一の原因は胴仕立にあります。単色機でもエッジピックは発生します。
 現在のオフセット印刷機の胴仕立は、トルーローリング法を用いています。
トルーローリング法とは、版面の表面速度とブランケット面の表面速度を同じくする方法です。
 同じ径の2ツのシリンダーがあって、版胴・ブランケット胴は共にギヤで回されるので、一回転した場所は同じでも、ブランケット胴のゴム表面は、版胴表面よりも速く(長く)回されます。相対的に版胴の版表面速度はブランケット表面速度よりも遅くなるわけです。版上のインキは遅くなった分だけ、くわえ尻のほうに移され、それが堆積された部分がエッジピックとなって刷本に現われるのです。エッジピックが発生した場合、版面を見て下さい。
エッジピックを直すには、版胴よりブランケット胴を細く仕立てるのです。
トルーローリングの基本理論はプレートシリンダーよりブランケット銅を細くが原則です。
 現在エッジピックが発生していれば、試しにブランケット下敷きを、0.10mm抜いて見て下さい。未だ生じる場合は更に0.05mm抜いてみてください。
ブランケット下敷きを減らした(抜いた)分だけ圧胴を押し込んでください。
 以上でエッジピック発生問題は解決するでしょう。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

コンパウンドとジェリーコンパウンドの差(062-3)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:PS版・助剤・版面処理

コンパウンドとジェリーコンパウンドの差(062-3)

【概要】
コンパウンドとジェリーコンパウンドとは,どのように違いますか?

 【解決方法】
コンパウンドとは,印刷適性,印刷品質,後加工性などを改善する目的でインキに混合するペースト状添加剤の総称です。ワックスコンパウンド(皮膜強化),裏移り防止コンパウンド,ジェリーコンパウンド(腰切り)などがあります。 一般に,コンパウンドと言うと,腰切りコンパウンドを指します。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

合成紙ユポのブロッキング(060)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:PS版・助剤・版面処理

 

合成紙ユポのブロッキング(060)

【概要】
シフト制で昼,夜の2部制で仕事をしています。先日,土曜の夜勤で20:30から日曜の朝8:30までの間に,水無し印刷でユポ紙を10000枚印刷しました。印刷を終ってからウラ付等の確認した時には問題はありませんでした。日曜日は昼,夜とも休みのため,月曜日の朝までスノコ取りした状態にしておきました。月曜の朝,積み替えようとしたらスノコ取りした下の方3分の1くらいはブロッキングをおこしていました。ユポは特に乾燥が悪くうまく風入れもできないので困っています。何か良い方法はありますか。休日は空調や加湿器が作動していません。

 【解決方法】
 合成紙ユポの印刷は,どこの会社でも事故が起きています。裏付きの原因はインキのアフタータックによるものと思われます。水無し平版印刷の場合,インキが盛れ易い傾向があります。しかしインキを盛っても,絵柄が濃くならないのでさらにインキ盛り量を多くしがちなのです。
 対策として,
 (1)インキ盛量を確認する。(2)排紙の紙積量を少なくする。(3)スプレーパウダーを多少多めにする。(4)印刷直後,丁寧に風入れ作業をする。(5)一定時間(約1時間位)後に再度,風入れ作業を行う。 (6)室内温度は20℃以下にならない様にする。(休日も工場内の湿度管理が必要です) (7)水無し平版ユポ用インキを使う。
などがあります。

 

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メジウムとコンパウンドとレジューサーの使用目的の違いは?

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:PS版・助剤・版面処理

メジウムとコンパウンドとレジューサー(061)

 

【概要】
メジウムとコンパウンドとレジューサーの使用目的の違いは?

 【解決方法】
メジウムは,アルミナという白色顔料をビヒクルに分散した透明性の無色インキで,濃度調節や光沢附与の目的でインキに加えられます。
コンパウンドは,外見がゼリー状またはバター状の補助剤のことです。ワックス類やゲル化剤を低粘度ワニスや溶剤に配合してつくったゼリーコンパウンドはインキのタックを下げるときに腰切り剤として使われます。
 石油溶剤系の希釈剤であるレジューサーの添加により一般の印刷インキはフロー(インキに外力を加えたとき,流れ拡がる度合い)は大きくなり,粘度を低下させることができるとともにタックもコントロールできます。

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「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

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メジウムとコンパウンドとレジューサー(061)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:PS版・助剤・版面処理

メジウムとコンパウンドとレジューサー(061)

【概要】
メジウムとコンパウンドとレジューサーの使用目的の違いは?

 【解決方法】
メジウムは,アルミナという白色顔料をビヒクルに分散した透明性の無色インキで,濃度調節や光沢附与の目的でインキに加えられます。
コンパウンドは,外見がゼリー状またはバター状の補助剤のことです。ワックス類やゲル化剤を低粘度ワニスや溶剤に配合してつくったゼリーコンパウンドはインキのタックを下げるときに腰切り剤として使われます。
 石油溶剤系の希釈剤であるレジューサーの添加により一般の印刷インキはフロー(インキに外力を加えたとき,流れ拡がる度合い)は大きくなり,粘度を低下させることができるとともにタックもコントロールできます。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

「パイルの形」とはどういう意味ですか?(062)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:PS版・助剤・版面処理

 

「パイルの形」とはどういう意味ですか?(062)

【概要】
 「パイルの形」とはどういう意味ですか?

 【解決方法】
パイルの形とは,紙積み台に紙が積まれた時の紙の形のことです。全く平らか,オチョコになっているか等を確認します。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

全面ベタのパール上に文字をのせるためのこつは(315)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:PS版・助剤・版面処理

 

全面ベタのパール上に文字をのせるためのこつは(315)

【概要】
 全面ベタのパールの上に文字をのせるため、パールインキにメジュームを10%入れる様に言われたことがありましたが、効果があるのですか。

 【解決方法】
パールインキの顔料は、アルミ粉末にインキを混ぜたものと、薄板状雲母紛を二酸化チタンで被覆したパール顔料を分散させたものがあります。銀インキと同じように刷りずらいインキです。パールインキにメジュームを入れると、多少の効果はありますが、入れすぎないように注意が必要です。パールインキのベタの上に文字を刷る時はオロテックスを入れたほうが着肉性は良くなるでしょう。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)