研究調査」カテゴリーアーカイブ

銀インキを胴に残さずに印刷する方法は(314)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:PS版・助剤・版面処理

 

銀インキを胴に残さずに印刷する方法は(314)

 
【概要】
 銀インキを胴に残さずに印刷する方法はありますか

【解決方法】
 銀インキの顔料はアルミの粉末です。インキ自体がボソボソになりやすいタイプです。銀インキに腰切りコンパウンドを使うと余計にインキがボソボソになり、ブラン残りがひどくなるでしょう。助剤を使う時は、00ニスかレジューサーのほうが有効です。いずれにせよ金・銀インキは刷りずらいので助剤を上手に使いしょう。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

10年目の印刷機械(58-3)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:PS版・助剤・版面処理

10年目の印刷機械(58-3)

【概要】
 使用している印刷機械は10年ほど昼夜共運転している状態なのでかなりガタがきています。ブランケットをセミハード仕立てにした方がいいでしょうか?

 【解決方法】
 印刷機のおかれている状態が,どうなのか詳しく調べる必要があります。
 例えば,インキローラは1日8時間運転で,1年に1回は交換します。ブランケットは,300万通し,約3ヶ月くらいで,交換する必要があります。理由は,インキローラについては,ローラ表面がツルツルになり,インキ保有量が減り,その結果,インキ転移不良となり,ローラニップ過圧となるからです。ブランケットの表面がツルツル(使用過多)になると,インキの転移不良ともなり,それを補う為にブラン胴を太くしてしまうという結果になりかねません。
もう一度初心に帰り,印刷機を正規の状態に戻し,それぞれチェックポイントを調べ上げて下さい。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

ブラインディングが発生して困っています。(260)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:PS版・助剤・版面処理

ブラインディングが発生して困っています。(260)

 

【概要】
ブラインディング(ゴム抜け)が時々発生し、それがいつ発生するか予測できずに困っています。アラビアゴム液が原因のひとつである事は突き止めていますが、アラビアゴム液をブラインディング防止のために水で薄めて使ってもいいのでしょうか?

 【解決方法】
 版面ブラインディングの発生原因には、(1)刷版仕上げ時に塗布するアラビヤゴム液の濃度が濃すぎる、(2)普通にアラビヤゴム液を塗布後、乾燥した場所に長時間(数日間)置いた(画像面のアラビヤゴムの過度の乾燥),(3)アラビヤゴム液そのものに問題がある場合、(4)版材の感光層に問題がある場合、という4つが考えられます。

 対処方法は、印刷開始前に水で濡らしたスポンジで版面を良く拭くことです。版面の水拭きはオフセット印刷の基本作業です。市販のアラビヤゴムは、10~12度ボーメになっています。以前は14度ボーメを使用していましたが、ゴム抜け事故が多く発生したために10~12度ボーメにした経緯があります。

 水で薄めてもよいのですが、薄め過ぎると不感脂化効果がなくなり、地汚れの原因になりますので注意して下さい。少し薄める程度はよいでしょう。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

オフセット印刷で、フィルムに青ペンで記入することがあり、それから刷版→印刷へと工程が進むのですが、どうして、青のペンでの記入は出てこないのか、わかりません。(241)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:PS版・助剤・版面処理

 

オフセット印刷で、フィルムに青ペンで記入することがあり、それから刷版→印刷へと工程が進むのですが、どうして、青のペンでの記入は出てこないのか、わかりません。(241)

 

【概要】
オフセット印刷で、フィルムに青ペンで記入することがあり、それから刷版→印刷へと工程が進むのですが、どうして、青のペンでの記入は出てこないのか、わかりません。

 【解決方法】
オフセット印刷でフィルムに青ペンで記入しても、刷版・印刷で見れなくなるのは、青いボールペン・青い万年筆のインク・青マジックインクはすべて、PS版を焼き付ける光源の紫外線を透してしまうからです。
ポジタイプPS版は、紫外線が当たった所はジアゾ系の感光層は分解され画像になりません。(非画線部と同じ)
 紫外線に対して最も不透過率が高いのは、黄色・橙色、次に赤色と黒です。
 紫外線をカットするのは、赤や黒よりも黄・橙のほうが不透過率が高い事を覚えてください。
 刷版室の安全光に、黄色の蛍光灯を用いるのは、紫外線をカットするためです。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

浮き汚れの発生(056)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:見当不良・汚れ・ゴースト

浮き汚れの発生(056)

【概要】
 通帳の本文の入金,出金,残高など有価証券類を印字するページを印刷するのが主な仕事ですが,最近浮き汚れみたいな現象が発生するようになりました。いろいろ対策を立てているのですが,現在も,時々発生します。考えられる原因と対策をよろしくお願いします。
 水回りは,連続給水方式です。通常,裏面より印刷しますが,それは用紙でいうと表面です。だいたい片面3色なので1色目は胴入れ2空通し,2色目罫線,3色目バーコード,4色目地紋という刷り順です。回転は約13,000回転で紙ムケ防止の為,バーコードのスミインキはコンパウンドで腰を切って使用しています。

 【解決方法】
 紙の酸性度が影響しているかもしれません。phメーター等で測定してみてください。
インキに対して,コンパウンドを使用し,腰切りをしているとの事ですが,オロテックス(大日精化 扱い)という商品があるので,それを使用してみるとよいでしょう。(腰切りの効果はコンパウンドより良いようです)
また,エッチ液を取替えてみてください。水道水とのマッチングがあるので他の液との関係も調べた方がよいでしょう。これにより,湿し水のphの変動要因が解決できる場合もあります。
 最後にインキは出来る限り乳化させない様にします。絵柄模様が少ないときは,特に気を付ける事が必要です。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

本刷に入ると見当がずれる(054)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:見当不良・汚れ・ゴースト

本刷に入ると見当がずれる(054)

【概要】
 見当合せの最中には見当が合っていますが,本刷に入ると見当がずれてくることがあります。よい対策方法があったら教えて下さい。

 【解決方法】
 機種不明の為,明解な回答が出来ないが,次の件が考えられます。
 (1)版張りボルト,咬え尻を強く張りすぎていないか。
 (2)胴仕立ては標準通りか
 ブラン胴は太くなっていないか。それによる,ブラン下のズレ。
 (3)多色機の場合,印刷中に見当を左右に合せると,天地に少し動いてしまう。
 又,逆に天地に合せた時にも,左右に動いてしまう。
これは,ギヤにヘリカルギヤを取り入れている為で,それらは機械精度の許容範囲内です。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

1胴目(スミ)の版だけが酸化する(057)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:見当不良・汚れ・ゴースト

1胴目(スミ)の版だけが酸化する(057)

【概要】
 現在使用している印刷機械では,1胴目(スミ)の版だけが酸化してしまいます。どうしてなのか分りません。水も替えて,ローラーもきれいに洗浄しています。

 【解決方法】
スミ版だけが酸化するというのは考えられません。他の版も同時に酸化(汚れと思われます)していると思います。以下の3つをチェックして下さい。
1.刷版(P.S版)の焼き度,現像のチェックとグレースケールが6~7段クリアーになっているかどうか?
2.エッチ液のPHの管理をきちんとする。
3.本機,停止時には,版面ガム引きを怠らない事
これらの事を行えば解消すると思われます。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
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(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

浮き汚れの発生(056)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:見当不良・汚れ・ゴースト

浮き汚れの発生(056)

【概要】
 通帳の本文の入金,出金,残高など有価証券類を印字するページを印刷するのが主な仕事ですが,最近浮き汚れみたいな現象が発生するようになりました。いろいろ対策を立てているのですが,現在も,時々発生します。考えられる原因と対策をよろしくお願いします。
 水回りは,連続給水方式です。通常,裏面より印刷しますが,それは用紙でいうと表面です。だいたい片面3色なので1色目は胴入れ2空通し,2色目罫線,3色目バーコード,4色目地紋という刷り順です。回転は約13,000回転で紙ムケ防止の為,バーコードのスミインキはコンパウンドで腰を切って使用しています。

 【解決方法】
 紙の酸性度が影響しているかもしれません。phメーター等で測定してみてください。
インキに対して,コンパウンドを使用し,腰切りをしているとの事ですが,オロテックス(大日精化 扱い)という商品があるので,それを使用してみるとよいでしょう。(腰切りの効果はコンパウンドより良いようです)
また,エッチ液を取替えてみてください。水道水とのマッチングがあるので他の液との関係も調べた方がよいでしょう。これにより,湿し水のphの変動要因が解決できる場合もあります。
 最後にインキは出来る限り乳化させない様にします。絵柄模様が少ないときは,特に気を付ける事が必要です。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

「版胴位相のずらし」とはどの様にするのか(062-2)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:見当不良・汚れ・ゴースト

「版胴位相のずらし」とはどの様にするのか(062-2)

【概要】
 「版胴位相のずらし」とはどの様にするのですか?

 【解決方法】
 版胴を回転方向にずらすことで,版胴横の固定ボルトをゆるめ,調整ボルトにより動かします。それにより,版胴の切欠け位置が変わるので条目の位置が移動する場合はローラ目,そうでない場合は,ショック目であると判断できる訳です。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

枚葉機の天地の見当(055)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:見当不良・汚れ・ゴースト

 

枚葉機の天地の見当(055)

【概要】
6色機で1~5胴は水無し,6胴はPS版を使い,雑誌の表紙等を印刷しています。2S(アイ)の天地見当が一番大きく出て,アイとピンクの見当がずれて目立ちます。ピンク(PS版)の版を万力で引っ張っていますが,なかなか,引っ張りきれません。原因と対処方法を教えてください。

 【解決方法】
 天地見当が大きく出る原因として,胴仕立ての問題と紙の伸びが考えられます。もし,毎回同じように大きく出るならば,胴仕立ての問題でしょう。シリンダーパッキングゲージを使い,仕立て量のチェックをして下さい。版仕立てが細い(ブラン仕立てが太い)場合は,天地見当が大きくでます。
また,1~4Sを水ナシ,ピンクを水アリで刷った場合,ピンクを刷る時に,水により用紙が伸び,ピンクの見当が小さく出る傾向にあります。以上2つの点でチェックし,改善していって下さい。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)