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ロットが多い場合、湿し水ローラ絡みを防止する方法は?(255)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:ダンプニング

ロットが多い場合、湿し水ローラ絡みを防止する方法は?(255)

 

【概要】
ロットが多い場合、湿し水ローラ絡みを防止する方法は?

 【解決方法】
 湿し水ローラ絡みは、水着けローラは全体にインキが絡んだほうが、版面に平らに湿し水を供給する事ができます。
 問題は,調量ローラのインキ絡みで,それを防ぐためには、SK液製造(株)の「クイックウォッシュ」などでゴムローラをきれいに洗うとインキ絡みは解消します。

クロームローラにインキが絡むのは、クロームローラの不感脂化処理が完全でない為で しょう。不感脂化処理にはSK液製造(株)の「砲金クリーナ」または東邦精機(株)の「クリアー」などがあります。

いずれにしても湿し水装置のインキ絡みは、インキ乳化に原因があると思われます。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

アミ部分で、クワエ中央部が薄く、周辺部が濃い濃度ムラが出るのはなぜですか?(254)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:ダンプニング

アミ部分で、クワエ中央部が薄く、周辺部が濃い濃度ムラが出るのはなぜですか?(254)

【概要】
アミ部分で、クワエ中央部が薄く、周辺部が濃い濃度ムラが出るのはなぜですか?

 【解決方法】
 網の印刷でクワエ中央部が淡くなり、両端が濃くなる原因として考えられることは、 版面水上がり量の不均一が考えられます。水上がり量の不均一になる原因は調量ローラ(ゴムローラ)の変形とゴムの硬度アップです。調量ローラの中央部の変形(細くなる)によって、版面への水上がり量が多くなるために淡くなる濃度ムラは頻繁に発生します。対応としては、調量ゴムローラを交換することです。

 特に湿し水にIPAなどのアルコール類を使用すると、調量ゴムローラの硬度は上がり、変形は速まります。アルコールの濃度が高い程ゴムローラの変形は速まります。その他に考えられる事は、ブランケット胴のムラですが、これは無いでしょう。
また、インキ着けローラの細りによる着肉不良もありますが、これは、版面でのニップ巾を調べればすぐに判明します。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

印刷中にインキつぼに水が溜まるのは?(264)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:ダンプニング

印刷中にインキつぼに水が溜まるのは?(264)

【概要】
 印刷中にインキつぼに水が溜まるのは?

 【解決方法】
 印刷中のインキは、インキつぼから送り出されたインキは練りローラ・着ローラと渡って版面に接触し画像にインキを着けます。その後,インキは今まで通ってきたローラ間を逆に通ってインキつぼまで戻ります。これをインキ50/50の原則と言います。版面の湿し水量が多いと、インキは湿し水を抱き込み、そのままインキつぼまで戻ります。インキつぼでは抱き込まれた湿し水とインキが分離して水滴となってインキつぼに溜まるのです。

 対処方法としては、湿し水量を絞り込むことです。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

長ロット印刷で非画線部にインキの色がかすかに着くのは?(251)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:ダンプニング

長ロット印刷で非画線部にインキの色がかすかに着くのは?(251)

 

【概要】
 長ロット印刷で非画線部にインキの色がかすかに着くのは?

 【解決方法】
 考えられる事は、インキの乳化です。インキが乳化することで、インキの水への泣き出しか、インキ顔料の水への泣き出しと考えられます。
 対策としては、湿し水量を押さえること、エッチ液の希釈量を変えてみる(少なく)他のメーカーのエッチ液に変えてみる等です。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

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水冷却循環装置の泡を押さえる方法は?(250)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:ダンプニング

水冷却循環装置の泡を押さえる方法は?(250)

 

【概要】
 水冷却循環装置の泡を押さえる方法は?

 【解決方法】
 1)消泡剤を若干水冷却循環装置の湿し水に加える。消泡剤は印刷材料店にあります。
 2)使用しているエッチ液を、他のメーカーのものと変えてみる。
 3)現在使用しているエッチ液の量を減らしてみる。PHは5.5程度にする。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

水着ローラ ー 金ローラ間については、汚れが発生するごとに圧を強めていますが月に2~3度程度と、頻度が高くどこか問題があるのでしょうか? (249-2)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:ダンプニング

水着ローラ ー 金ローラ間については、汚れが発生するごとに圧を強めていますが月に2~3度程度と、頻度が高くどこか問題があるのでしょうか? (249-2)

 

【概要】
 水着ローラ ー 金ローラ間については、汚れが発生するごとに圧を強めていますが月に2~3度程度と、頻度が高くどこか問題があるのでしょうか? 
 基本的な方法及び頻度について教えてください。

 【解決方法】
 水着ローラ - 金ローラ間の調整は汚れ発生の度に圧を調整するとのことですが、月2~3度の調整では頻度は少ないほうでしょう。水着ローラの硬度が高くなったり、変形したような場合、調整の頻度はもっと多く(一日に数回)行うこともあります。

 

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「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

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水ローラの交換時期について(249-1)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:ダンプニング

水ローラの交換時期について(249-1)

 

【概要】
 水ローラの交換時期について

【解決方法】
 交換時期は、1年位と考えています。
 水ローラの交換時期は、アルコール(IPA)を使用していなければ1年位は持つでしょう。IPAを使用していれば、3~5%で9ヶ月・10~15%で6ヶ月・20~25%で4ヶ月で交換というデータがあります。ローラの交換はゴムの硬度アップと変形によるものです。

 

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プロセス印刷の刷り順(101-3)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報 : インキ・ブランケット

プロセス印刷の刷り順(101-3)

【概要】
プロセス印刷の刷り順はどのように決めるのですか?また特殊インキがある場合は?

 

 【解決方法】
・プロセス4色の刷り順
インキ皮膜の薄い順に行い,また,濃度の高い順に印刷します。(以下に,その例を示します。)
Bk 1.90~2.0
 C 1.4~1.6
 M 1.3~1.5
 Y 0.9~1.0(ワイド・バンド)/1.3~1.4(ナローバンド)

・2色機などでの刷り順
 (1)タック値の高いものから順に刷る様にします。
 後刷のインキのタックを下げる時にはレジューサーかコンパウンドをし使用します。ニスは使用しないでください。
 (2)絵柄の多い方を後刷りにします。バックトラッピング防止の為(後刷りのインキに先刷りのインキが混ざってくる事)防止の為,

・特殊インキがある場合
 金・シルバーホワイト・蛍光の刷り順は特に決っていませんが,金インキとシルバーインキの比重を比べると金の方が大きいので,金インキは先刷りの方が良い結果を得る事ができます。金インキに印圧をかけすぎると発色が悪くなるという事は考えられませんが,金インキの場合極力一回の印刷で終るようにインキ盛り量を考慮して下さい。2~3回と通すたびに発色が落ちてきますので注意して下さい。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

水無し印刷で,ブラン凹みの対策(029)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報 : インキ・ブランケット

水無し印刷で,ブラン凹みの対策(029)

【概要】
 水無し印刷で,ブラン凹みの場合,ジカ貼りはせず(ジカ張りで出過ぎると版がイカれる),キンヨークリンで対応,又は,張替えています。少々のブラン凹みでも張替える事が多く,もったいないので何か良い方法はないでしょうか。
またエンボス絹目を印刷するとき,紙厚どおりの印圧から,どの位まで追い込んでもよいのでしょうか。

 【解決方法】
キンヨクリーンで対処している件については,溶剤分が多く含まれておりますので,あまり使用しない方が良いと思います。尚,ブラン凹みが発生(小さい凹み等)した場合,ブランケットを取外して裏側より熱湯をかけて処理してみて下さい。
インキの着きについては,ブランケット表面ゴムの軟らかいものに交換してみてください。版が汚れない程度に,インキローラー冷却温度を調整します。ただし,冷やしすぎに注意して下さい。
 印圧追い込みは最大でも100分の5以内にしないと,機械的なトラブルの原因になりかねません。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)