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今回、ユポ紙に印刷することになりました。合成紙用のインキを取り寄せたのですが、M,Y,のインキのみ耐光インキ入荷しました。なぜなのでしょうか?(239)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報 : 管理

 
今回、ユポ紙に印刷することになりました。合成紙用のインキを取り寄せたのですが、M,Y,のインキのみ耐光インキ入荷しました。なぜなのでしょうか?(239)

 

【概要】
 今回、ユポ紙に印刷することになりました。合成紙用のインキを取り寄せたのですが、M,Y,のインキのみ耐光インキ入荷しました。なぜなのでしょうか?
 印刷時の注意事項等あれば教えていただければ幸いです。

 【解決方法】
 通常ラベル印刷の場合、M,Y,につきましては、耐光・耐薬品性を考慮し今回のようなインキで印刷しているようです。
 合成紙用のインキは大変水幅が狭いので、印刷は大変と思います。最悪?の場合、このインキに普通のインキ1/3位混ぜて使うのも一つの方法ですが、用紙の変形の恐れもありすので、注意しながら印刷してください。
それは、次の理由が挙げられます。
 合成紙は、ほとんどが鉱物油(石油系溶剤)で作られていますし、合成紙用のインキには鉱物油(0~5%)がほとんど含まれていません。もし、合成紙の印刷時に普通のインキ(溶剤25%~3%5含有)で印刷すると、合成紙に含まれる溶剤とインキ中に含まれる溶剤とが反応し膨潤してしまいます。用紙の変形で裏付きの確率が大きくなりますので、細心の注意が必要となります。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

特練り(特色)インキを使用すると地汚れが発生する事があります。(235)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報 : 管理

特練り(特色)インキを使用すると地汚れが発生する事があります。(235)

 

【概要】
 特練り(特色)インキを使用すると地汚れが発生する事があります。それまでセットインキで印刷中は問題なく印刷できていたのに何が原因なのでしょう。対策として、何をすれば良いのでしょうか。

 【解決方法】
 特色はどういう色を使っていますか?
 金赤・群青とメジュームを使って混色した特色は、インキが乳化しやすく汚れ発生の原因になります。また、特色ベタの場合インキを軟らかくするために、00ニスを使うとインキは乳化しますし、浮き汚れから地汚れに進みます。
インキを軟らかくするには レジューサーを3~5%加えて良く練り込むと良いでしょう。レジューサーが無い時は腰切りコンパウンドを少量使う事をお勧めします。
 湿し水のPHを4.0~4.5にしますと、エッチ液中に入っている親水性高分子(アラビヤゴム・CMC)が湿し水に入り過ぎインキ乳化の原因になります。
エッチ液を湿し水に大量に入れても汚れ防止には役立ちません。インキ乾燥が遅れるだけです。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

水回りローラの交換(003-2)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:インキローラー

 

水回りローラの交換(003-2)

 

【概要】
 水回りローラの交換時期と,もう交換しなければならないと判断する方法はありますか。

 

 【解決方法】
 取替(巻き替)のタイミングとしては,3カ月~6カ月を目途に考えて下さい。水元のゴムローラも,石油系溶剤で洗浄を繰り返していくと,ゴムの劣化(硬化)を早めてしまいます。ダンプニングクリーン液には,数種類の銘柄がありますが,内容をよく確かめてから使用するようにおすすめします。
 湿し水にアルコールを添加し使用している場合とそうでない場合とを比較した場合,前者の方がゴム表面の劣化が早くなるようです。ゴムの硬度計で測定した時,新しいものでは,20°と軟らかいですが,使用時間により,その硬度が次第に硬くなります。
 水ローラのトラブルが解消できない時の対策として,ウレタンローラに巻き換える方法もありますのでお考え下さい。尚,硬度は,16°~18°に設定します。金額は通常の巻き替えより40%程余計に負担しなければなりませんが,使用期間が長く設定出来ますので,検討してみて下さい。詳しくは,材料メーカーの方に相談して下さい。

 

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「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

給紙のタイミング調整(002-4)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:インキローラー

 

 給紙のタイミング調整(002-4)

 

【概要】
 紙質および紙サイズにより紙の流れるタイミングが変化すると聞きましたが,一般的に,どの様な紙質,紙サイズに変ると,流れるタイミングが変るのでしょうか。そして,タイミングチェックポイントとしてサッカータイミングから横針・前当・スイング間のタイミングまでがどのようになっていればよいのでしょうか。

 【解決方法】
 極薄,極厚,調湿されていない紙クセの悪い用紙の時タイミングが変わります。タイミングチェック項目の各項は,印刷機メーカーにより数値が異なるので,現在使用中の機械の取り扱い説明書を良く読んで調整して下さい。

 

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「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

ゴースト対策(002-2)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:インキローラー

 

ゴースト対策(002-2)

 

【概要】
ゴースト対策として「インキ着けローラを揺動させる」と本に書かれていました。インキ着けローラー4本の内のどれを揺動させるのでしょうか。また,どのような方法で揺動させられるのでしょうか。

 【解決方法】
 第1ローラと第4ローラを揺動させる方式ですが,これは,各印刷機メーカーに依頼し,改良してもらう事になります。但し,このことにより,ストリークやすじ目が発生する場合があるので,注意して下さい。

 

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「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

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ローラストリッピングの塩酸処理(001)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:インキローラー

 

 ローラストリッピングの塩酸処理(001)

 

【概要】
ローラストリッピングに弱い塩酸を使うと聞きましたが,何パーセントの塩酸でしょうか

 

【解決方法】
ローラーストリッピングは印刷中にインキローラーにインキが着かなくなる現象で,湿し水中に含まれるアラビアゴム,フェロシアン化カリなど親水性高分子が金属ローラー,樹脂ローラー上に付着し表面が親水化されるために起るものです。 
 処理としては,ローラー上に付着した親水性物質を取り去ることです。これには金ローラーをはずし希塩酸または希硝酸でわずかに腐食し,パーシストンパウダーをつけてこする方法がありますが,あくまでも非常手段であってお奨めできる方法ではありません。メーカーより出されているグリージング除去剤を使用した方が良いでしょう。

 

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「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

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グリージング除去剤のメーカーを教えて下さい(001-2)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:インキローラー

 
グリージング除去剤のメーカーを教えて下さい(001-2) 

 

【概要】
グリージング除去剤のメーカーを教えて下さい。

 【解決方法】
グリージング除去剤はいくつかの印刷材料メーカーより発売されています。例えばエスケー液製造からは,ABCクリーナー,SKグレイズリムーバーなどの液体のタイプのものや,B.S.D.グレイズクリーナー,ソルベックスなどチューブ入りのものなど数種類が出ています。使用方法などを考慮の上,最適なものを選んで下さい。

 

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「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

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インキローラの交換時期(003)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:インキローラー

 

インキローラの交換時期(003)

 

【概要】
インキローラの交換時期はだいたいどれくらいですか。また,交換するとすれば,やはり冬の間の方が良いのでしょうか。

 【解決方法】
 巻き替は,約1年程度と考えて下さい。有機溶剤系の洗浄液でローラ洗浄を行っている場合は,それより,さらに寿命が短くなってしまいますので注意が必要です。インキゴムローラが古くなってくると,ローラ表面がツルツルになり,ゴムローラ表面積が少なくなり,インキ保有量が減り,インキの転移が悪くなる原因ともなります。品質向上の為にも,ローラの交換時期を記録に残し,定期的に表面ゴムの巻き替えをするように心掛けることが必要です。

 

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インキローラと湿し水ローラの洗浄について(002-3)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:インキローラー

 
インキローラと湿し水ローラの洗浄について(002-3)

 

【概要】
ローラ自動洗浄機でのインキローラとの同時洗浄はなるべくしない方がよい,といわれるのは何故でしょうか。また,洗浄液の種類によっては悪影響がでるというのは,どの様なことでしょうか。

 【解決方法】
これは,インキローラの材質と湿し水ローラの材質が異なっている場合があるからです。場合によっては,インキローラ洗浄用の洗浄液によって,湿し水ローラの材質が劣化する恐れがあります。
 「洗浄液の種類によって」というのは,有機溶剤のうち第一種第一類のトリクロロエチレンなど(の刺激臭の強い種類)が含まれていると,ゴム表面を早く溶かし,グレージングを発生させてしまうからです。また,洗浄時,クロームローラとゴムローラが離れる機構になっていないと親水化処理されたローラが感脂化されてしまいます。

 

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インキのつぶれが悪い(203)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:インキローラー

インキのつぶれが悪い(203)

 

【概要】
ロデルローラを使用してから,それ以前の印刷物の原稿より,つぶれが悪くなったのですが,これは仕方がないのでしょうか。(ニップは基準値の半分に設置。)
 機械は6年経過

 【解決方法】
  ロデルローラを使用してツブレが悪いとの事ですが、それはロデルローラの問題とは違 うと思います。
ツブレが悪いのは,他のゴムローラの表面がツルツルになり、グレージング現象を起こしているものと推察します。ゴムローラの表面は新しいうちは細かい(2~5ミクロン)の凹凸があり、ローラ洗浄後はゴムの表面がマット調になり艶が無くなります。その細かい凹凸の中に、紙粉・埃・スプレーパウダー・アラビヤゴム等が入り込み,固くなってゴム硬度も2~3度上がり、表面はツルツルになります。そうするとゴムローラの上にインキが着いていても、版の上でローラはスリップをおこして画像にインキを着けにくくしています。
ベタなどのインキの着きが悪いときは着けローラの劣化を考えてください。ロデルローラのセットはバイブレーションローラに対して4.5~5.0mmのニップ巾にして、版面に対して 3.0mmのニップ巾にします。ロデルローラは表面の繊維にゴミを抱き込みゴミ取り効果を 表しますが、手入れを怠ると逆にコミ出しローラになってしまいます。1~2週間に一度は 手入れをしてください。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)