10年以上印刷業界の「見える化」の推進に関わってきたが、最近、営業改革のサポートに携わる機会を得た。コロナ禍の大幅な売上減少には「見える化」だけでなく、営業のテコ入れが必須である。サポート活動の中でトライしていることや感じていることを紹介したい。
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「研究調査」カテゴリーアーカイブ
ギフト・ショー秋2022に見る印刷関連会社のチャレンジ
9月7日〜9日に開催中の「第94回東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2022」に出展している印刷関連会社を紹介する。
デジタル時代の生産管理
製造工程だけでなく工場全体の管理業務を含めたデジタル化は一般の製造業においても大きな課題となっている。
続きを読む漫画はどのようにデザインされてきたか
2月28日〜3月31日にGOOD DESIGN Marunouchiで開催された「漫画とデザイン展」を通じて、日本の漫画文化の到達点と、デザインの可能性を考える。
印刷経営の現在と方向-最新調査の分析過程から
印刷会社のP/L,B/S、戦略、投資、需要など、あらゆる角度からデータで考察するJAGAT印刷産業経営動向調査2022の分析が進む。コロナ禍2年目の印刷経営の全容が見えてきた。かつてない、価値観の変容を伴うような変革の気配が感じられる。
オンライン校正の導入が加速し、動画制作が定着
「JAGAT印刷産業経営動向調査」より新技術、サービスの導入状況、満足度、導入意向を紹介する。
続きを読むスマートテレビと動画配信サービス
コロナ禍が始まった2020年は、リモートワークが増え、巣ごもり需要が生まれるなど、われわれの社会生活に大きな影響を与えるものだった。
「愛の不時着」は、2020年に配信され、大ヒットしたNetflixオリジナルの韓国ドラマである。北朝鮮と韓国を舞台として、荒唐無稽というか壮大というか、涙あり笑いあり、ロマンスや復讐劇ありのエンターテインメントとして国内外で大人気となった。
筆者も、初めて緊急事態宣言が発出された頃にこのドラマの評判を耳にして、Netflixに加入し、視聴している。
主流となったスマートテレビ
近年、販売されているテレビ機器は、インターネットに接続できるスマートテレビが主流である。テレビ機器を設置する際にインターネット環境に接続することで、地上波や衛星放送の受信以外に、インターネットの動画配信サービスを視聴できる。また、さまざまなアプリを利用することができる。
例えば、Android TVというスマートテレビOSに対応している機種であれば、Google Playストアを通じてアプリをインストールし、使用することができる。それ以外のスマートテレビであっても、「YouTube」や「Netflix」「Hulu」「TVer」などの動画配信サービスのアプリが用意されている。
インターネット接続機能のないテレビ機器でも、ストリーミングデバイスをHDMI端子に接続することで、動画配信サービスを視聴することができる。
ストリーミングデバイスとは、インターネットを経由して動画配信サービスなどをテレビ機器で利用するための機器である。国内で普及しているものとして、AmazonのFire TV、GoogleのChromecast(クロームキャスト)、AppleTVなどがある。
動画配信サービスの動向
スマートテレビやストリーミングデバイスを接続したテレビによって利用できる代表的なものは、動画配信サービスである。
YouTubeは、代表的な動画共有プラットフォームであり、誰でも動画を投稿し、視聴することができる。スマートフォンなどのモバイルデバイスやパソコンと同様に、スマートテレビでも容易に視聴することができる。
また、近年、人気となっているのが、サブスクリプション型の動画配信サービスである。
Amazonプライムの会員には、プライム・ビデオの視聴サービスが含まれている。
世界同時配信でオリジナルのドラマや映画が話題となることが多いのは、前述のNetflixである。
近年急成長し、Netflixを猛追しているのが、ディズニー作品やマーベル、スターウォーズに特化したチャネルのDisney+(ディズニープラス)である。米国ディズニーの系列であるHuluも、国内外の人気ドラマや映画を配信している。
DAZN(ダゾーン)は、スポーツ専門のビデオ・サービスで、プロ野球やサッカー、ゴルフ、テニス、バスケット、ボクシングなどを視聴することができる。
TVer(ティーバー)は、国内の有力民放各社と大手広告代理店によって設立されたサービスで、近年ではテレビ番組の見逃し配信などが人気となっている。
テレビ放送とネットワーク配信
近年の若者はテレビを見ない傾向が大きくなっており、「若者のテレビ離れ」と指摘されることもある。実際、一人暮らしではテレビ受像機を持っていないことも多いという。
一方で、スマートテレビで動画配信サービスを利用することが増えている。つまり、「テレビ離れ」ではなく「テレビ放送(電波)離れ」が進んでいるともいえる。
米国では、スマートテレビや動画配信サービスが普及したことにより、「CATV離れ」が進展したと言われている。
インターネット環境とスマートフォンが一般化して久しい。これらによって、新聞や雑誌の視聴環境や音楽配信が大きな影響を受けたように、テレビ放送の視聴環境も変化していくことが想定される。
(研究調査部 千葉 弘幸)
未来に向かうための視座を考えてみよう
5月8日まで21_21 DESIGN SIGHTで開催された展覧会「2121年 Futures In-Sight」展を通じて、私たちはこれからの世界をどのような立場で描くべきかを考える。
DXを先取りしていた?JDFワークフロー
JDF drupaと呼ばれたのが2004年に開催されたdrupa(4年ごとにドイツで開催される国際印刷展示会)である。今から15年以上前になる。
続きを読むデザイナーとの協業で新たな企業価値を見いだす
中小企業とデザイナーとの協業による事業創出を目的とする東京ビジネスデザインアワードは参加者のレベルが年々向上して事業化の実績も重ねており、その中には印刷関連企業の姿もある。