「研究会」カテゴリーアーカイブ
1/26 印刷とメディアの動向と展望2021-2022
トピック技術セミナー2021 オンライン
2021年の印刷ビジネスと技術を総括
コロナ禍によって、社会生活も印刷市場も大きな影響を受けている。例えば、大規模なイベントが中止・延期や規模縮小となり、本来であれば準備すべき印刷物を製作しない、といったことも増えている。コロナが収束するまでの一時的な動きとも考えられるが、印刷物の内容や分野によっては、デジタル配信などへ移行が進むことも考えられる。
そのような中でも、新たなソリューションや技術が開発され、実用化が進んでいる。つまり、新しい手段を活用し、さまざまな課題や困難を克服することで、新しいビジネスの機会が生み出される。
近年は、インクジェットや電子写真方式などデジタル印刷と製本・加工技術が大きく進展している。従来であれば、すべてオフセット印刷で賄っていたところを、オフセットとデジタルを適宜使い分けることが、実用的でリーズナブルとなりつつある。つまり、新たな需要が生まれている。
必要に応じて再少部数だけをデジタル印刷で生産し、配送することも、特別なことではなくなっている。
さらには、急速に成長するデジタルマーケティングとデジタル印刷を融合することで、新たな印刷ビジネスが生まれた事例も数多く見られるようになっている。
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「JAGATトピック技術セミナー2021」は、この1年に発表された注目製品・技術をピックアップし、印刷技術のトレンドを見定めるもので、これらの製品・技術を各メーカーに解説していただく。
2021年の印刷ビジネスと技術を総括し、未来を創造するためのヒントを含んだ内容となっている。
■JAGATトピック技術セミナー2021オンライン
12.21 (火) 13:30 – 17:00
JAGAT会員:無料(人数制限なし) 一 般:5,000円(税込)
(研究調査部 千葉 弘幸)
トピック技術セミナー2021 オンライン
3/24 JAGATトピック技術セミナー2022-2023
JAGAT大会2021
フォトイメージングの現在・未来
B2B2Cモデルに挑戦する印刷会社
一般に、消費者(Consumer)向けの製品やサービスを提供するビジネスをB to C(Business to Consumer)モデルという。B2Cと表記することもある。それに対して、企業対企業のビジネスが、B to B(B2B:Business to Business)モデルである。
印刷会社の事業は、特定の顧客企業との取引がほとんどであり、典型的なB2Bモデルである。ただし、近年の印刷通販・ネット印刷は、一般ユーザー向けと企業・法人ユーザー向けの両方の取引を含んでおり、B2CとB2Bの混合タイプと言えるだろう。
また、顧客企業のB2Cをサポートするビジネスを、BtoBtoC(B2B2C:Business to Business to Consumer)モデルという。代表的なものとして、商品を消費者に届ける流通業などがある。
近年ではECのマーケットプレイスを指して、B2B2Cモデルということもある。Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピング、ZOZOTOWN等々のECサイトを運営する企業は、商品を販売する場所(プラットフォーム)を提供することから、プラットフォーマーとも呼ばれている。
B2B2Cモデルに挑戦する印刷会社
キャラクターや著名人などの画像の権利を保有する企業に対して、フォトブック・カレンダー販売のプラットフォームを提供している印刷会社がある。
Webサイト上でコンテンツを検索し、消費者自身が望む写真を選択して、フォトブック・フォトカレンダーを注文する。そうすると、指定された写真が掲載された製品が届けられる。つまり、この印刷会社はコンテンツを保有する企業にプラットフォームを提供し、消費者、つまりエンドユーザーの注文に応じてフォトブック・カレンダーを製造し、発送する。このようなプラットフォームを通じて、B2B2Cモデルを実現している。
現在、プロサッカーチームに、このプラットフォームを提供している。ファンは自分の好きな選手やシーンの写真を選択し、自分だけのフォトブック・カレンダーを注文することができる。球団は、自社サイトでカスタマイズしたフォトブック・カレンダーを販売することができる。ファンが望む選手や激闘シーンのコンテンツを形にして、ファンに提供することができる。
プラットフォーマーである印刷会社には、営業レスで日々注文が入る、という三社にメリットのあるシステムとなっている。
今後は、スポーツチームを始め、さまざまな分野でコンテンツを保有する企業に売り込む計画だという。
(研究調査部 千葉 弘幸)
関連セミナー: 11/30(金)「フォトイメージングの 現在・未来」
生活者のデジタルシフトに対応するDM
10月26日に実施した印刷総合研究会「実践!デジタル×紙×マーケティング」では、コロナ禍でのDMへの影響やパーソナライズ化や デジタルマーケティングとの連携 が進むDMの現状についてトッパン・フォームズ(株)の今井尋氏にお話しを伺った。
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