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page2025は会場内セミナーも人気です

page2025は前回に比べて、出展企業が大幅に増加している。それに伴い、会場内セミナーの開催枠も残りわずかとなってきた。オンラインで気軽にセミナーが聞ける昨今、なぜリアル会場内セミナーがこれほど人気なのか?

1988年の初開催以降、今回で38回目となる印刷・メディアビジネスの総合イベント「page2025」は「共奏」をテーマに、2月7日~2月14日にカンファレンス・セミナーをオンライン配信する。そして2月19日~21日の3日間、リアル展示会をサンシャインシティで開催する。また基調講演もリアル展示会の開催初日の2月19日に、展示会場内のセミナー会場で開催する。オンラインでご視聴になり、翌週のリアル展示会に足を運んでいただきたい。

出展企業向け展示説明会が満席に

JAGATではイベント開催に先立ち、page2025「出展企業様向け展示説明会」を2024年11月15日にJAGAT本社で開催した。page2025展示会の出展企業各社を対象に、上述した開催の概要をはじめ広報・PRなどの計画、会場内セミナーや広告プランの紹介、スケジュールや会場内での各種規定の説明、協力会社から会場設営時における注意点などのガイダンスを行った。当説明会は遠方の出展企業向けに録画し、後日視聴できる形にしたのだが、会場内には出展企業関係者で満席となった。質疑応答も行われて熱気に包まれた。近年にはない光景であり、page2025の盛り上がりを予感させた。

展示会場内セミナー枠があと2枠に

page2025では、前回に引き続き展示会場内にセミナー会場を設置する。1枠30分にて製品、サービスのプレゼンテーションなど出展企業の自由な発表の場として活用いただくのだが、有料にもかかわらずこのセミナー枠が残りわずかとなっている(本日12月2日現在で残り2本)。そして売れ行きもさることながら、こちらの想定を上回っているのが、1枠30分のセミナー枠を連続で申し込んでいる企業が複数いらっしゃることである。確かに連続で枠を取れば、枠と枠の間の休憩時間を埋めて、60分以上のセミナーを実施することが可能となる。より充実したコンテンツの提供が見込まれ、多くの方々に聞いていただきたい。

「展示会場内セミナー」がもたらす相乗効果

pageイベントだけでなく、他の展示会でも自社の出展ブース内でプレゼンテーションやミニセミナーを開催しているのを多く見かける。自社ブース内であれば確かに費用は掛からないが、聞いている人があまりいない中行われているプレゼンテーションは正直あまり見栄えがしない。それは登壇者やコンテンツが悪いからではない。ミニセミナーという形で10~15分程度のプレゼンテーションを準備して、出展社からすると気軽に聞いてほしい、ということで座席を設けていないケースが多いためと推測される。来場者からすると、立ち見で15分のプレゼンを聞くというのは正直かなり高いハードルであり、結果として途中で移動するか、出展ブースに足を止めないということになるのである。その点、会場内セミナーは時間内で枠内であれば他の出展企業に邪魔されることなく、思う存分プレゼンテーションが出来る。また会場内セミナーを開催するのは出展企業である。出展ブースを訪れた来場者には「○○日の○時からセミナーがあるので、ぜひ聞いてください。」と言えるし、セミナー参加者には「より詳しいお話は出展ブースでどうぞ。」と言うことが出来る。こうした効果に有料でもいいから、会場内セミナー枠を買おうと思ったことが要因である。

また昨今はオンラインでセミナーを視聴することが多くなっている。JAGATでも開催するセミナーは、一部リアル会場と併催することはあっても、オンラインが基本である。これにより会場に来られない遠方の方でも参加することが可能になり、距離の壁は無くなった。しかし展示会に行くと、どのイベントでもセミナーが行われており、参加者が少ないセミナーを見ることはあまりない。これはひとえに「展示会場内セミナー」だからと考える。「セミナーを聞いた帰りに展示会にも行ってみよう。」もしくは「展示会に行くついでにセミナーを聞いて来よう。」というちょうどよい相乗効果が生まれるからに他ならない。 30分のセミナーを聞きに、往復2時間かけて参加する方はそれほどいない一方でオンラインセミナーであれば、自分のデスクからでも視聴可能だが、その反面、当日予定が入ってしまったり、忙しくしているうちにセミナーが終わってしまっていたりと、手軽に聞ける分聞き逃すケースも多々ある。page2025はサンシャインシティでの開催であり、都内在住在勤者であれば、アクセスも良い。ぜひイベントにお越しいただく際には、会場内セミナーにもご参加いただきたい。

<研究・教育部 堀雄亮>

page2025 他団体とのコラボと新企画ゾーンで「共奏」を体現

page2025は、2月19日(水)~21日(金)に東京・池袋サンシャインシティで開催する。出展社数・小間数とも前回に比べ大幅に増加しており、来場者と「共奏」する準備は整いつつある。


前回page2024の開幕がこれまでで最も遅い2月14日となり、来場者数や出展企業への影響が懸念された。しかし来場者は21,580名(対前年126.4%)となり、また会期終了後に各企業の担当者にお話を伺うと、「年が明けてからの準備期間がたっぷり取れてよかった。」という声が多く、マイナス意見はほぼ聞かれなかった。今回のpage2025はそれよりもさらに遅い2月19日スタートとなるが、準備期間だけでなくPRを行う期間も長くなるというメリットもあることも分かった。現時点の出展申込状況は前回page2024に比べ、社数、小間数とも大幅に増えている。page2025により多くの来場者にお越しいただくために、開催までの時間を有効に活用したいと考える。

日本新聞製作技術展「JANPS」と共奏

page2025では、日本新聞協会と日本新聞製作技術懇話会(CONPT)とジョイントし、「JANPS in page2025」を開催する。
JANPS(日本新聞製作技術展)は、1972年の第1回開催以来、最先端の新聞製作およびその周辺技術を一堂に集めて展示する、新聞技術の分野で最大のイベントとして、2018年の第23回まで回を重ねてきた。その後JANPSはコロナ禍や、出展規模の減少によって中止を余儀なくされたが、主催者及び出展企業の情報発信意欲が低下したことを意味するものではないという共通認識にたち、新聞社に最新最適な技術を提供、共有できる場を模索してきた。その中でパネル展示や動画ではなく、実際の機器を見ることが出来る見本市的な展示会を望む声があがってきた。

一方、1988年から始まったpageは、「pagination(ページ割り)」に由来する名称の通り、プリプレス向けのイベントからスタートし、歴史を重ねるごとに印刷機材、材料、IT、マーケティングまで印刷会社のための幅広いソリューションの展示会へと成長してきた。またこれまで一貫してサンシャインシティでの開催を行ってきたが、新聞輪転機のような大型の機械の展示は出来ない一方で、システム系のソリューションを展開する出展企業も多く、JANPSのニーズとも合致する。さらにpage2025のテーマ「共奏」も相まって、新たなコラボレーションが実現した。「JANPS in page2025」のテーマは「新しい時代に向けたDX ~製作技術から総合技術へ」であり、来場者もこれまでと違った層の来場も見込まれる。ぜひご期待いただきたい。

pageのイメージを覆す新企画「工場ソリューションゾーン」を設置

またpage2025では新企画として「工場ソリューションゾーン」を設置する。pageイベントは、立ち上げ当初から一貫して「機材展」という言葉も使っておらず、このためIGASや機器商社の主催する展示会に比べ、資機材系の製品・サービスを展開する企業のプレゼンスが低くなってしまっていた。その一方で、pageの来場者は他の展示会と同様に半分以上が印刷関連業であるとともに、展示会の来場目的も、より具体的な課題解決へと変化している。今回「工場ソリューション」という大きなテーマを打ち出すことにより、印刷会社の経営者が頭を悩ませる省エネやBCP対策、現場の人材採用や教育、さらにはDX推進といった分野まで幅広く出展企業を募り、来場者とのビジネスマッチングを生み出したいと考える。展示会に行くと主催者企画ゾーンというのを多く見かける。主催側からすると何らかの思いがあって企画ゾーンを作っているのだが、それを訴える際に重要になるのがネーミングである。pageでも「クリエイティブゾーン」や「印刷パートナーゾーン」など様々なゾーンがあった。page2025の新企画「工場ソリューションゾーン」は、「印刷現場の課題解決」という大きなテーマを、簡潔にゾーン名とした。来場される皆様には、自社工場の課題を解決してくれる製品・サービスの展示を期待いただきたい。

新しい企画を作る時に重要なことは「破壊」だと思っている。固定観念を出来るだけ無くし、既成概念に捉われないことが不可欠である。その意味で今回の新企画「工場ソリューションゾーン」はこれまでのpageとは真逆の概念であるが、時代は変わり、ニーズも大きく変わった。そしてそもそもそういうイメージを持っているのは、主催者だけなのかもしれない。page2025のテーマは「共奏」であるが、個人的にはぶっ飛んだ『狂騒』を生み出す位にしたいと思っている。コロナが終わり、出展企業・来場者とも戻ったpage2025で実施する新たなチャレンジにご注目いただきたい。

展示ホール内のセミナー会場ではJAGAT基調講演と出展企業のプレゼンテーションを実施

前回page2024では、主催者企画ゾーンである「連携ゾーン」にセミナー会場を設置し、出展企業によるセミナーと主催者企画ミニセミナーを実施した。オンラインでのセミナー開催が主流となる中、リアル会場でのセミナー開催がどれだけニーズがあるか未知数であったが、こちらの想像を遥かに上回るご来場をいただくことができた。3日間連続で自社ソリューション紹介を行った出展企業のミニセミナーは、日を追うごとに来場者が増加し、あらためてリアルの価値を実感した。この結果を踏まえ、今回page2025では会場規模を拡大して設置し(予定)、製品・サービスのプレゼンなど出展企業による自由な発表の場として提供する。またコロナ禍以降オンラインで実施してきたJAGAT基調講演とカンファレンス・セミナーの一部を、同会場で1日1本ずつ実施する。出展企業によるセミナーは現在募集中、またJAGAT基調講演・カンファレンス・セミナーは現在企画中であるが、出展企業と来場者が「共奏」できる場を提供すべく、準備を進めていく所存だ。

(研究・教育部 堀雄亮)

page2025 出展社各種申請一覧(page事務局宛)

page出展社各位

下記申請フォームよりpage2025の各種お申し込みをお願いいたします。

No.1 出展社名 / ポスター / 招待券 / バッチ / リボン申込書 は全出展社が必ず申請いただきますようお願いを申し上げます。

出展に際したよくある質問は本ページ下部をご参照ください。

出展社説明会アーカイブはこちらから 出展運営マニュアルと併せて必ずご確認ください。

No.1 出展社名 / ポスター / 招待券 / バッチ / リボン申込書
提出期限:2024年12月20日(金)

No.2 ストックルーム / ストックスペース / 通信回線架設申込書
※小間と同時にお申し込みをされた方は申請の必要はありません。
提出期限:2024年12月20日(金)

No.3 パッケージブース申込書
※小間と同時にお申し込みをされた方は申請の必要はありません。
提出期限:2024年12月20日(金)

No.4 パッケージブースBタイプの色選択申込書
※小間と同時にBタイプをお申し込みをされた方はこちらより申請をお願いします。
提出期限:2024年12月20日(金)

No.5 JAGAT info広告・フロアマップ広告・ポスター掲示申込書
※小間と同時にお申し込みをされた方は申請の必要はありません。
提出期限:
JI広告 2024年12月13日(金)
フロアマップ広告  2025年1月24日(金)
ポスター掲示  2025年1月24日(金)

No.6 会場内セミナー申込書
※小間と同時にお申し込みをされた方は申請の必要はありません。
提出期限:2025年1月10日(金)
残り枠がわずかとなっています。ご希望の方はお急ぎください。

よくある質問

①搬入出時に宅配便の使用は可能か?出展物の宅配送付先を教えてほしい。

可能です。宅配便の利用をお勧めします。送付先等詳細は出展マニュアルp28をご参照ください。

②事務局で荷物の受け取り代行は可能か?

事務局では搬入物の受け取りは出来かねます。ブースへの置き配等を運送会社へご相談ください。

③最終日の集荷デスクはあるか?

現在、運送会社と協議中ですが、お約束できません。出展社自身での集荷の手配をお願いいたします。

本申請先・担当:公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT) page事務局 
TEL:03-3384-3112 / E-mail:


page2025は出展社にも来場者にも「効率の良い」イベント

pageイベントは第1回からずっとサンシャインシティで開催し、近年は展示ホールを3ホール(B,C,D)を使用してきた。各展示ホールは異なるフロアに配置されており、出展企業から「展示ホールごとに来場者数が異なるのではないか?」という疑問が寄せられていた。


イベント来場者は展示会場をくまなく訪問しているのか

サンシャインシティは、東京ビッグサイトや幕張メッセなどと異なり、展示ホールがフロアごとに分かれており、展示ホールを移動する際には、一旦出口から展示ホールを出て、エスカレーターないしエレベーターで移動しなければならない。また来場者受付を2階の展示ホールD前に設置しているため、2つ上のフロアにある展示ホールBに出展している企業からは「受付を通過した来場者は、Bホールまで上がってきていないのではないか?」という声が上がってきていた。前回page2024において、DホールおよびBホールの入り口で、来場者の入場証に記載された二次元コードを読み取り、各ホールごとの来場者数を計測した。

page来場者は展示会場をくまなく訪問している

2つのグラフを参照いただきたい。

来場のピークがずれておりDホールの来場者が徐々にBホールに移動しているのが分かる

スタート当初の10時台は半分以下だが、最終的にはBホールの来場者はDホールの97.9%に到達

時間帯別来場者数の推移をみると、DホールとBホールでは来場者の増減の推移が1時間程ずれており、来場者が徐々に移動していることが良くわかる。そして最終的にはDホールの来場者(≒受付を通過した来場者)の97.9%がBホールに来場していた。 展示ホールごとの来場者数に差はほぼ無い、といえる。
BホールにはJAGATコーナーを設置しているため、特にオープン当初の10時過ぎの来場者の少なさは実感しており、それが3日間続くと「人が少ないね。」という感覚に陥ることは容易に想像できる。しかしデータを見ると、正直こちらの想像以上に、来場者は各ホールをくまなく訪問していることが分かった。またこのデータは1日分(会期3日目)であり、pageイベントの会期は3日間あるので、初日の来場者が2日目もしくは3日目に来場し、訪問しきれなかったホールを訪問する可能性もある。さらにサンシャインシティのBホールとDホールは、入口と出口が1か所ずつ、通路も一方通行となるため、基本的に来場者は全てのブースの前を通過する設定になっている。pageイベントは出展社にとって来場者と出会いやすいイベントといえる。

コンパクト設計で来場者も効率的に出展社を訪問できるイベント

先日、筆者は幕張メッセで開催されていた展示会に参加した際、訪問している最中に運動記録を計測するスマホアプリを起動させてみた。約40社のブースを訪問し、移動時間は約3時間、歩行距離は5kmを超えた。大型イベントになればなるほど、全ての展示ホールを1日で回るのは膨大な労力が必要になる。

歩数は8,000歩を超え、1日の運動ノルマとしては十分

一方、サンシャインシティDホールの入口から出口までの導線距離はおよそ250mである。また時間帯別来場者数のグラフを見ると、10時台と11時台でDホールとBホールの来場者数が逆転しており、およそ1時間でDホールから(おそらくCホールを訪問した上で)Bホールに到達していると考えられる。受付を通過した来場者がDホールを訪問しただけで疲れてそのまま帰ってしまうことは考えにくい。展示会の規模が小さいということも、「コンパクトな設計」と見方を変えれば魅力になる。
またpage2025では主催者企画ゾーンとセミナー会場をBホールに設置する。セミナー会場では、出展企業によるプレゼンテーションに加え、 JAGAT基調講演とカンファレンス・セミナーの一部を、1日1本ずつ実施する。興味あるセミナーの開催時刻から逆算し、約1時間前に来場いただき、他の展示ホールを回ってもらえれば、セミナー会場でイスに座って一息つくこともできる。来場者にとってもpage2025は効率的に出展企業ブースを訪問できるイベントといえる。

page2025は現在出展企業を募集中、締め切りは10月18日まで。詳細、お問い合わせはこちらをご参照ください。

(JAGAT page2024事務局)

page2025は日本新聞製作技術展「JANPS」と共奏

page2025では、日本新聞協会と日本新聞製作技術懇話会(CONPT)とジョイントし、「JANPS in page2025」を開催する。


page2025のテーマ「共奏」を体現するジョイントイベント

JANPS(日本新聞製作技術展)は、1972年の第1回開催以来、最先端の新聞製作およびその周辺技術を一堂に集めて展示する、新聞技術の分野で最大のイベントとして、2018年の第23回まで回を重ねてきた。その後JANPSはコロナ禍や、出展規模の減少によって中止を余儀なくされたが、主催者及び出展企業の情報発信意欲が低下したことを意味するものではないという共通認識にたち、新聞社に最新最適な技術を提供、共有できる場を模索してきた。その中でパネル展示や動画ではなく、実際の機器を見ることが出来る見本市的な展示会を望む声があがってきた。


一方、1988年から始まったpageは、「pagination(ページ割り)」に由来する名称の通り、プリプレス向けのイベントからスタートし、歴史を重ねるごとに印刷機材、材料、IT、マーケティングまで印刷会社のための幅広いソリューションの展示会へと成長してきた。またこれまで一貫してサンシャインシティでの開催を行ってきたが、新聞輪転機のような大型の機械の展示は出来ない一方で、システム系のソリューションを展開する出展企業も多く、JANPSのニーズとも合致する。さらにpage2025のテーマ「共奏」も相まって、新たなコラボレーションが実現した。「JANPS in page2025」のテーマは「新しい時代に向けたDX ~製作技術から総合技術へ」であり、来場者もこれまでと違った層の来場も見込まれる。ぜひご期待いただきたい。


展示ホール内セミナー会場でJAGAT基調講演と出展企業のプレゼンテーションを実施

前回page2024では、主催者企画ゾーンである「連携ゾーン」にセミナー会場を設置し、出展企業によるセミナーと主催者企画ミニセミナーを実施した。オンラインでのセミナー開催が主流となる中、リアル会場でのセミナー開催がどれだけニーズがあるか未知数であったが、こちらの想像を遥かに上回るご来場をいただくことができた。3日間連続で自社ソリューション紹介を行った出展企業のミニセミナーは、日を追うごとに来場者が増加し、あらためてリアルの価値を実感した。
この結果を踏まえ、今回page2025では会場規模を拡大して設置し(予定)、製品・サービスのプレゼンテーションなど出展企業による自由な発表の場として提供する。またコロナ禍以降オンラインで実施してきたJAGAT基調講演とカンファレンス・セミナーの一部を、同会場で1日1本ずつ実施する。出展企業によるセミナーは現在募集中、またJAGAT基調講演・カンファレンス・セミナーは現在企画中であるが、出展企業と来場者が「共奏」できる場を提供すべく、準備を進めていく所存だ。

<研究・教育部 堀雄亮>

新しい企画を生み出す時に大事なこと

東京・池袋サンシャインシティで 2025年2月19日~21日の3日間、「共奏」をテーマに開催する「page2025」では新企画として「工場ソリューションゾーン(仮称)」を設置する。

シンプルなネーミングで新企画の趣旨を訴える

展示会に行くと主催者企画ゾーンというのを多く見かける。主催側からすると何らかの思いがあって企画ゾーンを作っているのだが、それを訴える際に重要になるのがネーミングである。pageでも「クリエイティブゾーン」や「印刷パートナーゾーン」など様々なゾーンがあった。特に印刷会社の出展ゾーンである「印刷パートナーゾーン」の設置に際しては、「来場者の中で最もシェアの高い印刷会社さんをパートナーにする印刷会社さんのためのゾーン」という意味で「印刷パートナーゾーン」と名付けた。個人的にはとても気に入っていたが設立当初は、印刷会社さんに自社製品・サービスを訴求したい印刷会社ではない企業から「ウチは印刷会社のパートナーになりたいので、印刷パートナーゾーンに出展できないのですか?」という問い合わせがいくつかあった。また特に近年になって、自社独自のITシステムなどの製品を開発した印刷会社さんが、印刷パートナーゾーンよりも高い出展料を支払って、印刷パートナーゾーン以外に出展するケースも増えてきた(その結果、今回のpage2025では印刷パートナーゾーンは設定しない)。
page2025の新企画「工場ソリューションゾーン」は、「印刷現場の課題解決」という大きなテーマを、簡潔にゾーン名とした。来場される皆様には、自社工場の課題を解決してくれる製品・サービスの展示を期待いただきたい。

新しい企画を作る時に大事なこと

先日、pageイベントの会場となるサンシャインシティで現在開催されているイベントを視察した。サンシャインシティでは、例年夏休みは子供向けイベントが目白押しだが、今年は初めてとなるイベントが複数行われており、そのうち「原作45周年記念 『キン肉マン』愛と絆の原画展」と「都市伝説展2024」を訪問した。イベント自体はいずれも現在は終了しており、内容の紹介は割愛するが、パネル展示が中心のイベントで案内員がほぼいないにもかかわらず、多くの来場者で「賑わって」いた。また原作に出てくるシチュエーションを生かし、来場者がどの方向に移動しても良い導線設計は、一方通行が基本であるpageとは異なり、こういう形もあるのだと感心させられた。また、上述した通り夏休みは親子連れの来場が多いサンシャインシティの展示会場に、原作を愛する年配の男性が多くいるのは、これまであまりない景色だったという。
新しい企画を作る時に重要なことは「破壊」だと思っている。固定観念を出来るだけ無くし、既成概念に捉われないことが不可欠であるが、それを超越していたのがもう一つのイベント「都市伝説展2024」であった。

自分にとっての当たり前が誰かの驚きに

この「都市伝説展2024」もパネル展示が中心であったが、心霊写真や呪物展示をはじめ、怪談や未確認生物、UFO・宇宙人、学校の怪談や世界のミステリーなど様々な都市伝説を立体物やパネルを交えて解説されており、有料イベントにもかかわらず、中高生の来場が多かったのには驚いた。そして最大の衝撃は、「閉館後のサンシャインシティ水族館でUFOを呼ぶ」という企画であった。結果については伏せさせていただくが、いずれにしても私のこれまでの人生経験のすべてを費やしても思いつくことが無いアイデアであり、もはや破壊を超えた発想といえた(サンシャイン水族館も閉館後を活用した事例は初とのこと)。以前の記事でpage2025のテーマが「共奏」であることを受けて、「ぶっ飛んだ狂騒を生み出す位に」と書いたが、まさにそれが実現されていた。しかし一方で、この都市伝説展に関心ある人からすれば、至極当たり前の発想なのかもしれない。
pageイベントの名称は「pagination(ページ割り)」に由来しており、 「プリプレスサービス企業向けのイベント」というイメージが未だに根強くある。その意味で今回の新企画「工場ソリューションゾーン」はpageとは真逆の概念であるが、時代は変わり、ニーズも大きく変わった。そしてそもそもそういうイメージを持っているのは、主催者だけなのかもしれない。固定観念を無くし、既成概念を破壊するくらいの新企画にご注目いただきたい。

名称:page2025
テーマ:共奏 
期間:2025年2月19日(水)~21日(金)10:00~17:00
会場:サンシャインシティ文化会館(東京都豊島区東池袋3丁目1)
2階ホールD/3階ホールC/4階ホールB
https://www.jagat.or.jp/cat8_2025

(page事務局)

展示会出展の優位性

デジタル化が進み、オンラインマーケティングやソーシャルメディアが普及した現代においても、展示会への出展は企業にとって依然として強力なマーケティング手段だ。単なる販促活動にとどまらず、多くの戦略的優位性をもたらす可能性がある。
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page2025新企画ゾーン企画進行中

東京・池袋サンシャインシティで 2025年2月19日~21日の3日間、「共奏」をテーマに開催する「page2025」は例年通り8月1日(木)より出展募集を開始する。

1988年から始まったpageは、歴史を重ねるごとにプリプレスから印刷機材、材料、IT、マーケティングまで印刷会社のための幅広いソリューションの展示会へと成長した。38回目を迎える今回のpage2025では、印刷会社が様々なステークホルダーと連携しながら共にビジネスを創ってほしいという思いから「共奏」を掲げ、印刷業に関わる全ての方々に有益な機会提供を行う。page2025の開催概要は下記のとおり。

名称:page2025
テーマ:共奏 
期間:2025年2月19日(水)~21日(金)10:00~17:00
会場:サンシャインシティ文化会館(東京都豊島区東池袋3丁目1)
2階ホールD/3階ホールC/4階ホールB

新企画ゾーンはさらに拡大

page2025では新企画として「工場ソリューションゾーン(仮称)」を設置する。「印刷現場の課題解決」という大きなテーマのもと、工場内の「環境改善」や「機器・設備・備品の補強」、従業員の働きやすさを向上させる「暑熱対策」や「健康サポート」などの出展企業を募集する。

pageイベントの名称は「pagination(ページ割り)」に由来しており、 一貫して「機材展」という言葉も使ってこなかった。このため 「プリプレスサービス企業向けのイベント」というイメージが根強く、IGASや機器商社の主催する展示会に比べ、資機材系の製品・サービスを展開する企業のプレゼンスが低くなってしまっていた。一方で、pageは来場者の半分以上が印刷関連業であるとともに、展示会の来場目的も、より具体的な課題解決へと変化している。
今回「工場ソリューション」という大きなテーマを打ち出すことにより、印刷会社の経営者が頭を悩ませる省エネやBCP対策、現場の人材採用や教育、さらにはDX推進といった分野まで幅広く出展企業を募り、来場者とのビジネスマッチングを生み出したいと考える。

セミナー会場と一体化した展示ゾーンに印刷会社の新規ビジネス紹介を

page2024では「連携ゾーン」を設置したが、今回page2025においても、テーマ「共奏」を冠した新企画ゾーンを設置する。このゾーンには前回の連携ゾーンに引き続きセミナー会場を設置し、ミニセミナーを3日間実施するとともに、現役クリエイターおよび、印刷・デザインに関連する企業・団体が参画するコーナーを設置する。
またpageイベントでは、印刷会社の出展ゾーンである「印刷パートナーゾーン」を page2017から設けてきたが、今回はこの新企画ゾーンに統合させる予定だ。出展のパターンも小間プランだけでなく、コストを抑えたカウンター形式のテーブルブースもご用意する。昨今、自社オリジナルの製品サービスを展開する印刷会社は増加している一方で、印刷関連企業の来場者が多いpageでは「ビジネスマッチング」という部分では他の展示会に比べて弱い印象があった。展示会への出展には出展料だけでなく、会期中の人員コストや事前準備の時間コストなど目に見えない部分も多い。テーブルブースプランを選択することで、人員コストは大幅に削減できるため、メリットは大きい。また印刷会社の来場者が多いことを逆手に、新規ビジネス・製品・サービスのテストマーケティングの場として活用したり、若手社員の活躍の場としての活用も検討いただきたい。

以前の記事でpageイベントを「来場する価値のあるイベントに」と書いたが、それに加えて「出展する価値のあるイベント」にしたいと考えている。出展企業と来場者が「共奏」できる場を提供すべく、準備を進めていく所存だ。

(page事務局)

page2025テーマは「共奏」

page2025は、2025年2月19日(水)~21日(金)の3日間、東京・池袋のサンシャインシティで開催する。テーマは「共奏」だ。

「創注」「連携」そして「共奏」へ

page2025のテーマ「共奏」は、前々回page2023の「創注」、前回page2024の「連携」を包含している。受注産業からの脱却を目的とした創注を、自社だけでなく様々なステークホルダーと連携しながら共にビジネスを創っていく、という思いを込めて、「共奏」とした。
「創」ではなく、楽器を演奏するという意味の「奏」という文字を充てた理由としては、 前回の「連携」から一歩進んだことをより強調するためである。多彩な楽器を持つ多くの演奏者が、一糸乱れぬ演奏で音楽を創り出していくオーケストラのような一体感を、イベントの中で少しでも生み出していきたいと考える。
そのオーケストラが演奏する音楽に「協奏曲(concerto、コンチェルト)」というものがある。これは文字通り、協力して演奏、すなわち「協奏」する曲であるが、ピアノ協奏曲やバイオリン協奏曲などのように、 オーケストラが共に音楽を奏でるのは、 一つの楽器を演奏するソリストである(一方、オーケストラのみで演奏するのは交響曲)。そして協奏曲には、ソリストがオーケストラの伴奏を伴わず、自由に自らの技巧を即興的に演奏するパート(カデンツァ)が多くあることも特徴である。「共奏」には、共に協力し合いながらも、 協奏曲におけるソリストのように唯一無二の存在となるような企業がどんどん出てきてほしいというメッセージも含めている。余談だが、協奏曲の演奏の際、ソリストが自らの存在や技巧をひけらかすような演奏をすると、観客だけでなく指揮者やオーケストラからも引かれてしまう傾向がある。しかし競争の激しいビジネスの世界においては、競合企業から引かれるほど突き抜けるような企業が何社も生まれる環境を作っていきたいと考える。

競争に打ち勝ち他社に抜きんでるための「共奏」

日本語はその言葉を表記する際、漢字と平仮名、カタカナを併用するため、同じ音でもその文字をどう表記するかで意味が全く変わってくる。「キョウソウ」という音に充てる漢字は複数あるが、脳内で変換する際に真っ先に思い浮かぶ漢字は「競争」ではないだろうか。印刷業界に限ったことではないが、ビジネスにおいては日々競争にさらされている。価格競争や人材の獲得競争、ともすれば日々生きるか死ぬかの生存競争である。JAGATとして印刷業界における競争を引き起こそうというわけではないが、各社の良い部分を見習い切磋琢磨しながら業界全体を盛り上げたいという思いである。

ぶっ飛んだ「狂想」を生み出せるイベントに

pageはイベントでありお祭りである。よって「キョウソウ」は「狂騒」であっても良いと(個人的には)思っている。 展示会場で狂ったように騒ぐのは慎んでいただきたいが、JAGATとしてはpage2025で来場者の心が躍るような、来場して良かったと思える企画を検討している。
変化の激しい今の時代、もはや過去の延長に未来はなく、 日々の激しい競争に打ち勝って創注していくためには、もはやともに手を取り合っている(連携する)場合ではないのかもしれない。自社だけでも抜きんでていくために、常識を覆すような「狂想」も必要ではないだろうか。page2025において、そんなぶっ飛んだアイデアがいくつも生まれ、具現化されることを願いながら、これから準備を進めていく所存である。

(研究・教育部 堀雄亮)