page展は単なる機材展、展示イベントではなく、カンファレンス・セミナーとともに構成する印刷・メディアビジネスの総合イベントである。page2017は「印刷ビジネスの創出」を軸に構成した。
「カンファレンス」カテゴリーアーカイブ
page2016カンファレンスの直前人気と見どころ
全21カンファレンスのスピーカー総勢74人が決定した。pageカンファレンスは未来の印刷界にトレンドをつくる新しい事業可能性について、識者が見方を発表・議論する。印刷界がどのテーマに将来の関心を持っているかを映す申し込み状況の、過去の傾向と直前最新動向を解説する。
ビジネスに活かすスマホ動画 【CM1/page2016】
動画ファッションアプリのC CHANNEL、旅行会社のH.I.S.の事例など紹介。制作、プラットフォーム、クライアントの立場から、動画、特にスマートフォンユーザーをター ゲットにした動画をビジネスに活かすために重要なことはなにかを議論する。 続きを読む
BPOと新たなデジタル印刷ビジネス
印刷物制作に関連する業務プロセスの改善やマーケティング活動との連携には、新たな印刷ビジネスの可能性がある。
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拡がるオーダーメイドEC、婚約指輪もスマホでオーダー
婚約指輪・結婚指輪をネット上で販売するBRILLIANCE+(ブリリアンス+)では、リングの素材やデザイン、ダイヤモンドを自由に組み合わせたオーダーメイド指輪が人気だ。
スマホで人気の電子コミックとその影響
スマホがあれば、わずかな空き時間に気軽にコミックを楽しむことができる
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page2016の基調講演で訴えたいこと
基調講演は毎回検討を重ねに重ねて決定するのだが、今回は一押しだったシンフォニーマーケティングの庭山氏に快諾いただき、氏を中心に組み立てている。 続きを読む
印刷界にトレンド形成しつつあるテーマを取り上げる
page2016カンファレンス、印刷マーケットの4セッションでは、印刷マーケット周辺の幅広いテーマや数あるメディアから、未来の印刷界にトレンドを形成するであろうテーマを選定し取り上げている。
新年のご挨拶~印刷業界からマーケティングへの挑戦
新年明けましておめでとうございます。JAGATは2016年も二月のpage2016を皮切りに、新しい印刷の価値観に挑戦してまいります。 続きを読む
レコード人気再燃 から考える、五感に訴える力の重要性
昨今、アナログレコードの人気が復活しているという。CDに音楽鑑賞の主役の座を奪われてから30年以上、今や音楽はそのCDではなくダウンロードしてスマホで聴く時代に、である。
2014年8月にオープンした「HMVレコードショップ渋谷」は、およそ500㎡の店舗内に、約8万点のレコードが並ぶ。また吉祥寺駅近くにある「クアトロラボ」は、5,000枚を超えるアナログレコードを中心とした音盤のコレクションを聴きながら、ゆったりと飲食を楽しめる。今年11月1日に、オープンから1周年を迎えたこの店をプロデュースしたのは、ファッションビル大手のパルコが展開するライブハウス「クラブクアトロ」だ。
人気再燃のきっかけは、2012年に発売されたビートルズの復刻レコード。これによりレコードの魅力が見直され、ジャズやロックの名盤の復刻版が相次いで発売された。それにプラスして、1万円前後で購入できる再生機器が発売されたことも大きい。上述のHMVでは、このプレーヤーと一緒にレコードを買い求める人も多く、手軽に聴けるようになったことで、レコードを聴いた事の無かった若者の利用も増えているという。こうした需要の増加により、今年に入ってからは福山雅治やAKB48などの人気アーティストが相次いで新作をレコードで発売し、レコードの生産枚数はすでに昨年を上回っている。
とはいえ、なぜ、今レコードなのか?レコードにあって、音楽配信サービスに無いものの一つがジャケットだ。絵画のようなデザインが気に入って、文字通り「ジャケ買い」でレコードを買っていた学生が、そのままレコードの温かみのある音色に魅了されるケースもあるという。
だからと言って、時代はレコードだ!と声高に訴えるのは時期尚早だし、ひいてはデジタルに置き換えられてきたアナログの逆襲が始まる、と言うわけではないだろう。実際レコードの生産枚数は、ここ数年、対前年比1.5倍で増加しているものの、全盛期だった1970年代の0.5%にも満たない。しかし作り手の思いを体現する美しいデザインのジャケットや、針を落としたり、A面とB面を入れ替えたりする「面倒臭さ」を経た上で音楽を聴くという部分は、デジタルの便利さの裏側に潜む無機質さと対極にある魅力ではないか。そしてこのようないわゆる五感に訴える魅力は、印刷物にも十分あてはまるのではないか。
JAGATとしても、これまで表面加工の重要性をテーマにした研究会を行ってきたが、今後、page2016のカンファレンス・セミナーでも、印刷物の五感に訴える力をPRしていきたいと思う所存である。
(CS部 堀 雄亮)