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マスカスタマイゼーションとは

マスカスタマイゼーション(mass customization)とは、マーケティング、製造業、コールセンター、経営戦略論における用語で、コンピューターを利用した柔軟な製造システムで特注品を製造することである。 続きを読む

『JAGAT info』2014年10月号

 JAGATinfo2014年10月号表紙

■経営者インタビュー
オープンな姿勢でお客様に価値を提供する―つながる力で新しいビジネスを生み出す―
川口印刷株式会社 代表取締役 川口 福太郎

■特集 消費者視点のメディアビジネス戦略
今こそ求められる「消費者視点からのメディアデザイン」 小林 啓倫

デジタルマーケティング・コミュニケーションの戦略と課題
―オムニチャネルとは何か 林 典彦

■特別企画
経営者が語る速乾印刷への取り組み

■海外情報
中国のインターネット事情 芦野 雄一

■マーケティング情報
地域活性ビジネスの論点
爆発的に増える地域コンテンツ、その収集と配信

■技術トレンド/クロスメディア
おくすり手帳の電子化動向

■技術トレンド/テキスト
成熟段階のDTP技術と今後のコンテンツ制作

■技術トレンド/グラフィックス
1000部カタログ再び

■Education
ブランドの認知度を高めクライアントのサービス価値を高める

■MIS
稼働率とは

■エキスパート資格
資格という通過点の設置

■経営情報
生き残りをかけた新事業の開発〜何を考え何をすべきか〜
第1回 ものづくり補助金にみる印刷業界の新事業への取り組み
関口 大介

■メディア業界動向
「紙・デジタル・提携」による三位一体の取り組み進展 井上 秋男

■森裕司のデジタル未来塾
繰り返しの処理に便利なスタイル機能

■デジタル印刷最前線
世界一ワクワクする印刷工場“Happy Printers”
Happy Printers

■DTPエキスパートのための注目キーワード
校正記号

■クロスメディアエキスパート認証試験でも役立つ メディアコーディネート入門
コミュニケーションの基本

JUMP近畿2014開催のお知らせ/印刷界OUTLOOK/キーワード2014/JAGATセミナー案内
図書のご案内/イーストマン・コダック新CEO来日記念記者会見/ニュースラウンジ
JUMP東北2014開催報告/機材フラッシュ/印刷経営ウオッチング/ニューメンバー/消息

『JAGAT info』2014年9月号

 JAGATinfo2014年9月号表紙

■経営者インタビュー
フリーペーパー『Fのさかな』は地域振興のサポーター―社内ベンチャーで新価値創造を目指す―
石川印刷株式会社 代表取締役 佐味 貫義

■特集
設備投資スタンスは強弱が入り混じり、投資分野は多様化
「印刷産業経営動向調査2014」設備動向編

■特別企画1
JAGAT会員のシール・ラベル印刷発注状況
発注印刷会社は専門会社の積極的な技術情報・提案を期待

■特別企画2
「印刷業の新しい力に」―新入社員が描く仕事と将来像―
JAGAT「2014年度新入社員意識調査」より

■印刷会社と地域活性化
自社を取り巻くすべての「顧客」の課題を解決する
〜人と人、企業と企業をつなぎ、新たな価値を創造する〜
株式会社タカヨシ

■海外情報
メディアワールドコミュニケーションズ 松根 琢

■マーケティング情報
3Dプリントの波が変えるものづくり―3Dプリントとオープンラボの最新動向―

■技術トレンド/クロスメディア
アンケート調査からみる、印刷業のARへの期待と課題

■技術トレンド/グラフィックス
米国ライトニングソース社のPODビジネス

■Education
人材の能力向上こそ企業の成長力になる

■エキスパート資格
第42期DTPエキスパート認証試験、第18期クロスメディアエキスパート認証試験 申請状況レポート

■メディア業界動向
新聞・通信社のデジタルサービス普及拡大へ 井上 秋男

■森裕司のデジタル未来塾
Adobe InDesignを使ったEPUB書き出し

■デジタル印刷最前線
他社にはできない仕事で差別化―小ロットカラー印刷のパイオニアが挑むデジタル印刷ビジネス
株式会社ケープリント

■DTPエキスパートのための注目キーワード
版面の設計

■クロスメディアエキスパート認証試験でも役立つ メディアコーディネート入門
組織とメディアコミュニケーション

JAGAT大会2014のお知らせ/印刷界OUTLOOK/キーワード2014/
JAGATセミナー案内/トピック技術セミナー2014のお知らせ
ニュースラウンジ/印刷経営ウオッチング/ニューメンバー/消息

『印刷博物誌』

※本記事の内容は掲載当時のものです。

 
書評:『印刷博物誌』
発行所 凸版印刷株式会社 印刷博物誌編纂委員会
本体5万円。

 

「印刷博物誌」は、凸版印刷が創立100周年記念事業の一環として、6年の歳月と4億円規模の事業費を投じて編纂を進めてきたもので2001年7月に発刊された。

印刷技術とともに文化が発展してきた歴史をまとめたもので、印刷が社会において果たしてきた役割や印刷の技術的発展の学問的考察検証など、印刷とコミュニケーションに関するあらゆる事象をまとめ、緻密な検証と考察を加えた世界に類を見ない一書である。

本書は国内外の多彩な研究者、専門家など約120人の執筆陣が参加し、図版2500点を掲載した1200ページに及ぶ学問的にも新機軸をひらく価値ある文献資料で、2001年11月に一般販売された。印刷関係者にとって古代から現代まで、全世界の印刷文化の歴史を一覧できる内容で、好事家にとって垂涎の的といえる書である。

本書の特徴は第1部から第4部に分かれ、印刷技術発明の前史、石器時代の壁画に描かれた絵文字から始まる。4大文明の文字を始め、モンゴル文字や契丹文字、ハングルなどのアジアの歴史も紹介している。

第1部は「印刷文明の考察」として韓国梨花女子大学校碩学教授の李御寧(イー・オリョン)氏の執筆で、西洋より約200年前に朝鮮半島で金属活字が使われていた事実を指摘している。第2部は「印刷の文化と社会」、第3部は「印刷の科学と技術」、第4部は「資料編」で構成されている。20世紀の印刷を集大成した印刷百科事典といえるものである。

(プリンターズサークル2002年1月号「Book Review」より)        澤田 善彦

 

(2002年10月30日)

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

『真性活字中毒者読本』

※本記事の内容は掲載当時のものです。

 
書評:『真性活字中毒者読本』 
発行所 柏書房
小宮山博史/府川充男/小池和夫著

 

「活字中毒」という言葉のイメージは読書家、濫読家などを思わせる。よく通勤電車のなかでも、旅先でも、また家の中でも手元に本がないと落ち着かないという人がいるが、これは強度の「本依存症」であろう。

はしがきにも書かれているように「活字中毒」をインターネットで検索すると、数えきれないくらいの「活字中毒……」「……活字中毒」が出現してくるのには驚いた。ここでいう活字の意味は活版印刷の金属活字ではなく、文字全般を表しているわけである。

この本依存症も活字中毒の現象に包含されるのかもしれないが、ここでいう「真性活字中毒者」の症状とは、活字書体そのものに中(あた)っている人達を意味している。活字といっても狭義の金属活字や木活字などにかぎらず、写植やデジタルフォントを含む広義の活字のことを指している。

本書は「日本語組版を考える会」の講演資料や座談会などの内容を、第1章から第7章にまとめているが、今日のDTP時代でも参考になるのが第1章「日本語組版の歴史」と第7章「印刷史研究と電子組版の往復運動」であろう。

そして第4章の「明朝体の歴史とデザインを考える」では、長年本文用書体に明朝体を使っているが「なぜ明朝体なのか」をあらためて考えさせられる。この著者のグループは「印刷史研究会」のメンバーであるが、いつもながら豊富な史料を基にした解説は楽しい。

(プリンターズサークル2002年1月号「Book Review」より)      澤田善彦

 

(2002年11月11日)

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

『DTPの智慧袋』

※本記事の内容は掲載当時のものです。

 
書評:『DTPの智慧袋』 
発行所 毎日コミュニケーションズ
井上明著 B5変型 本体価格2200円(税別)

 

本書は「印刷とは何か」,手作業の時代の仕事を振り返り,DTPがどの部分を便利にしたかを噛み締める,という主旨で編集したとある。アプリケーションやバージョンに依存しない「DTPの智慧袋」をまとめ,DTPのおいしいところだけを使いこなす技を紹介する。

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カラーに関する基礎知識にも触れているが,組版・レイアウト・フォントなどに主眼を置いた日本語DTPのバイブルといえる。日本語組版は,漢字・平かな・片かな・数字・記号・欧文などを使い表現する,世界一難しい組版といわれる。

第7章の「システムとフォント環境のチューニング」では,最近のDTPのフォント環境について,知っているようで知らない知識について平易に解説されている。全体的にDTPの上位を目指す中級ユーザクラス向きといえる。

サブタイトルに「ぽろりと,目からウロコが落ちる」とあるが,「DTPのギョーカイ用語」の章で,ページ物に使われる用語解説がされている。これらはDTPのギョーカイ用語というよりは印刷業界用語で,アナログ時代からの組版・製版用語である。これらを知らないと,お互いにコミュニケーションが取れないことになる。

DTP時代になって,これらの単語や意味が通用しない層が増えている。「DTPの智慧袋」という以上,もう少しプリプレス関連用語を取り上げてほしかった。「DTPありき」から育ったDTPオペレータの多くは,これら用語の意味を勉強する必要があるからだ。

しかし技術革新の今日,かつて使われた専門用語は死語になり,新しい言葉が登場し入れ替わることは世の常である。なにも古い言葉に固執する必要はないであろう。

(プリンターズサークル2002年10月号「Book Review」より)        澤田善彦

 

(2002年11月21日)

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)