文字組方向によって綴じ方式が右開き・左開きであるか、また平綴じ・中綴じであるか、また印刷サイズによって面付けや製版寸法が異なる。縦組、横組の典型例を覚えておく。
折ったときに正しいページ順になるよう、印刷版のサイズに合わせて各ページを配置することを面付けという。
面付けの際の数・順序・位置は、本の綴じ方、折り方など製本仕様によって決まる。
台割は、片面8ページ、両面(裏表)で16ページを1台としている場合が多い。
面付けで縦組の場合、本は右綴じ・右開きになり、折丁の袋が地になるように折る。横組の場合、本は左綴じ・左開きで折丁の袋が天になるように折る。
面付けを行うときは、背丁・背標を入れる。背丁には書籍名・折数などが入る。背標は折丁の順番を示す標識で、1折から順に縦長の四角ベタを上から下へずらして入れていく。
背丁・背標は、あじろ綴じや無線綴じでは、背に入れる。中綴じはノドまで開き、背丁・背標を入れることができないため、天袋や地袋に入れる。
面付け計算は、仕上り寸法に裁ち落とし分(3mm)を加えた製版寸法で、見開き2ページ単位で行う。
A列本判(625×880mm)にA5判(天地210×左右148mm)の面付けをする場合は、天地の製版寸法は216mmで、左右の寸法は302mmとなる。その結果、左右の面付け寸法の合計は604mmとなる。
印刷方向にはくわえ先・くわえ尻を加え、印刷の左右方向には針先・針尻を加えて用紙を決める。