蓄光印刷は、光のエネルギーを蓄える性質を持つ顔料を練り込んだインキで印刷するもの。明るいときに吸収・蓄積した光のエネルギーを暗がりになったときに少しずつ光を出し続ける。なお、蓄光性を持つ物質が暗所で発光する際の光を「燐光」という。この発光の明るさを燐光輝度(単位:cd/m2)で示す。
発光とは、光を発すること。熱放射(黒体放射)(恒星、炎、白熱灯などの光)、ルミネセンス(冷光)、荷電粒子線の制動放射による発光、チェレンコフ光などがある。化学反応によって励起状態をつくり、それが基底状態に遷移するときに発光する。これを化学発光と呼ぶ。
生物発光とは、生物が光を生成し放射する現象である。化学的エネルギーを光エネルギーに変換する化学反応の結果として発生する。
蛍光(英:fluorescence)とは、発光現象の分類。最も広義には、ルミネセンスによる光(発光)全般を指す場合もあるが、一般的には、ルミネセンスのうち、電子の励起源が可視光より短波長の電磁波による発光を指す(フォトルミネセンス)。紛らわしいが、蛍(ホタル)の発光は化学反応(ケミルミネセンス)であり、蛍光(フォトルミネセンス)とはメカニズムが異なる。
実際の発光・蛍光印刷の例は、多色のヘキサクロームやステレオ印刷で、彩度を上げるために蛍光剤を混ぜたオレンジやレッドインキが使用されているのが一般的である。同じく特色に蛍光剤を混ぜたインキも一般的である。
ブラックライトで発光するRGBインキを使用した印刷物もある。例えば白いウエディングドレスの写真にブラックライトを当て、赤く変化させることが出来る。
カラーマネジメント技術が発達したおかげで比較的簡単にRGB印刷も可能になったといえる。しかし黒に見えるところは何もインキの載っていない部分で紙の白地が黒に見えるようになっているので、紙の上の加算混合ということが出来る。