人と人とのコミュニケーションでは、情報をわかりやすくデザインし伝えることが重要である。情報をあるコンテクストの中に置くことにより、価値のあるかたちへと可視化し再構築することが情報デザインである。
情報デザインプロセスには、以下の6段階がある。
デザインの目的を明確にし、そのプロセスと体制、スケジュールなどについて検討する。デザインの質と実施に関する全体的なディレクションが求められる。
ユーザー、対象物、ビジネス環境等の情報を収集し、各種集計・分析手法を用いて情報を整理するとともに、デザインにあたって何にフォーカスすべきかを決める。
デザインの目的やコンセプトを明確にするために、調査で示された典型的なターゲットユーザーであるペルソナを設定する。また、その生活行動や利用パターン、思考、感情等をシミュレーションしストーリー化するシナリオを設定する。これにより、異なる立場の関係者間でイメージやビジョンを共有するとともに、効率的で精度の高い検討を進めることができる。目標の設定にあたっては、各種発想法とともに論理的に課題解決策を導き出す。
調査により明らかとなったユーザーニーズの構造を元に、ニーズを満たすためのデザインはどのようにあるべきかを検討し、視覚化する。構造の明確化(フレーミング)からニーズを満たすためのリフレーミングを行う。
実装可能な詳細デザイン仕様を策定する。技術的な実現性を含めて検討する必要がある。
実用化したデザインがどのように市場に受け入れられているのかをユーザー調査等で明らかにし、その評価とともに今後の対応への提案に結び付ける。
印刷物などのメディア制作業務では、「コンセプトの検討と視覚化」および「詳細デザイン仕様」にあたるプロセスが主な業務領域となる。
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