「オフセット印刷技術者コース」を活用して社内士気を活性化
従業員数50名ほどの都内の商業印刷会社A社は、作業の標準化が進まない、ミス・ロス、品質事故の増加、若手印刷オペレーターの離職率増加等、課題は多く、その原因として以下があげられました。
◆原因◆ |
同社の若手印刷オペレーターへの教育は、OJTが中心である自社特有の手法を継承するには一定の効果を得られていました。しかし、標準的な知識、スキルを体系的に理解していないため、自社特有の方法の枠から抜け出せていませんでした。そのため、新たな作業方法の発見や、改善提案が社内から起きにくい環境でした。
また、機長、先輩オペレーター各々の経験則、知識、スキルが大きく影響しているため、教えている内容、質にバラつきがでています。そのため、優秀な指導者がついたオペレーターと、そうでない者とでは能力の差が開くばかりか、不公平感も大きく生じモチベーションの低下を招いており、結果として、作業の標準化が進まない、ミス・ロス、品質事故の増加、若手印刷オペレーターの離職率増加等、課題は山積みでした。
解決のポイント
1. 標準的な印刷作業知識を体系的に習得する
2. 一部の社員だけではなく、工場運営に関わる全ての社員に同じ学習機会を提供する
生産管理担当役員が、通信教育「印刷技術者コース」の受講を決められました。最初のステップとして本講座を選択された理由をお話しいただきました。
◆通信教育を利用した理由◆
・標準的な印刷の作業手順の“知識力”を醸成する
・多くの社員に対して同時に教育機会を提供する
「JAGATの通信教育は、印刷の作業や手順を体系的にまとめているため、知識を学ぶには適しています。また、今回は、若手印刷オペレーターだけではなく、生産管理、印刷機長を含む、工場運営に関わる社員すべてに受講をさせたことが胆になっています。ある一部の社員だけに学習させることは、個のレベルアップには寄与しますが、組織としての効果は限定的だと感じます。関係者全員に受講させることで、共通知識、共通言語、共通認識が生まれ、組織が一体となっていくことを期待しました。しかし、工場はシフト制を敷いているため、全員をセミナーに派遣すれば、仕事を止めることになり現実的にはできないです。その点、通信教育は時間、場所を選ばないため余暇の時間で教育をすることができます。また、通信教育は、学習するなかで理解できない点は講師に、“いつでも”質問できる等のメリットが大きかったです」
◆得られた効果◆
1. 工場運営関係者全員の知識底上げ
2. 上司、部下の作業指示等のコミュニケーション力向上
3. オペレーターから技術者へ意識改革
「結果として、若手印刷オペレーターが標準的な知識を得たことで、従来は一つ一つの作業をこなしていただけだったが、『なぜこの作業が必要なのか?』『より良い方法はないか?』など、クリエイティブに考えるようになり、オペレーターから技術者へ変わりつつあります。また、印刷機長も若手と同じ講座を学習したことで、標準的な知識を得たことは勿論、共通言語が生まれたため、作業指示等のコミュニケーションが円滑になりました。印刷工場に関わる社員全員の知識の底上げができたため、次は社内で“ミス、ロス削減チーム”・“5Sチーム”・“品質向上委員会”等を若手中心に立ち上げて改善活動を進めていきたいです」
「オフセット印刷技術者コース」のチラシ(PDF)をダウンロードする