印刷・メディアビジネスの総合イベントであるpage展は、デザイン制作に関わる方にとっても有益な情報が得られる場である。
JAGATはpage2024の展示会を2月14日(水)から2月16日(金)まで、東京・池袋サンシャインシティで開催する。
今回で37回目となるpage展は、印刷関連の機材とともに、デジタルメディアやワークフローなど、印刷・メディアビジネス全般の最前線情報が集まるイベントである。
本展の来場者層を業種別に見ると、印刷・製版・製本業と関連メーカー・ベンダーが約7割を占めるのであるが、意外にも印刷以外の編集・デザイン、流通・小売業などの方々にも来場していただいている。
(page2023実績数値・来場者アンケートより →)
印刷業界は、あらゆる産業分野の企業を顧客とし、その販促や広報活動を、情報メディア制作を通じて支えている。
特に近年の印刷関連企業の中には、技術と提案力でデザイナーと連携し、訴求力の高いメディアやコンテンツを生み出そうという気運が高まっている。
国内外での各種デザイン賞の結果を見ても、印刷・加工技術や素材の力が発揮されたものが見られる。
また、印刷物制作にとどまらずウェブメディア・動画・販促支援などに事業領域を広げる傾向にある。
しかしデザイナーの方々がこのような印刷業界の今の姿を知る機会は、なかなかないのではないだろうか。
本展は印刷の仕組みを知りたい、デザインワークに生かせる技術を探したい、印刷業界のトレンドに触れたい…こうしたさまざまな要求に応えられるイベントである。
以下、デザイン制作のヒントとなる出展情報をお届けする。
デザインの素材・技術の最新情報を得る場
本展では、デジタル印刷機・各種加工機・印刷用紙・ソフトウエア・フォントなどのあらゆるメーカー・ベンダーが出展する。
出版や販促物の印刷のほか、小ロット、バリアブル印刷、パッケージ、ノベルティ、サイン&ディスプレイなど多彩な分野の印刷・加工技術を見ることができる。
また、デザイン制作の効率化や業務管理に役立つソフトウエアやサービスが多数出展されているのも魅力である。
印刷関連企業と直接出会う場
印刷・製本・後加工などを手掛ける企業が出展する「印刷パートナーゾーン」では、DM・カード・ノベルティ・アイデア文具・制作支援サービスなど多彩な商品・サービスが紹介される。
気になる展示があれば、どんな風に制作しているのか、こんなことは可能なのかなど、どんどん質問して、企業の方々との交流を深めていただきたい。
異業種連携を生み出す場
新企画の「連携ゾーン」は、さまざまな業種の企業・団体が情報交換することを通じて、新たな協業を生み出す契機とする場である。
会場は、展示コーナーとセミナーコーナで構成されている。
展示コーナーでは、現役クリエイターおよび、印刷・デザインに関連する企業・団体が参画する「クリエイター連携ゾーン」、異業種企業やスタートアップ企業、ベンチャー企業、そしてそれらの関連団体が参画する「異業種連携ゾーン」を設置している。
セミナーコーナでは、クリエイティブに関する無料のミニセミナー(要事前来場者登録)を開催する。デザインの変遷・最新のプリント技術・デザイン現場のワークフロー・新たな価値創造など、多彩なテーマが用意されているので、ぜひご参加いただきたい。
page2024のテーマは「連携」。これにふさわしく、技術力と創造力の相乗効果で新たな価値を生み出すチャンスの場を提供する。多くのデザイナーの方に来場いただき、今後の企画・制作活動の力としていただきたい。
出展企業検索はこちら →
展示会場(サンシャインシティ文化会館)(2024年2月8日現在)
画像をクリックするとPDFが開きます。
▼展示ホールB(4階)
▼展示ホールC(3階)
▼展示ホールD(2階)
(JAGAT 研究調査部 石島 暁子)