本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。
工場の稼動が目に見えて落ちてきた、残業が激減したとの指摘が時折り聞かれる。印刷会社の景況が急激に収縮していく状況はITバブルの破綻時(2000年)やライブドアショックによる新興バブルの破綻時(2006年)に似ているように見えるが…。
茨城:商業
印刷用紙に引き続き、10月からは版材が全国一律17%の値上げになります。販売価格は上がらないのに、材料費が上がっていきます。さらに、どの業界も元気がないので、販促費が減少しています。悪循環の厳しい情況です。
東京:出版
工場が止まることがあるほど、仕事が減っていて、去年はあった受注が今年からはなくなったりしています。印刷需要は何かが変わったときに生まれるものですので、ねじれ国会による政治の停滞なども印刷需要に影響を及ぼしているはずです。新聞での告知による効果もあり、値上げを受け入れてくれるお客様が少しずつ増えてきたような感じがします。
長野:出版
8月の決算では売上高は微増でしたが、仕入れの価格高騰が利益を圧迫しています。9月から、また厳しい一年が始まりました。
広島:商業
ようやく用紙値上げ分の価格転嫁に目処がついたら、今度は版材・インキ・運賃などのあらゆる印刷製品資材の値上げ要請が来てしまいました。この機会に価格体系の抜本的見直しをしなくては、勝ち残るのは難しいように思います。クロスメディアの受注が増え始めました。しかし、クロスメディアは印刷市場の縮小幅を穴埋めするのに十分なメディアになりうるのでしょうか。ちょっと気がかりです。
広島:総合
地元で東証一部に上場する大手不動産会社が破綻した影響が県内に広がっています。10社を超える会社で直接的な影響を受けたように聞いています。業界でもいい話を聞くことはほとんどありません。経費を見直し、お客様を見直し、利益が出るように経営計画を見直していかなくては。選挙関係が動き始めました。
山口:商業
毎月の受注件数、受注金額が前年に比べて減少しています。
長崎:商業
紙材等の値上がりを請求金額に転嫁できないので、売上総利益が減り、経営状態を圧迫しています。業界での対応を希望しています。
(「2008年8月度 印刷業毎月観測アンケート」より)