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ALPS協議会では、デジタル印刷の普及活動として11月11日~13日の3日間開催される展示会「デジタルマーケティングNEXT会場」にブースを設け、デジタルサイネージと1,000部カタログのコラボレーション手法を提案する。
2009年11月11日〜2009年11月13日の3日間、東京有明のビックサイトでデジタルマーケティングNEXT2009が開催される。JAGATが主催しているデジタル印刷の普及・啓蒙を目的としたALPS協議会では、普及活動としてデジタルマーケティングNEXT会場にブースを設け、デジタルサイネージと1,000部カタログのコラボレーション手法を提案する。
デジタルサイネージとデジタル印刷のコラボレーションは昨年からトライしている実験で、第一弾が「ハナ*ビヨリ」(日販の発行しているフリーペーパー)の表紙コンテンツをバリアブル印刷で変更し、その面白さをアピールするのにデジタルサイネージとのコラボレーションを初めて訴えた「&の力」である。第二弾がJP2009で提案した「インタラクティブフォトアルバム」で、「1,000部カタログ」が第三弾となる。
「1,000部カタログ」は撒き餌となるチラシ代わりにデジタルサイネージを利用し、本来の撒き餌的なカタログに代わってデジタル印刷本来の特徴をフル活用、各セグメントに特化することで目的を絞れるために、ハイレベル且つハイセンスなものに仕上げる手法である。
今までのオフセット印刷では、どうせ印刷するなら一緒ということで必要部数よりかなり多めに(何倍も)印刷してしまうケースがほとんどだった。したがって内容も最大公約数的になってしまっていたのが現状であった。もしカタログの発注単位を500~1,000部単位にでき、欲しい人にだけ渡すことが出来れば、コスト、エコ的にメリットは計り知れない。いわゆるOne to one Printが上手くやれれば問題ないのだが、マーケティング等なアプローチが難しいのが現実である。
図2
そこで登場するのがデジタルサイネージなのだが、今まで配っていた人寄せカタログ的な内容はデジタルサイネージで行い、そこで興味を示した人だけに内容の濃い「1,000部カタログ」を配布するという方法である。
これをデジタルサイネージ的に表現してみたのでビジュアル的にご理解いただきたい。写真1がキャッチ(つかみ)、写真2が実際に作られた1,000部カタログの見本で、デジタルマーケティングNEXTでデモする「ネットワーク機器」「健康食品黒豆」「旅行カタログ」となる。写真3は旅行カタログが二種類ありハネムーンと卒業旅行等に分けられることを示している。写真4がその具体的な中身で「青春旅立ち編」の一ページだが、いかにもインドの生活に触れる青春の一ページを象徴しているページになっている。最後になるが英語で言ったらCatalogueではなくBrochureとなるのだろうし、1,000部も実際には500部ということだろうが、語呂合わせということでご理解いただきたい。
(文責:郡司秀明)
※JAGAT 関連セミナー 11/24 デジタルサイネージとデジタル印刷のコラボレーション
図3
図4
なお「1,000部カタログ」については当展示会B会場にて12日11:40-12:30「デジタルサイネージとデジタル印刷の相乗効果 」と題してセミナーが行われる。印刷業界からのご参加をお待ちしています。