本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。
欧米を中心としたデジタル印刷市場関連情報を紹介する。
HPは、Wikiaとパートナーシップを組んで、ユーザーが同社のMagCloud を使って雑誌を作り印刷できるサービスを提供する。このコラボレーションによって多くの出版社、著者そして雑誌のファンが、Wikiaの5万以上あるコミュニティーにある高品質な文書、画像を使って雑誌を作ることができる。具体的には、ユーザーはMagCloudを使ってウェブインターフェースを通してコンテンツを選び、HPのインディゴプレスを使って光沢のあるフルカラーの雑誌を印刷する。
ドイツでは、出版社であるPediaPressとオンデマンド印刷業者であるLightning Sourceが組んでWikipediaのコンテンツを使用しカスタム化した書籍を提供するサービスを今年から始めている。
HPは上記の発表とともに、同社のデジタル化と印刷サービスを可能にするBookPrepのベータバージョンを使って、ミシガン大学図書館と共同で、同大学がスキャニングしデジタルデータ化した50万冊の絶版本のオンデマンド印刷を行うと発表した。
(Graphic
Comunications World 2009年11月2日号)
ゼロックスは、企業や広告代理店がデジタル印刷をコミュニケーションに使うことの価値を示すふたつのペアになるソフトウェアを発表した。
ひとつはProfitQuick Direct Mail ROI Plannereで、キャンペーンを始める前、あるいはキャンペーンを終わってその分析をする前にパーソナライゼーションの効果を推定するのものである。もうひとつのツールは、White space calculatorで、トランザクション文書に広告を入れたときの効果を推定するものである。
これらのツールによって、デジタル印刷を使ったキャンペーンのリスク、ROIそしてメリットを評価することが出来るようになる。
〈PrintWeek
2009年10月23日)
従業員規模47名、売上高5百万ポンドのロンドンの印刷会社「Printflow」は、2台目のiGen3を導入する。同社は既にXerox DocuTech6180を含む5台のデジタル印刷機を保有しているが、短納期の中で高品質の印刷を要求する顧客が増加してきており、同社のデジタル印刷による仕事が確実に増加しているからである。
今回のiGen3導入のもうひとつの理由は、今年設立された新会社「クロスメディア・コミュニケーション」からの仕事を受注することになったからである。「Printflow」は、iGen3の導入によって、このような企業からの仕事に対してフレキシブルに対応できるという。
〈PrintWeek
2009年10月23日)