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金融危機が及ぼす実体経済への影響に、印刷会社も無縁でいられない。
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金融危機が及ぼす実体経済への影響に、印刷会社も無縁でいられない。あまりに急激な景気減速と用紙代値上げは印刷製品発注の抑制意識を高めてしまった。印刷会社がコスト上昇に対応する時間もないままに。
岩手:商業
売上高と受注件数は増加しましたが、用紙の値上げ幅が大きいので、利益面では厳しい状況が続きます。
千葉:商業
目標は前期並にしていましたが、実績は前年割れです。選挙関係が動いていますが、解散時期がはっきりしないので、流動的です。学習塾関連は少々良いのですが、パチンコ関連は価格破壊でどうにもなりません。動いて受注を拾っていくしかありません。こういうときこそ教育重視です。
石川:商業、事務
大型店、大手コンビニエンスストアの進出により、地方の個人商店や地域の収入で経営されている事務所が消滅しつつあります。自治体、公共団体の発注手控えと価格競争により、受注が大きく減少しています。さらに選挙が始まると、2~3ヵ月は業況の低下が見込まれます。
長野:出版
全世界を駆け巡る金融危機が、実体経済に、さらには弊社のような中小企業にどのような影響を及ぼすのでしょうか。騒がずに静かに見ていきたいと思います。
愛知:商業
決算が終わり、数値に愕然となりました。売上高は横ばいを確保できたものの、利益面では大幅な赤字になってしまいました。今期の業績に期待したいのですが…。
大阪:商業
米国発金融危機と世界同時株安で、日本経済も大打撃を受けています。大阪はアジア向け輸出入の窓口ですが、モノの流れは芳しくないようです。金融引き締め、仕事不足、諸資材の高騰、悪い材料ばかりですが、この試練を乗り越えれば明るい未来があると信じたいと思います。
大阪:商業
商業印刷部門は不振で、特に関東圏での不振が目立ちます。数年来、底打ち感が感じられないような状況です。データプリント部門は好調です。全般的に先行きの見えない景況感に不安が募ります。
岡山:総合
利益率の低下に歯止めがかかりません。材料の値上げがあまりにも急激過ぎたので、こなすことができないのだと思います。
(「2008年9月度 印刷業毎月観測アンケート」より)