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3月、4月は年度末、年度始めで少し市場が動いたようだ。金融危機の昨年よりは良い、との声もあるが、あくまで一過性要因での比較であり、構造的な持ち直しの動きには残念ながら遠い。
■茨城 商業
空港が開港しました。「陸・海・空の広域交通ネットワーク」を進める県としては大きな出来事です。
定期路線の増便や周辺道路、公共交通機関の整備など、課題はありますが、利用客が増え、首都圏空港として機能していくことに期待しています。
■長野:出版
2月から3月に掛けてようやく繁忙期の実感がします。ただし先方都合のやり直しも増えていて、工程管理も現場も振り回されています。
■静岡:商業
前年が悪かっただけに、前年比をクリアしたといっても受注単価の下落もあって、なかなか利益には結び付きません。
■愛知:出版
2月は教育関連で資材関係が先行。トヨタの世界的なリコールの影響が気になる。
■大阪:商業
一向に回復の兆しが見えてこない。経済状況の回復が遅れているが、景気が回復しても印刷物の受注が回復すると思えない。
■広島:商業
官公庁の新年度に向けた入札が始まった。今回も前年よりさらに低い入札価格のオンパレード。デフレ時代と割り切っても、印刷業界のたそがれがくるのではと不安が募る。業界挙げてワンストップサービス、付加価値提案と提唱しているが、現状はあまりにも寂しい。桜の花とともにロマンチックでドリーミイな業界に近づければよいのですが。
■山口:商業
毎年、受注件数、受注金額とも減少。財務省が発表した「法人企業統計調査」によると2007年度印刷業全体の売上は約11兆円で10年前の約21兆円から半減。将来の目標が立てられない。
(「2010年4月度 印刷業毎月観測アンケート」より)