街を驚かす!3D広告
掲載日: 2010年07月29日
月刊『プリバリ印』8月号では【3D@2010-印刷と視覚エクスペリエンス 】を大特集!驚き、美しさ、意外性、奥深さなどなど、ご紹介します。
2010年は、迫力の3D映像が家庭用テレビで体験できる“3D元年”とも言われますが、印刷における3D(立体)表現の歴史は古く、多様な手法が開発されてきました。かつては特殊な技術が必要だったため、ある意味で「キワモノ扱い」されてきた面もありますが、技術革新が進んだ今日、印刷における3D表現はその多様性と奥深さにおいてさらなる発展を遂げています。
月刊『プリバリ印』8月号では【3D@2010-印刷と視覚エクスペリエンス 】を大特集!
驚き、美しさ、意外性、奥深さなどなど、見たことのない表現を追い求める3D時代にふさわしい、視覚エクスペリエンスのワンダーランドをご紹介します。
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写真1:渋谷のスクランブル交差点から、109(イチマルキュー)ビルを撮影
(写真をクリックすると拡大されます)
写真2:福岡 Yahoo! JAPANドームの階段を正面から撮影(写真をクリックすると拡大されます)
写真1は、渋谷のスクランブル交差点を渋谷109(イチマルキュー)ビルを背景に撮影したもの。109ビルをよく見ると、巨大な「森永ハイチュウ」が宙に浮いていて、今にも落ちてきそうだ。
写真2では、福岡 Yahoo!JAPANドームの階段に突如として現れた巨大な「アサヒスーパードライ」の上を人間が駆け上がっている。2枚の不思議な写真は、立体に浮いて見えるようにデザインされた広告看板であるが、どのような仕掛けがあるのだろうか。
これらは日本初の「3D立体広告」で、(株)フジテックスが仕掛け人である。同社の販促事業部販促SPチームのSPプランナー根岸浩一郎氏によれば、3D広告は、立体的に見せるために、影やライトをつけるなどして光学的に計算された特殊なデザイン画像を制作し、製品と背景のギャップを調整し、目の錯覚を利用して製品があたかも浮いて飛び出しているかのごとく見えるようになっている。こうした3D表現技術は、ドイツのhapeshifter Media 社が開発した特殊な技術で、国際特許を取得している。森永製菓(株)では、この3D広告を「ハイチュウ」の渋谷ジャックキャンペーンとして使用し、渋谷周辺店舗での配架効果を高めた実績もあるという。根岸氏は「欧州では、(3D立体広告を)よく見かけるが、日本では広告規制などもあってまだ一般化していない。そういう意味では、今こそ最も目立つ広告メディアかもしれません」と言う。同氏によれば、3D広告で使用するデザインデータは、ドイツのShapeshifter Media 社で制作され、そのデータを日本で印刷する際に特殊な技術は必要ないという。デジタル・サイネージの可能性が高まりつつあるが、街行く人々を驚かすような楽しい3D広告にも期待したい。
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印刷の価値を新たに創造する月刊誌『プリバリ印』8月号(8月10日発売)
http://www.jagat.jp/pv
3D@2010-印刷と視覚エクスペリエンス
■プリバリインタビュー
3D時代には、脳の使い方のパラダイムシフトが起こるかもしれない
脳研究者 池谷裕二
■特集
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8月号には‘3D印刷を楽しめる「青赤メガネ」’がついています!