よい印刷物制作のための撮影とフォトレタッチ技術
掲載日: 2008年12月17日
商品撮影時のライティングや撮影後のフォトレタッチは重要な技術であり、撮影された画像データを受け取り加工する印刷会社にとって、その技術のポイントを知ることは、よい印刷物を制作するのに効果的である。
人間の眼はもちろん、デジタルカメラも光がなければ何も映らない。私たちは、デジタルカメラで撮影するとき被写体そのものを見ているが、本当は被写体を写しているのではなく、そこにあたって反射した光をデジタルカメラに取り込んでいるのである。
太陽光や蛍光灯などの光源から放たれた光は被写体にあたり、ある特定の光が吸収される。吸収されずに被写体で反射された光が、眼やレンズに進んでくるのである。結果的に被写体は確かに存在しているが、撮影しているのは、被写体にあたって反射した光なのである。
したがって、デジタルカメラで撮影する際は、被写体そのものというより、被写体にあたっている光を観察することが重要である。すなわち、光源である光をいろいろと変化させるということは、デジタルカメラ撮影の基礎になる。
例えば、商品を美しくきれいに撮影したいなら、よいバランスの光と影を作ることが重要である。光が強すぎると光った部分とつぶれた部分ができてし
まう。また、同じような強さの光が多方向から当たると、光が均一に近くなりコントラストの少ない、しまりのない画像になってしまう。
このように商品撮影におけるライティングは重要な技術であり、撮影された画像データを受け取り加工する印刷会社にとって、その技術のポイントを知
ることは、よい印刷物を制作するのに効果的であろう。これらは、最終的に品質の良いカタログ、ポスターなどに反映され、それが消費者の購買意欲をかきたて
るのである。
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