本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。
年初から再生紙偽装問題への対応に追われ、用紙代値上げへの対応に追われ、苦慮しているところに金融危機が直撃。原油価格は戻ったが、需要と用紙価格は元に戻らない。
茨城:商業
原油価格は少ずつ下がってきているようですが、食料品は値上がりしたまま。消費が進まず、世の中に節約ムードが漂っています。販促のできる会社とできない会社がさらにはっきり別れてきたようです。印刷料金の値上げもしたいのですが、まだ時間がかかりそうです。
東京:総合
売り上げは例年の年末に比べて決していいとは言えませんが、今のところは心配していたほどの減り方でもありません。どんどん新しい取り組みを続けていきたいと思っています。
富山:パッケージ
洋紙・板紙の再々値上げによって、売り上げに占める変動費比率がアップして、収益に大きな影響を及ぼしている反面、受注価格を一向に改善できなくて困っています。業者間の過当競争が激しくなっています。
石川:商業
設備、人、営業のやり方がマーケットに合わなくなってきた。市場の構造的変化を感じます、チェンジが流行語になってきましたが、価格低下は対応の術を失った表れか。
三重:商業
アメリカ発の世界大恐慌が心配です。就職時にオイルショックを経験しましたが、大恐慌は生まれる前の出来事です。小さな印刷会社が全部つぶれて、大きな印刷会社しか生き残れない事態にはなって欲しくないものです。
広島:商業
毎月前半に仕欠時間が多く、社内生産量は前年割れを続けています。印刷市場全体も動きが悪く、明るいニュースがありません。用紙市場も一部に変化が見え始めました。そのような状況のなか、インキや版材の値上げ要請を受けた。クロスメディア化を進めていますが、印刷市場の減少分をカバーできるような案件が見当たりません。
(「2008年10月度 印刷業毎月観測アンケート」より)