本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。
8月の売上高は3.3%減と、2010年の平均水準なみだった。下げ幅は昨年より縮まったが、売り上げ低下は続いている。業種・業態別で紙器・事務・その他は20カ月ぶり、従業員規模別では30~49人が16カ月ぶりにプラスになった。ただ、8月は平日数が22日で昨年8月より1日多かった為、売上高は曜日数の関係で+3~4%押し上げられた。
■茨城:商業
今年の夏は大変暑く長引いたので、小売では、夏物商品の売り上げは良かったようです。しかし、秋物が売れずに飛び越して、冬物になりそうとのこと。自動車関連もエコポイントが終了し、これからの売り上げが心配とのことです。販促物の予算に影響が出ないことを望みます。
■石川:商業
プリプレスの客先での内製化が目立って来ました。地方でも、印刷のネット発注が次第に定着のため。
■東京:商業
地域によっては競争の結果、退出する企業があって、かつての行き過ぎた過当競争が少し正常化に戻りつつあると聞きます。もちろん、東京はそのような状況には程遠いように感じるのですが。
■長野:総合
価格の構成を基本的に積算し分析し、適正利益確保をして、収益改善することが急務と考えます。なお、編集企画デザイン料と営業販売費の算出を確実に認めていただく努力を業界上げて取り組むことが必要です。方法については智恵が必要です。
■岐阜:商業
昨年度の実績がいかにも悪かったので、今年の8月の成績はよく見えるが、実際は、まだまだ厳しい状況が続いています。
■大阪:商業
(この記事の)月次印刷業界動向の表を見ても、この1年間の対前年同月比で100%を越えている月がわずかしかない。非常に寂しい状況です。
■広島:商業
印刷の概念は、クロスメディアソリューション(ベーシックメディアとITメディアの融合)へと変化した。すでに何年も経過したが、ようやく今までと違う仕事がベーシックメディアと同じフィールドにあることも見えだした。情報加工のスキルを生かす時が来た。
■山口:商業
受注の減少で価格破壊が起こり、今またインターネットによる相手が見えない価格破壊が始まっている。対処方法がぜんぜん分からない。今後の対策と方法を考えないといけない。
(「2010年8月度 印刷業毎月観測アンケート」より)