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従来型の印刷市場での競争は依然厳しい。自社の成長領域をどこに求めるか。電子書籍に取り組む動会社、中期計画を策定して将来を考える会社…。
9月は、地域別では輸出企業が多く、比較的伸び率の高かった名古屋圏の低下が目立った。首都圏、大阪圏といった大都市圏も下げ幅は小さくないが、一時ほどの極端な落ち込みではなくなった。業種・業態別では出版印刷の低迷が際立つ。出版取次主導で書店への過剰送品抑制による物流効率化が進められている影響もありそうだ。出版印刷は16カ月連続のマイナスになっている。従業員規模別では300人以上が2カ月連続での伸び率プラスになった。2010年は第3四半期を終えて売上高4.0%減、受注件数1.2%減となっている。
■茨城:商業
地方では、人の動き、お金の動きが全く感じられない。厳しい価格競争が続いており、いまだに底値が見えない。印刷の同業者からも「仕事がない」と言う声を耳にする。何よりも景気が回復し、仕事が増えてくれれば良いと思う。
■石川:商業 出版
円高が進行中。加えてデフレが続き、得意先が大変苦戦しています。政府の景気回復に期待したい。
■東京:商業
地域によっては競争の結果、退出する企業があっても、かつての行き過ぎた過当競争が少し正常化に向かうような状況には程遠いように感じるのですが。
■長野:出版
遅まきながら電子書籍化に向けて、新しいサービスを始めてみます。さて、どうでしょうか?
■長野:総合
企業は生き物であることを忘れずに企業経営を進めること。企業あっての従業員であり、企業は利益の上に成り立っている。継続は力なり。利益と継続が企業の最も大切なことです。3カ年事業を作ります!!
■大阪:商業
9月はお客様の半期決算月で、通常印刷関係は繁忙期のはずが、全く忙しくなく驚きました。10月以降、A輪転は非常に忙しくなっています。
■広島:商業
「印刷白書2010」は、非常にわかりやすく編集されている。これからの印刷業の立ち位置、ソリューションプロバイダーとしての役割、経営課題と技術の方向性もよく理解できる。これからの課題は、それにベクトルをあわせて業界単位でどのような舵取りをするのかだ。
■山口:商業
毎年、印刷関連業者の倒産、廃業が続き、2分の1に業者数が減少。現在、受注減、受注金額・受注件数も日々下がっている。
(藤井建人)
「2010年9月度 印刷業毎月観測アンケート」より
※最新情報は月刊誌「JAGAT info」に掲載