デジタル印刷で成功する条件 JAGATカンファレンス in JP　【デジタル印刷DAY】

デジタル印刷の強みに徹底的にこだわって成功することに力点を置いたデジタル印刷の原点回帰セミナーである。
ネットスクウェアの浦上義久社長はキンコーズを立ち上げた方でもある。日本のキンコーズは住友鉱山が出資してスタートしたのだが、浦上氏もその住友鉱山からの出向組の一人であり、ゼロから出発して苦労の末に形が出来上がろうというときに、キンコーズがFedExに買収され、結局キンコーズを離れて新しくネットスクウェアをスタートしたという波乱の半生を過ごされてきた方である。

ネットスクウェアはコクヨの出資を受けているコクヨグループに属する会社であり、徹底的にPODにこだわるビジネス手法で成功している。 PODの特徴の中でも「必要な場所で」にネットスクウェアは特に執着している。その結果パートナーに選んだのがJR西日本や東急電鉄、東京メトロという電鉄グループだ。「ネットで借りてポストに返却♪」というのは有名だが、例えば大阪梅田で会議やプレゼンがある場合は、資料の印刷をネットで注文して、JR大阪駅でその資料を受け取ってから現場に向かうという具合である。最近の新幹線N700系（無線LANが使えるサービス付）はこのアドバンテージを決定的なものにしている。

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ネットスクウェア株式会社
代表取締役社長
浦上　義久（うらかみ・よしひさ）氏

1959年長崎県生まれ。1982年慶応大学法学部卒業、住友金属鉱山株式会社入社。1992年オランダより帰国後、キンコーズジャパン株式会社設立に参画。1997年同社代表取締役副社長。2000年ネットスクウェア株式会社を設立し、同社代表取締役社長に就任、現在に至る。 日本におけるビジネスコンビニ業界のパイオニア的存在。プリントオンデマンド業界についても大変造詣が深い。 現在、鉄道駅を利用した新たなプリントビジネスを展開している。