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競争の激化と価格に関する声が多い。印刷会社経営者は価格に左右されない工夫、利益を確保できるより強い体質への改善、各方面との関係強化によるビジネスチャンスの創出などを課題に挙げている。
■茨城:商業
一部の家電と携帯の販売は良さそうだが、景況感が良くなる感じが全くない。仕事があるところに同業者が集まり、過酷な価格競争が続いている。価格に左右されない工夫が必要だが、しばらくは我慢比べが続きそう。
■埼玉:商業/事務
官需に対するダンピングが増えている。
■長野:出版
価格競争がさらに厳しくなってきました。きちんと利益が確保できる、より強い体質への改良が急がれます。
■東京:総合
東京も印刷機を持たない印刷会社が多くなってきました。印刷と直接に関係のない仕事も増えてきています。各方面との関係を強化して、ビジネスのチャンスを増やしていかなければなりません。
■静岡:商業
大手印刷業者との競合が一段と目立つ。対応不可能な安値での仕事の奪い合いが横行している。
■大阪:商業
一部上場印刷会社の「希望退職270人募集、30才以上対象、正社員の一割相当」の記事に驚いた。生き残りをかけて背に腹は代えられないのだが、大変な状況だ。
■兵庫:商業
姫路城の改修工事が始まり、天守閣への登閣ができなくなり、城周辺の土産物屋の売り上げが1/3になってしまったようです。観光関連印刷物の受注も減りました。
■広島:商業
眠っているかのように静かな印刷市場。第1四半期、第2四半期に比べ、引き合い件数が激減。年末需要の動きも鈍い。そのような環境の中、「淋しからずや道を説く君」の感が強い。
(藤井建人)
「2010年10月度 印刷業毎月観測アンケート」より
※最新情報は月刊誌「JAGAT info」に掲載