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効率化や利益追求、コミュニケーション改善に向けた印刷会社の社屋や工場の設計とは。
■設計は競争力の源泉
ヒトやモノの動きは動線の引き方や設備の配置といったハードに規定される。その意味で設計とは最短距離で最大効率を目指すための出発点であろう。最短距離で最大効率になり、集いやすく情報交換しやすければ生産性は向上し、生産性向上は原価低減による価格競争力の源泉になる。
■完成した建物はソリューションのカタチ
その設計において配慮すべきことは多い。費用対効果、品質管理、生産性、環境配慮、情報管理、見学対応、耐震性、エネルギー効率、そして製品戦略や将来見通しなど。完成した社屋や工場はこうした配慮や思想の具現化した姿と見ることができる。
■生産環境一定の必要性
たとえば、印刷製品の品質を向上または安定させるには、工場内環境整備の有効度が高い。調温調湿による一定の生産環境を用意できなければ、変化する環境に対応する技能が必要になり、品質が属人的な技量に左右されたものになる。
■拠点集約のメリット
成長段階や設立から年月の経った印刷会社では、本社、生産、営業、倉庫などの拠点が分散してコミュニケーションや効率に問題を生じていることが多い。製販一体が理想で、できれば物理的に拠点集約することが望ましい。印刷は情報加工産業であり、自社のコミュニケーションに問題があっては顧客のコミュニケーション支援がおぼつかない。
<関連イベント>
下記のセミナーでは、印刷会社の本社と工場の設計事例について聞き、ヒントを得る。
プリンティング・マーケティング研究会・セミナー
2009年01月14日(水) 14:00-16:00
印刷会社の本社・工場の設計最新事例
近代的な印刷会社の本社と工場の設計、遊休資産の活用について、その後の運用面や構想も含めてお話しいただく。