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12月の売上高は0.9%減。26カ月ぶりのプラスとなった11月の0.4%増に続き2カ月連続で±0前後と前年同水準に落ち着いた。
リーマン・ショックから2年経ち、印刷会社ごとの明暗は大きく分かれている面はあるが、全体として見れば短期的な下げ止まり感が出てきている。
【印刷会社経営者の声】
■茨城:商業
年末の慌しさがなくなり、季節感がなくなってきた。どのお客様も厳しい価格競争の最中にあり、節約の話はあっても景気の良い話は聞かない。年度末に向けて動きが出てくれると良いのですが。
■埼玉:商業 事務
官需に対するダンピングが増えている。
■千葉:商業
12月は決算月、昨年度の悪い状況からは改善の兆しもあるが、相変わらず、厳しい価格破壊はどうにもならない。営業と工場のチームワークで明るく、元気に、創造したい。統一地方選関係が少し動き出した。
■静岡:商業
11月は久し振りに前年比100%をクリアした。しかし、利益面では厳しい状況が続く。
■石川:総合
景気低迷が続いている。菅政権には最大限の回復努力を願いたい。国会を一日も早く正常に戻して欲しい。
■石川:商業
設備、体力、カネへの経営から、智恵と知識と合力の経営に進化しつつあります。
■長野:総合
印刷出版を業とする企業の競争力の決め手は、企業の持つ特色を生かし、オンリーワン技術の生産における常態化であり、それを実現可能にするのは機械ではなく、人間力です。高付加価値を持って、利益を出すことが必要です。
■兵庫:商業
同銘柄の紙を使用して、加工トラブルが発生しました。調査すると、製紙メーカーの生産調整で、工場、抄造機が変更されたとのこと。変更に関する情報提供がなく、不親切だ。
■広島:商業
本来繁忙期であったはずの第3四半期は、惨憺たる状況であった。特にオフ輪受注が減少した。そういう状況下、価格競争はますます激化している。「安い受注は止めよう」という方針であるが、「安い」という基準自体を変えることもなく検討しなくてはならない時代になってきた。
■福岡:商業
地方自治体の発注物の受注単価は年々下がり続けとどまる気配がありません。
「2010年12月度 印刷業毎月観測アンケート」より
※最新情報は月刊誌「JAGAT info」に掲載