本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。
1月の売上高は0.9%増。11月から3カ月連続で±ゼロ近辺の前年同月水準で推移している。しかし、会社ごとに見ると売上高増加企業数より売上高減少企業数のほうが多く、会社ごとに明暗は分かれている。印刷会社の破綻のあった地域や商圏では落ち込みが止まるなど、各社ごとの個別事情を反映しているようだ。
【印刷会社経営者の声】
■茨城:商業
ひたちなか港が開港し、茨城空港の増便・北関東道全線開通が間近に迫り、陸海空のインフラが大きく整備され、物流・観光面で期待が高まっている。地域の活性に繋がるような動きが出てくれると嬉しい。
■東京:商業
11月ぐらいから仕事が少しずつマシになってきました。昨年よりも少し良いくらいの感じです。このまま3月以降もいけると良いですね、印刷業界がんばりましょう!!心配なのは印刷会社ごとに(景気の)感触の捉え方の違いの大きいこと。
■長野:総合
利益を上げよう!! 自社を自慢できる会社にしよう。自慢できる会社とは、大不況の中でも利益をしっかり上げ続けることができる会社だ。利益の出る会社は単純明快な経営になっている。そこで一人ひとりが利益を上げることにもっと貪欲になることが必要だ。
■長野:出版
地方都市での価格の下落がとまりません。底はあるのでしょうか。
■静岡:商業
過去にない落ち込みとなった。今後の動向に注視すると同時に、業態変革のスピードを上げる必要性を痛感する月となった。
■石川:総合
平成23年度予算を通し、景気回復に積極的に取り組んでいただきたい。現材料の値上がりも考え、消費税の動向も視野に入れなければなりません。
■兵庫:商業
新規事業のスポット受注があり、売り上げは伸びました。統一地方選関連の印刷物が少しずつ売り上がっています。得意先によって、繁閑の差が大きくなっているような気がします。
■広島:商業
第4四半期は年度末需要の期待が大きいが、今年度は期待はずれに終わりそう。官公庁入札は、依然価格競争が厳しく、利益を伴わないと思われる落札価格。改札結果を見てビックリ。そのような状況下で、地域一番の紙卸商が自己破産。関連業界にいるものとして一抹の寂しさを感じる。本当にこのままでよいのか印刷業界!!と感じる今日この頃。