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韓国イルジンPMS株式会社
李 在秀
◆雑誌振興法制定で育成基盤
韓国雑誌協会は2004年から法制定推進委員会を構成、4年間基礎資料の調査・研究などを経て国会発議で「雑誌など定期刊行物振興に関する法律」が制定されて、5カ年計画が用意された。
この5カ年計画はニュー・メディア時代を迎え、雑誌産業育成のために、①雑誌産業振興インフラ構築②雑誌コンテンツ品質向上およびデジタル化支援③流通構造改善および読者底辺拡大④グローバル競争力強化などの4大課題と、16の個別事業に総額433億ウォンを支援するという内容で言論振興基金226億ウォン、民間資金17億ウォンなどで調達する計画だ。
◆雑誌産業の発展土台造成
従来、雑誌産業はTV、新聞、ラジオとともに4大マスメディアとして役割を果たしてきたが、最近インターネット、スマートメディアの浮上で雑誌市場が沈滞して押し出された局面で、韓国雑誌協会調査によれば、最近3年間の販売部数が減少した雑誌の出版社が全体の48%に達する。文教体育省はこのような雑誌産業の萎縮に対して発展のための土台を作って、対内外的に雑誌産業競争力を確保するように5カ年振興計画を用意した。
◆4大分野16課題433億ウォン支援
5カ年計画は、①雑誌産業振興インフラ構築に44億ウォン、②雑誌コンテンツ品質向上およびデジタル化支援に240億ウォン、③流通構造改善および読者層を広げることに77億ウォン、④グローバル競争力強化に71億ウォンなどを支援する。
◆共同販売網構&築流通構造改善
流通構造改善分野では、雑誌出版社の販売部数データ調査が難しく、在庫管理が不十分な点を考慮して業界が共同販売網を構築して流通費用を減らすことによって、雑誌種類の多様性保障と円滑な販売と流通を支援する。
また、雑誌コンテンツ品質向上とデジタル化支援として、政府はデジタル雑誌製作統合ソリューション開発を支援して、雑誌出版社が多メディア環境に早く適応するように支援する。
◆優秀コンテンツ雑誌拡大配布
2005年から推進されてきた優秀コンテンツ雑誌選定および普及事業は毎年上半期に応募を受付、審査を経て50種内外を選定して文体省が購入して公共図書館と文化疎外地域に配布する。
5カ年計画では優秀コンテンツ雑誌選定に地域郷土雑誌が一定比率含まれるように規定を新設して現行5分野195カ所への配布も今後5年間で2000個所に拡大する計画だ。"
◆登録雑誌3982誌、月刊誌2600誌
文教体育省は雑誌産業振興5カ年施行に先立ち今年1億4000万ウォンを入れて雑誌産業実態調査研究と、細部実行を用意する。 2010年12月時点での調査では、雑誌など定期刊行物振興に関する法律により登録された雑誌数は3982誌で、内訳は月刊が2600誌(65.5%),隔月刊が314誌(7.9%),季刊が769誌(19.3%),年2回刊行が289誌(7.3%)となっている。"
※参考資料 (社)韓国雑誌協会
(『JAGAT info』2011年6月号)