本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。
4月の売上高は3.9%減。震災の3月(3.3%減)をやや上回る落ち込み幅となった。北海道・東北・関東(10%減)、首都圏(1.4%減)は3月の落ち込み幅(25%減、7%減)より落ち込み幅が大幅に縮小、やや落ち着いた。
一方、4月は甲信越静と名古屋圏が低調で全体を引き下げた。低調が目立つのは甲信越静では静岡県と新潟県、名古屋圏では愛知県以外のようだ。
■茨城:商業
自粛ムードは大分やわらいできましたが、震災で受けた影響で販促を控えたままのところもまだまだ多い。それでも少しずつ動きが出てきた印象です。
■富山:その他
売り上げの割に材料仕入れが増えています。東日本大震災の影響で、洋紙・板紙などで一部の銘柄は代替品を使わざるを得ないことと、そのために購入単価が多少上昇した影響です。
■長野:総合
BCP(事業継続計画)を考えます。災害は忘れた頃にやって来る!備えあれば憂いなし! 常に危機管理を意識し、事業継続計画を怠らないようにします。
■岐阜:紙器
市場が萎縮しつつあり、回復時期の予想がつかない今こそ、諸経費の見直しとコストダウンを強力に推進していくチャンスと捉える機会だ。
■愛知:商業
明るい話題が少ない。浜岡原発停止のニュースもあり、今年の夏の電力状況が不安。夏休みを増やす企業が多くなるのかな。
■大阪:商業
良い目の出ているところと、悪い目の出たところの差が開いてきているように思います。
■大阪:商業
久々に前年同月の売り上げを大幅に上回りました。一方で、2010年の印刷市場規模が最新情報では6兆円を割り込んでいるらしいことに驚き、そして、マーケットの縮小傾向が強いことを改めて感じました。
■兵庫:商業
自動車関連の工場がまだ静かです。製品を仕上げるには、数百ものパーツが一つでも欠けることなく揃う必要があるとのこと。その点、我々印刷業は紙、インキ、版材など材料の点数としては少ない。でも銘柄は多い。国際競争力をつけていくためには絞り込みが必要でしょうね。Facebookを始めました。被災地の友人の活動が伝わってきます。
■広島:商業
再生紙とノーカーボン紙を除くと印刷資材も落ち着きが見え始めたので一安心。東日本大震災の営業面への影響はいつ回復するか定かではないが、時流に乗った営業活動をすれば、必ず新しいビジネスチャンスが創出できる。いまこそ受注の創出とコストダウンの本格的取り組みに智恵を絞る時だ。そういう取り組みが会社と社員をたくましく成長させる。 (藤井建人)