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5月の売上高は2.2%減。3月(3.3%減)、4月(3.9%減)より落ち込み幅は若干ながら縮小した。首都圏が震災前の2月以来4カ月ぶりに伸び率プラスを回復した反面、震災以降も堅調だった大阪圏以西が一段落といった感じになっている。
受注件数は2.6%減と、震災以降、少しずつ戻している(3月4.3%減、4月3.1%減)。首都圏・名古屋圏といった大都市圏での落ち込み幅が平均より大きい。震災の影響が徐々に薄れ、企業活動の正常化が進み始めているものの、印刷需要への波及がやや遅れている。
■福島:商業
福島県は原発事故が長期化していますので、まだ災害途中という認識です。業種・業態・地域によって企業格差が広がっており、当社の場合は取引先の体力減が大きな減収の要因です。いまなお非常時です。
■茨城:商業
娯楽産業は地域ごとに自粛や規制の動きが続いている。規制も徐々に和らいできているが、まだまだ従来の仕事量には程遠い。夏場に向けて様々な業種でエコを強く意識した販促の動きが目立つようになった。
■石川:総合
政府には福島第一原子力発電所の早期解決、第2次補正予算について熟慮断行して欲しい。景気回復に向けた最大努力を望みたい。
■長野:総合
今後の最善策として、クレームをチャンスにする人材を育てたい。管理面ではクレーム対応に必要な人間力を磨く。現場はお客様のクレームは最高のコンサルタントと考え、隠さず連絡・相談をする体質にする。
■岐阜:総合
5月の極端な売上減に困惑している。受注件数が減っている上に、入札、見積もりにおける過当競争が影響している。
■兵庫:商業
節電やサマータイムで顧客の稼動日がバラバラになってしまい、対策をどうしようか、頭を痛めています。
■広島:商業
第1四半期は低いなりに安定した売り上げだった。売り上げの減少幅より変動費の減少幅が大きかったので、営業損益の改善につながった。これを機会に受注内容を見直し、利益追求志向を徹底したい。それが印刷を守る一つの方法だと信じて。
(研究調査部 藤井建人)