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6月の売上高は5.7%減。4月(3.9%減)、5月(2.2%減)より落ち込み幅が拡大した。前年6月は衆院選があったので、その反動減もあって前年比が低くなっている。
地域別では、北海道・東北・関東を除けば、首都圏と大阪圏が低かった。前年同月は首都圏が0.8%増、大阪圏が5.0%増と選挙特需で高かった反動だ。業種・業態別では、商業が3.2%減といまだマイナスながら、3月以降では最も落ち込み幅が小さくなった。わずかながら底打ちの兆しが見えてきている。
受注件数は2.2%減と、震災以降、少しずつ戻している(3月4.3%減、4月3.1%減、5月2.6%減)。商業は2月以来の0.4%増だった。自粛ムードが次第に薄れ、発注抑制されていた需要が出てきているようだ。景気に敏感な折込チラシの出稿量も急激に戻している。
用紙仕入額は5月、6月の2カ月連続で90%前半と、売上伸び率を下回る水準で、低調に推移している。
■茨城:商業
首都圏からは徐々に仕事に動きが感じられるようになった、との声も聞こえてくるが、地方ではまだまだ実感はない。停滞感まではないものの、観光関係では集客が例年の半分以下で厳しいとの声も聞きます。
■石川:総合
大鹿さんには中部印刷工業厚生年金基金の会などで大変お世話になりました。ご冥福をお祈り致します。
■長野:総合
東日本大震災直後における景気判断は、政治的な判断が明確化されていない。松本市の地震も思いの外の出来事で、企業にとって常に危機管理することの大切さを身にしみて感じました。ピンチをチャンスにする時であると考え、前進します。
■岐阜:総合
大鹿前会長の追悼記事(JAGAT info 6月号)から、地元会員として氏の偉大さを感じました。大鹿さんの師である塚田さん、引き続いての大鹿さんの死、業界の巨星が次々と去っていきます。彼らの偉業を永遠に伝えていくためにも、両氏顕彰財団などの設立が必要ではないでしょうか。
■大阪:商業
売り上げの減少が続いている。全般的に仕事不足です。大口の仕事については、価格競争がまだ行われている。資材の値上げもありますから、価格競争を控えてなければならない時期のはずです。
■兵庫:商業
昨年6月は参院選特需があった影響で、売上高の前年同月比はずいぶんへこみました。全体的に閑散としています。これが普通に感じてしまう慣れが恐い。
■広島:商業
印刷物資材の値上げ攻勢が激しい。用紙メーカーも値上げに向けて足並みを揃え始めた。印刷市場が縮小を続ける環境下での相次ぐコストアップは打撃が大きい。今こそ取引先のことを理解し、過当競争を是正して、やりがいのある豊かな印刷業界となるよう全員が足並みを揃える時期ではなかろうか。
(研究調査部 藤井建人)