モデレータ:佐々木 雅志 brain design、JAGATクロスメディア認証委員、JAGAT客員研究員
●現在の仕事
JAGATクロスメディア認証委員会委員、JAGAT客員研究 brain.design代表 IT/メディアコンサルタント 最新テクノロジーやメディア活用のコンサルティング、マーケティング・コンサルティングを提供 クロスメディアビジネスに貢献するIT導入の支援、中堅企業を中心に人材育成支援、経営者への啓蒙活動を行う。 ●プロフィール: 1962年生まれ。東北大学法学部卒。1987年日本IBM入社。サイベース、アドビシステムズで情報システムとweb, パブリッシングの融合を提唱。福岡県のNPO高度人材アカデミー(AIP)で事務局次長を務め、IT系の人材教育プログラム作成をてがける。IT・マーケティングのコンサルティング企業、コダックIPSを経て現在に至る。 |
スピーカー:下畠 学 福島印刷株式会社 専務取締役
【プロフィール】
S51年4月 福島印刷(株) 入社 H 6年8月 〃 取締役企画開発部長 H11年8月 〃 専務取締役生産本部長 H19年8月 〃 専務取締役生産本部長兼管理本部長
【メッセージ】
◇ギャップの見える化によるITスキル人材育成 当社でも、IT高スキル人材は必須であり、今後ともその比重は増すばかりです。この課題への当社のアプローチは次のような枠組みとして共有されています。 【組織運営ビジョン】持続的な商品戦略(技術経営志向)を維持し、オープンな(インナー、アウターのメッセージの一致)社風づくりを大切にして高スキル人材活用のための職務委嘱型人事制度(課題達成型組織運営)によって長期信頼を目指す。 このビジョンの実現のキィーは「オープン」ということではないかと考えています。つまり、市場外部へのメッセージと社内メッセージが一致するということです。組織としての市場への約束を各職場/社員と共有し、その実現前進として職場の課題やスキルアップの課題を社員が日常的に理解することが基盤であろうと考えています。 つまり、私達は、「ITスキルによって何を目指しているのか」というメッセージを適切に発しているでしょうか。この問いを問い続けることではないでしょうか。 |
スピーカー:松根 格
プリンティングディレクター,(株)メディアワールドコミュニケーションズ専務取締役、国際印刷大学客員教授
【プロフィール】
昭和11(1936)年生れ。愛媛県出身 (株)メディアワールドコミュニケーションズ専務取締役、国際印刷大学客員教授(印刷技術史担当。オフセット印刷の基礎、オフセット印刷の標準化、QC、TQC、TPM等の企業内教育を専門とした。ライフワークとして印刷技術史を研究、主に西夏文字の木活字を使用した西夏の印刷技術史と文字成立史の研究に取り組んでいる。この調査の一部分を平成18(2006)年「印刷の周辺Ⅱ」(さいたま(枚ブック)サービス)にまとめ出版した。 【著書】 「印刷はむずかしい」(1998年:さいたま(マイブック)サービス)、「印刷の周辺」(2000年:さいたま(マイブック)サービス)、「巴蜀紀行」(2002年:マツネプリンティングコンサルティングオフィス)、「麗江紀行」(2001年:さいたま(マイブック)サービス)、「漢字文化の旅人」(2003年:文芸社)、「印刷の周辺Ⅱ」(2006年:さいたま(マイブック)サービス)、「『印刷雑誌』とその時代」(2008年:印刷学会出版部 ※「実況・印刷の近現代史」第2章を執筆)。
【講師メッセージ】
これからも未来に向かって印刷は大きく変わっていくが、これについて多くの専門家が予想を書いている。この見方は別にして、現に印刷界で仕事をする人達が、具体的に変化を予測、見通す手法があるので、最初にこの手法を話したい。現在はさまざまな技術の改革により、全国どこの印刷会社でも平均点80点の製品を作ることができるようになったが、それは技術の標準化に取り組んだおかげである。 これにより、品質は向上し、短納期対応が進み、競争の激化により、単価が大幅に下がったのである。これは標準化の功罪の一つだが、この現状を打破し、競争に勝つためには、差別化の方法を研究せねばならない。標準化は職人芸を否定したが、これからはこの職人芸の復活による品質向上戦略を立案することが最重要課題だと私は考える。そのためには 1.受注の活性化をするために営業部門の教育指導が一番の近道である。印刷産業が情報産業のリーダーであるためには、その基本である印刷の力を、クライアントに示し、印刷の持つ創造力を教えられる教養が大切である。このことから営業教育について、どうすれば良いかを体験を通して問題提起をしたい。 2.製造を担当する人達には、QC、TQC、5S、TPM等の手法をもっと活用し、設備の保守管理を完全にしなければならない。 そして安定した製品ができる体制にすることで、そのための教育訓練の大切さを話したい。 |