本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。
【page2012カンファレンス】
ご当地アイドルやご当地キャラクター、B1グランプリなど、地域コミュニティーを活性化させる仕掛けが後を絶たない。印刷会社においても、地域活性化ビジネスを手掛けることは、激化する過当競争を避け、新たな市場を生み出す1つの方法になる。
TwitterやFacebookなどのSNS、スマートフォンやタブレット端末などスマートデバイスの普及加速に続き、放送・通信など無線帯域の新たな活用による情報メディア業界の再編など、2012年も印刷需要への影響が懸念されるトピックが多くなりそうだ。
メディア環境や広告市場が変化によって、既存市場での過当競争が激化するなか、印刷会社が自らのアイデアで新たなビジネスや市場を創造し、最有力プレイヤーとして活躍できる可能性を秘めているのが、地域活性化事業である。
印刷会社は印刷メディア制作を通じて地域に根づき、ノウハウや情報を蓄積しながら、人脈やネットワークを構築し、顧客のコミュニケーションを支援してきた。これは、地域活性の担い手が持つべき能力として非常に重要な要素である。地域情報の集積・発信拠点として印刷会社が貢献できることはたくさんあるのだ。
実際に、地域ブランディング、産学官連携によるフリーマガジンの発行、地域観光マップの制作、市民テレビ局の運営、地域情報ポータルサイトの運営、ご当地キャラクターとグッズの創造、地域限定商品の通信販売など、地域活性化事業を行う印刷会社は全国各地に存在し、新たに取り組む企業も増えてきている。
少子高齢化、人口減少、経済不振などの影響で落ち込む地域の活性化は今後も大きな課題となる。地域活性化の担い手として最有力となる可能性を秘めた印刷会社は、地域活性にどのような姿勢で臨み、どのような貢献をすべきなのか。また、事業の採算性や自社事業への波及効果はどうなっているのだろうか。
page2012カンファレンス「印刷会社と地域活性 ~東北・東京・大阪、各地の事例から~」では、福島・いわき市
、東京・三鷹市、大阪・堺市で 地域活性化に取り組むスピーカーをお招きして各社の事例をご紹介いただきながら、印刷会社が取り組む地域活性化ビジネスについて議論する。
■page2012カンファレンス 印刷マーケットカテゴリ
PM2 地域密着から拓く新ビジネス~東北・東京・大阪、各地の事例から~
日時:2月10日(金) 15:15~17:15
【スピーカー】
(株)いわき印刷企画センター 常務取締役 鈴木一成氏
(株)文伸 代表取締役社長 川井信良氏
ホウユウ(株 ) 専務取締役 田中幸恵氏
【モデレーター】
JAGAT 研究調査部 シニアリサーチャー 藤井建人