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印刷会社経営の状況:8月の売上高は0.8%減。マイナス幅は2カ月連続で縮小、震災の3月以降では最も高い伸び率となった。全体的に見れば、大阪圏と九州・沖縄が1月以来7カ月ぶりのプラスと、西日本の回復が東日本を上回る傾向が続く。
8月の売上高は0.8%減。マイナス幅は2カ月連続で縮小、震災の3月以降では最も高い伸び率となった。特に大きく落ち込んでいる地域もなく、8月になってようやく震災の影響が相当に薄れたと言える。全体的に見れば、大阪圏と九州・沖縄が1月以来7カ月ぶりのプラスと、西日本の回復が東日本を上回る傾向が続く。
受注件数は1.0%増。2月以来6カ月ぶりの増加となった。世界経済はギリシャ発の世界的な金融危機の再燃で失速感を強めるなか、国内経済は復興需要もあって底打ちの機運も見られるなど、景気判断が難しい局面を迎えている。
資材料の仕入額は、用紙・インキ・版とも大幅に増加した。価格上昇を見据えた動きも含まれている可能性がある。
■茨城:商業
IGAS2011を見学しました。前回と比べて規模は縮小していたようですが、要所に見所はあったように感じます。特に、デジタル関連は状況変化や成熟度の確認で収穫がありました。
■石川:商業
(倒産、廃業による)業者数の減少と付加価値づけ(営業と会社システムの他社との差別化)により、受注内容に変化が出てきている。
■長野:総合
「ものづくり」を鍛え直すときと考えます。生き残りをかけて取り組むこと。ばらばらに見える事業を結びつけ、総合力をいかに発揮するかが課題。
1年短期、2年中期、3年長期として、経営ビジョンではグループのあるべき人材像で造ります。
■岐阜:総合
売ろ上げを8月単体で見れば、昨年比で大きく伸びているが、3月からの通期でみると昨年比10%超の減となっている。資材では既にインキ価格が8月から上昇、紙代も10月1日よりの値上げ要請がきている。賃金は7月定期昇給につき、若干賃上げした。7月からの「雇用調整助成金」の支給申請手続きを行いました。
■愛知:商業
7月、8月と例年どおり受注が減っている。にもかかわらず原材料が高騰し、かなり利益を圧迫している。打開策はないものだろうか。
■大阪:商業
9月、10月と、A輪転は忙しくなっている。タイミングによっては、かなり溢れているときもある。資材の値上げもあり、印刷価格が上昇することを願う。
■大阪:その他業
業界の厳しい経営環境は一向に改善の兆しがみられません。同業の倒産が目立つ昨今、10月より予想される紙・インキなどの値上げは転嫁できる状況にないだけに、より深刻です。
■兵庫:商業
地元製造業は忙しくなってきたようです。一方、小売店はまだまだ暇そうです。社員のモチベーション低下は品質の低下につながるので、ハッパをかけてがんばります。
■広島:商業
時節柄、上期売り上げは前年に比べ縮小の見込みだが、変動費も縮小したので、営業損益見込みは計画通りに推移している。用紙をはじめとする印刷資材の値上げをどの程度回避できるかが、今後の課題だ。がんばろう。
(研究調査部 藤井建人)