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12月の売上高は0.7%増。売上高は2011年1月以来11カ月ぶりの延び率プラス。甲信越静以北の東日本が全てプラスになった。要因として、復興需要が周辺に波及し始めたこと、政府の景気刺激策効果が表れていること、震災の直接的な影響が抜けたことが考えられる。
12月の売上高は0.7%増。売上高は2011年1月以来11カ月ぶりの延び率プラス。甲信越静以北の東日本が全てプラスになった。要因として、復興需要が周辺に波及し始めたこと、政府の景気刺激策効果が表れていること、震災の直接的な影響が抜けたことが考えられる。
製品別・業態別には地方に多い総合印刷が依然として8カ月連続の伸び率マイナスと低調だが、商業印刷は2010年6月以来18カ月ぶりの伸び率プラスになった。景気や広告市況の回復が商業印刷需要を喚起した。
受注件数は11月から2カ月連続の伸び率プラスであり、売上高に比べれば先行的に比較的安定して推移し始めている。用紙仕入額は8月から4カ月連続で増加した。
■茨城:商業
販売価格は依然として価格競争が厳しく、仕事の取り合いである。12月は慌しくも良い仕事ができたという感触があり、良かったと思う。
■東京:総合
11月はそうでもなかったが、12月に入って急に仕事が増えてきた感がある。連休中も出社するなどして対応した。
■長野:出版
昨年12月、駅近くに「丸善松本店」がオープン。店舗面積1050坪、蔵書数100万冊。専門書も充実している。しかし、町の小さな書店が心配です。
■長野:総合
社会の変化やお客様の新しいニーズを取り入れる提案力・創造力・技術力の3つの力を融合することで、印刷の枠を超えた新しいビジネスモデルの構築にも取り組む。会社の成長は社員の成長と考え、人材育成に取り組むことが必要と考える。
■岐阜:総合
昨年末、用紙など資材が値上がりした。しかし、得意先へ行くと他の印刷会社からそのような話は聞かない、と言われることがある。印刷会社の対応の温度差を感じるし、地域での温度差も感じる。
■岐阜:その他
社員全員の抱負を聞いたが、意外に病んでいる人が多かった。身体が資本、社員の健康管理にも気を配る必要があると痛感した。
■大阪:商業
印刷需要は確実に減少している。上場印刷会社の2012年3月期上半期決算から見ると、各社、大きく売り上げを下げている。中小印刷会社に仕事が回ってこない状況を数字と肌で感じる。
■兵庫:商業
小ロット、端物が極端に減りました。生産効率改善の力点をプリプレスからポストプレスに移行し、仕上部門のIT化を目指します(CTP3/CTP4の運用)。12月中旬以降、稼働率が上向きになった。
■広島:商業
クロスメディアを志向し、「ソリューションプロバイダーを目指す」と看板を掲げているが、本質はいっこうに変わらず、既存メディアを柱にしているのが現実の姿ではなかろうか。2020年スマートコミュニティが実現するとすれば、できるだけ早くパラダイムシフトしなくては取り残されるだろう。先を見越したメディアのあり方と自社の立ち位置を真剣に考えなくてはならない。
(研究調査部 藤井建人)