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2月の売上高は0.4%減。12月(0.7%増)、1月(0.5%減)と、12月から3カ月連続±ゼロ前後で推移、印刷会社の売上高は安定してきた。
2月の売上高は0.4%減。12月(0.7%増)、1月(0.5%減)と、12月から3カ月連続±ゼロ前後で推移、印刷会社の売上高は安定してきた。復興需要の拡大、消費者心理の改善、広告市場の回復傾向に伴い、印刷市場では景気の影響を受けやすい商業印刷需要が回復してきたことによる。
業種・業態別には、商業印刷と紙器・事務・その他が3カ月連続±ゼロ前後で安定推移している。一方、出版印刷は3カ月連続のマイナス、総合印刷は10カ月連続のマイナスとなっている。
受注件数は+3.1%と2008年9月以来約40カ月ぶりの高い伸びになった。年度末に向けて比較的堅調に推移している。用紙仕入額は3カ月連続のプラスと、中長期的な上昇傾向が続いている。
■東京都:出版
入札では大手印刷会社によるダンピングが多いように思う。また、以前からの資金繰り受注もいまだに目立っている。まだまだ健全運営への道のりは遠いように思います。
■長野:総合
経営の売り上げ・利益・労働生産性の3つのバランスを考え、企業経営を継続して改善することが必要と考えます。
■岐阜:総合
2月末決算のため、今月から新たな期でスタートしました。今期は10年後を見据えた人づくり、体制づくりに力を入れていく方針です。
■岐阜:パッケージ
用紙価格値上がりによる製品価格への転嫁が、全国的に進んでいないようです。各印刷会社の持久力戦になるのか、先が読めない。
■岐阜:総合
ワークフローのデジタル化が進み、新製品、新技術が次々と発売され、興味深く思っているが、やはり「人」の問題解決、組織の力、全体のレベルアップが不可欠だと再認識している。
■愛知:総合
東日本大震災からの復興のためにも、消費税増税やむなしの声がある。しかし、我々中小企業にとっては負担が増すばかり。今必要なのは仕事を増やし景気を良くすること。そのためには消費税増税は逆効果だ。無駄遣いをやめ、大企業などに応分の負担を求めるなど考え直すべきだ。
■大阪:商業
異業種交流会では、ほとんどの方々に「印刷業は大変ですね」と言われ、悔しい思いがします。3月は忙しくなっていますが、原材料などの値上げがあるので収益面に問題が出てきています。
■大阪:商業
年明けからインキを新価格で入荷している。あまりにひどい価格変更のメーカーとは取引を断念した。
■広島:商業
LCC航空会社Peach Aviation(ピーチ・アビエーション)が話題です。安価にするため搭乗手続きを無人化、手荷物預かり、ドリンクサービス、座席指定などの付帯サービスを有料化し利益を出す仕組みです。お客様のペースに巻き込まれがちな印刷営業活動も改善の余地が十分にあるのではないでしょうか。
(研究調査部 藤井建人)