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3月の売上高は前年同水準の±0.0%。2011年12月から4カ月連続±ゼロ前後での安定した推移が続く。
3月の売上高は前年同水準の±0.0%。2011年12月から4カ月連続±ゼロ前後での安定した推移が続く。2012年は第1四半期を終えた時点で売上高前年比99.7%となっている。
ただし、昨年3月は東日本大震災があって大幅減少だった影響を割り引いて見なければならない。
地域別には北海道・東北・関東が9.7%増、首都圏が2.2%増と、震災被害の大きかった地域が今年は反動増で高い伸びになっている。逆に大阪圏と近畿・四国・中国はそれぞれ4.9%減、7.5%減と大きく落ち込んだ。
業種・業態別には商業印刷が安定してきたことが全体の安定に貢献している。広告市場が復興需要や政府の景気刺激策の好影響を受けて回復傾向にあることが効いている。
3月の受注件数は2.9%増で2月の3.1%増に続き2カ月連続のプラスと堅調だ。受注に関しては2012年第1四半期時点で1.1%増とプラス圏だった。用紙仕入額は8カ月連続増加となっている。
■岐阜:総合
2月末決算のため、3月から新たな期がスタート。経営計画を作成し、その目標通りに進めば利益は確保できるのだが・・・。絵に描いた餅にならないよう、一つひとつの方針を確実に実行していきたい。
■岐阜:総合
職場復帰が1名と新入社員が1名加わっての新年度スタート。フレッシュな空気は気持ちが良い。良い仕事はフレッシュな職場から。この雰囲気を大切にしていきたい。
■愛知:商業
昨年は大震災が発生したにもかかわらず、受注が伸びて顕著な売上高であった。この3月は例年並みの実績に戻ってしまったが、相変わらす受注価格競争が続いている。早急に改善しないと共倒れの憂き目を見ることになる。
■大阪:商業
印刷現場の稼働シフトを変更して労働時間の短縮を図った。効率よく運用できたため、売り上げは若干下がったが、資材購入額が大幅に下がり利益が拡大した。
■兵庫:商業
インキ削減GCRソフトを導入した。インキ削減効果以外の有効性を探したい。今夏の節電準備中。
■広島:商業
ローカル市場は相変わらず低調に推移しているが、ナショナルブランド製品の地方分散生産志向によって、関西圏や首都圏の仕事の引き合いが増えている。用紙支給のため売り上げへの貢献度は低いが、オフ輪市場活性化の弾みになるよう期待したい。(JAGAT研究調査部 藤井建人)