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drupa2012では、オフ輪に代わってVLF枚葉印刷機を中心にしたソリューション提案が目立ったが、今後のVLF市場の行方は。
この海外情報では、シリーズとして、大判サイズの枚葉印刷機械(VLF:Very Large Format)について、ドイツの印刷機械メーカーの事例を一部ご紹介してきた。世界におけるプリントメディア産業の最大規模のdrupa2012では、訪問者の約40%が、デジタル印刷機とデジタル印刷システムに興味を持っていたと報告されている。
開催期間2週間で、5月16日に閉幕したが、これからも続く、注目されるイノベーション情報の公開およびソリューション提案により、産業界への経済効果を大いに期待したいものである。
この4年間は、現在の EU市場の政府債務危機を含め、世界規模で様々な経済環境の変化が起き、プリントメディア産業への打撃も非常に大きかった。それは、今もなおその厳しさが続いている。
そのような中、発表された集計結果では、前回 2008年の統計と比較して、来場者数の激減(7万5500人減で31万4500人)であったという内容に、「厳しいが予想通りであった」と思う反面、結果として、商談決定権のある経営者層の来場者が 50%超えた(前回44%)ことについては、「景気低迷を克服するための期待するビジネス商談の場に繋がった」と思えるなど、商談決定ビジネスという流れについては効果的であったと思える。商習慣の違いが大きい日本からの訪問者の場合は、現地での商談調印よりも情報の調査収集や企業視察と観光をツアーとして組み込んでいる場合が多い。
それ以外の目的としては、渡独の際に SNS上でのリアルタイム報告が含まれている。ただし、これは詳細情報としては無理があった。現地では、各社のアピールするソリューション提案と同時に、成約決定による情報として、注目すべき顧客側の設備計画も数多く公開された。これは、顧客側にとっても、メディアで取り上げられ話題となり、社名をブランド志向化するという知名度を上げる一つの戦略にも繋がっている。
Graphic Arts in the World Media World Communications Co., Ltd. Taku Matsune E-mail: このメールアドレスはスパムボットから保護されています。観覧するにはJavaScriptを有効にして下さい |