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5月の売上高は前年同水準の+7.0%と、前年同月が大震災の影響で大きく落ち込んだ反動もあり、近年にない高い伸びとなった。2011年12月から6カ月連続±ゼロ前後での安定した推移が続いている。ただし、会社ごとの業績差は依然として大きい。2012年は5カ月を終えた時点で売上高は+1.4%となっている。
大震災の影響の大きかった北海道・東北・関東の伸び率がとくに高い。また、首都圏、甲信越静、名古屋圏と、名古屋圏以北の伸び率も高い。
業種・業態別には商業印刷の上向き傾向が全体の安定に貢献している反面、総合印刷は上向きつつあるも13カ月連続のマイナスと、地方に多い総合印刷が苦戦している。
5月の受注件数は4.4%増で、2011年11月から2012年1月を除き、前年対比は増加傾向で推移している。用紙仕入額は10カ月連続増加となった。
■茨城:商業
消費税引き上げや財政問題などの影響で節約志向になっていると思う。漠然とした不安が解消されれば、おそらく消費行動に変化が出てくるのでは。
■長野:出版
顧問税理士より2013年3月に中小企業金融円滑化法改正の情報をいただいた。今秋頃からさらに厳しい状況になるのではと懸念している。
■長野:総合
人材育成と社内教育の見直しに取り組むことが必要。これからの仕事はデザインから印刷までを見通してできることが求められる。知識と技術を融合できるトータルプロデューサー、ディレクターが求められると考え、育成に取り組む。
■岐阜:その他
価格競争が相変わらず厳しい。利益を出すには生産原価低減の追求と経費のコストダウンしかない。
■岐阜:総合
仕事量が少なく、価格競争が厳しい。さらなる厳しさを肌で感じる日々。価格は一割安、二割安どころか半値以下。インターネット通販の価格が影響しているようです。近い将来、印刷機を捨てる日が来るのでしょうか。
■愛知:総合
6月8日の野田首相による原発容認発言では、容認の理由の一つが「このままでは中小企業の経営が立ち行かなくなるから」である。野田首相に任せていては、日本そのものが立ち行かなくなるのでは。
■兵庫:商業
drupa2000以降、デジタル印刷機はカンブリア爆発だった。drupa2008にて、従来のオフセット印刷機の紙搬送装置とドッキングしたことで、まさに生産デジタル印刷機として脊柱を得たと思う。今後の実用的な進化に注目したい。