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4月の売上高は前年同水準の+1.2%。2011年12月から5カ月連続±ゼロ前後での安定した推移が続く。
4月の売上高は前年同水準の+1.2%。2011年12月から5カ月連続±ゼロ前後での安定した推移が続く。2012年は第1四半期を終えた時点で売上高前年比99.7%となっている。
ただし、昨年4月は東日本大震災後の影響で大きく落ち込んでいた影響を割り引いて見る必要がある。従って、売上高が2011年12月以来5カ月ぶりのプラスになったといっても冷静に捉えたい。
一方、名古屋圏は4月から2カ月連続のプラスとなった。二大都市圏は低調な内需の影響を受けているものの、名古屋圏は持ち直しつつある自動車等、輸出産業の影響を受けているようだ。
業種・業態別には商業印刷の安定傾向が全体の安定に貢献しているが、首都圏は出版印刷の落ち込みが影響している部分もある。
4月の受注件数は3.0%増で、2011年11月から2012年1月を除き、前年対比は微増傾向で推移している。用紙仕入額は9カ月連続増加となった。
■茨城:商業
厳しい環境の中、顧客が望んでいることをどのように提供できるか、謙虚に慎重に判断し、全社一丸となって実践するのみ。
■東京:商業
4月までは仕事が動いていましたが、5月からはあまり動きがなくなりました。例年、ゴールデンウィーク後は谷間の時期ですが、4月まではある程度の動きだったので、欧州経済の不安定さもあって2012年度の先行きが不安になってきました。
■長野:総合
競争が多い中、各企業の求めにどう対応して成果が出せるのか、デザイン力と提案力が問われている。各企業も様々な形で再編が進んでいるようだ。ソリューションプロバイダーへの考えを求めて実現していきたい。
■岐阜:総合
drupa2012に参加したが、デジタル分野の伸長が顕著だった。デジタル技術がオフセットに近づいていると同時に、オフセットはデジタルの利便性に近づこうとしている。今後の動向を見極めるのは難しそうだ。
■大阪:商業
「JAGATinfo」がA4版になり、とても読みやすくなった。5/18付新聞で「2012年1~3月期のGDPは、年率4.1%増の高めのプラス成長となった」と記載されていたが、そうした実感は関西ではまったくない。景気回復というより、補助金や公共料金など政策頼みの色彩が強いのではないか。
■兵庫:商業
社内でレベルの低いミス、ロスが頻発している。部門間のコミュニケーションがだんだんと欠落していっているようだ。(JAGAT研究調査部 藤井建人)